イーノがデモを呼びかける
イラク戦争に反対する市民連合「StoptheWar」といっしょに行動するミュージシャンのブライアン・イーノが、月曜のデモ行進にいっしょに参加しよう!と呼びかけている。
1839年ロンドン警視庁法という古い時代からの生き残りの法律を使ってデモが禁止されていようと、月曜の「デモはやる」と言っている。「ボクたちの多くがまだイラクのことを考えているという事実に注意を引きつけるのと、イギリス部隊の即時撤退を要求するため、議会が再開される月曜日にトラファルガー広場から議会スクエアまでデモ行進する。」
「いま都合よくイラクを忘れることは、戦争にあるかもしれない唯一の恩恵、ボクたちを動きの取れない苦境に陥れた機能不全の政治システムを再考するチャンスを失うことになる。もしこれをやらないと、これまでよりずっと動きの取れない一連の苦境に陥るリスクがボクたちにはある。イラクのいちかばちかの冒険は、中東に民主主義の目標となるものを根付かせるとして正当化された。それにすっかり失敗したばかりか、ボクたちの民主主義も傷つけた。ボクたちの考え方よりもパラノイアにアピールするジョージ・ブッシュとトニー・ブレアは、発展させるのに何世紀もかかった自由に対し制限を手に入れた。ボクたちの安全を保証するのにこれらが欠かせないと2人は言った。記憶にないほど昔から独裁主義の指導者によって利用される方便だ。」
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◇生殖力をゲットする イーノの音楽
アンビエントミュージックのゴッドファーザーと呼ばれるブライアン・イーノは、コンピュータによって生み出される最近の曲は「おそまつ」だと感じている。
有能なソフトウエアプログラムによって、テンポや音の高低、ビートの感じをちょっと変えるなんてことはテキストのフォントを変えるのと同じくらい簡単にできるようになった。でも、そういった操作ができることは必ずしもよいこととはかぎらないとイーノは語る。
こういったソフトウェアプログラムが登場した結果、ミュージシャンは「非常に細かい部分にまでこだわれるようになった反面、全体を無視しがちになってしまった」
「ファンキーさがなく、すごく細かくて、石みたいに無表情な響き」
イーノが1970年代初めからずっとやってきているスタイルは、「generative music (生殖する音楽)」として知られており、イーノが嫌悪してやまない細かすぎるコンピュータ製の曲とはまったく異なるものだ。
「普通の音楽は技術工学のようなもので、すべてが計画通りにきちっと組み立てられていて、なんど繰り返しても同じ演奏になる。それに対し"生殖する音楽"はガーデニングにたとえられる。種を植えると、いつも違う成長のしかたをする」とイーノは説明する。
またこうも述べる。コンピュータに依存するプロデューサーたちは「自分がどんなに不自然な音楽を作っているかわかっていない。最先端テクノロジーを使うなら、それによって最先端でないものを生み出さないかぎり、おもしろいことはなにもできない。」
(WIRED 27 October 2001)
ちなみにイーノはこのごろのアンダーウエアはぴっちりしすぎで気に入らない。彼が愛用してるのはポーランド製のゆったりしたものなんだそうだ。
写真は、ロキシーミュージック時代のブライアン・イーノ。ボーカルのブライアン・フェリーよりメイクもギンギンにきめていた。
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