見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2007/10/13

地球を攻撃してるのは人間だ



WIRED誌の記者デイヴィッド・ハンブリングによると、アメリカの豪華ホテルの地下には秘密の米国議員向けの核シェルターがあり、アメリカの中央銀行である連邦準備制度が10億ドルの核シェルターを運営していたそうなんだ。(フィンランドには6000人が入れる核シェルターがあるって)
そして、もちろん、ハリウッドスターがこれを持ってちゃいけないという法はない。報告によると、少なくともひとりがこれを計画している。
以下はエンターテイメントワイズの記事から引用
◇トム・クルーズ 1000万ドルかけてサイエントロジーシェルター建設か
トム・クルーズが、世界の終末に備えてコロラド州にある邸宅の地下に1000万ドルをかけた核シェルター建設を計画しているとの情報がある。
俳優のトム・クルーズは、新興宗教団体「サイエントロジー」の熱心な信者でも有名だ。彼らの教えのひとつに、銀河系の悪の支配者「Xenu」が地球を攻撃してくるというのがあり、クルーズはそれに備えて、大金を投じて備えをすることにしたというのだ。
ところで、デイヴィッド・ハンブリングによれば、爆撃に耐える最も強固なシェルターは地下ミサイル格納庫を改造したものなんだそうだよ。
写真は核シェルターとなるバンカー
(DANGERROON 01 October 2007)

トム・クルーズといえば、映画「ワルキューレ」の撮影でトラブルがあった。
◇ドイツ国防省は25日、アドルフ・ヒトラーの暗殺計画を描いた映画「Valkyrieワルキューレ」の製作について、ドイツ国内の軍事施設での撮影を認めないと発表した。同省はその理由として、主演する米人気俳優のトム・クルーズがサイエントロジーの信者であることを挙げた。
ドイツ政府は、サイエントロジーについて、宗教団体を装って資金集めをしていると主張している。サイエントロジー側はこうした主張を認めていない。
この映画の中で、クルーズは、クラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐を演じることになっている。国防省の報道官は、クルーズがこの役を演じる限り、この映画のためのドイツ軍事施設の撮影は許可できないと語った。
シュタウフェンベルク大佐はヒトラー暗殺計画の首謀者で1944年7月にブリーフケースに爆弾を隠し暗殺を試みたが失敗し、処刑された。
(ロイター通信2007年6月26日)
◇ドイツメディアはこうした経緯を大きく報じ、全国紙フランクフルターアルゲマイネの世論調査では3割以上が「サイエントロジストのトムクルーズに演じて欲しくない」と答えた。ドイツでは70年代に布教が始まり、高い参加費などから「宗教の名を借りた集金マシーン」と社会問題になった。サイエントロジー側の反発のなかで、ドイツ内務省は97年に認定した監視対象指定を変えていない。
(朝日新聞)
◇サイエントロジーは多くの訴訟で負けている。スイス国内の少なくとも4カ所の裁判所が、「サイエントロジーは宗教ではなく事業である」と認定している。そして注目すべきことに同団体は「組織的サギ」の疑いでも取り調べを受けた。さらにこの他にも、世界各国で、不審死亡事件に関連した裁判で敗訴している。
また、サイエントロジー教会は名誉毀損や著作権・商標権侵害などを訴因として多数の訴訟を起こしている。
◇アメリカ社会を過激に風刺するアニメ「サウスパーク」では、たまにサイエントロジーをからかったようなシーンがある。シーズン7「羊たちのトイレットペーパー」では、子どもたちがサイエントロジー信者に捕まり人格診断テストを受けたというウソ話をでっち上げるシーンがある。なおこのエピソードのエンドロールに流れるスタッフ名はすべて偽名が使われている。劇場作品がMTV Movie Awards 2000を受賞したとき、授賞式でジョン・トラボルタにもらった性格診断用紙をトイレットペーパーにする映像が流れた。(トラボルタも熱心な信者のひとり)
◇フランスではサイエントロジーは司法、警察の記録に基づいてセクト(カルト)として扱われている。また、デンマークでは宗教法人として認可されるための基準を満たすことができず、これを取得することができなかった。またフランスではサイエントロジーを脱会した人を同団体の信者が集団でいじめ、自殺にまで追い込んだ事件で有罪判決が出ている。この判決はマインドコントロールに関する重要な判例の一つとなっている。
(フランスの信者自殺事件:毎日新聞1997年8月28日の記事)
◇欧州でサイエントロジーは単なるビタミン剤を法外な値段で売りつけるビジネスを組織的に行っていた。イギリスではサイエントロジストは公務員になれないが、これが信者であるというだけで差別するのは問題ではないかと、アメリカ政府との間で争議をかもしており、非常に難しい問題になっている。
◇2005年7月11日、パリ市議会はトム・クルーズがサイエントロジーのメンバーであることを理由に名誉市民の称号はふさわしくないとの決議を採択した。世紀の2枚目俳優はパリでは「歓迎すべからざる人物」と規定された。また2006年8月には、パラマウント映画がサイエントロジーの擁護などを理由にクルーズとの14年間におよぶ契約を打ち切ると発表した。2007年には映画「ワルキューレ」の撮影においてドイツ国防省がクルーズの同国連邦軍施設内への立ち入りを断るといった事態も発生している。
◇ブライアン・シンガー監督の「ワルキューレ」に一転して撮影許可が!
7月からドイツ国内で撮影が始まっていたトム・クルーズ主演、ブライアン・シンガー監督の戦争映画「ワルキューレ」が、撮影当初は独国防省から許可されなかった軍事施設での撮影が一転して許可されることになった。AP通信が9月15日に伝えたもの。
今回撮影の許可が下りることになった建物は、ベルリン市内のベンドラー街にある「ベンドラーブロック」と呼ばれる国防省ビル。大戦時は旧独陸軍司令部が置かれ、ヒトラー暗殺未遂事件の舞台になった場所。またシュタウフェンベルク大佐が射殺された場所で、今では「反ナチ」レジスタンス活動の記念施設となっている。
トム・クルーズがサイエントロジーの重要なメンバーであるとして、独国防省は当初、同作の撮影を許可しない意向を示していたが、クルーズの共同プロデューサーである製作会社ユナイテッド・アーティスツのポーラ・ワグナーが、同省へ脚本と手紙を送り、同軍事施設内での撮影の重要性を説明していた。
同省スポークスマンは、暗殺計画者(シュタウフェンベルク大佐)が射殺された記念施設と、今の民主的なドイツは(脚本の中で)区別されていると指摘。「野蛮な行為に支配されず、最終的には民主的なドイツの再興が描かれている」と述べ、製作会社ユナイテッド・アーティスツに対する撮影許可が下りるとの見方を示した。
上の映画のスチール写真の4番が大佐を演じるアイパッチをしたトム・クルーズ