見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの、見つけたとき、 それを作品にしたり、思わずなにかの形にして、人に 伝えたくなります。 見つけたとき感じた、しあわせ感覚が、ひとしずくでも 誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

December 10, 2007

ピアノマンとMr.Nobody



しつこくピアノマンの話題です。
なぜかって?たとえばあなたが記憶喪失にでもなってどこかの海岸でずぶぬれ状態・放心状態で見つかり、補導され、精神病院送りになったとしよう。一言もしゃべらずに身元がわかるなにか、あなたを他人と区別できるなにかが見つけられたとして、はたしてこの世界で何人くらいがこれが「あなた」だと情報提供してくれるものだろうか?に興味があったからだ。
他人が見てあなたによく似た人物がこの世の中には何人くらいいると思う?
昔々、アクセサリーを買い付けによくタイに行っていた友人からポストカードが届いた。ポストカードには「おおーここに君がいた!」という感動の言葉が書かれている。ポストカードの女性はタイの山岳地帯に住む少数民族のひとつで、長い首にじゃらじゃらとシルバーやら宝石やらの首輪をいくつもして、メガネをダブルでかけて縫いものしてるしわくちゃのおばあちゃんだった。カードには「もちろん何十年も先の君」とのコメントが付いていた。わー「わたし」だ!
ピアノマンについて英BBCは以下のように報じていました。

◇ピアノマン 沈黙する謎の天才ピアニスト
先月はじめ、英国の海岸で正体不明の天才ピアニストが保護されたとして話題になっているとのこと。ことの発端は先月7日、びしょ濡れのスーツにネクタイという姿で英国の海岸を彷徨い歩いていた20〜30代の男性が保護されたことに始まる。保護した社会福祉士のマイケル・キャンプは男性から名前や身元などを聞き出そうとしたが、男は一言も喋ろうとしなかった。そこでキャンプはとりあえず男を病院に連れていき、筆談しようと紙とペンを渡したところ、男は何も言わずにただ黙ってピアノの絵を描いたという。
そして病院のスタッフらが男を病院のチャペルに連れて行くと、それまで挙動不審だった男が、あたかも「息を吹き返すかのように」ものすごい勢いでピアノを弾き始めたのである。
「チャペルにあるピアノのところへ連れて行ったんですが、まさに驚異でした。本当に素晴らしい演奏で、それから数時間におよびただもうピアノを弾き続けたんです。彼はこれまでのひと月、一言も喋っていませんが、今ではこちらの問いかけに小さくうなづいてくれるのでなんとかコミュニケーションをとれています。」
その後、この男のニュースは地元メディアなどで「ピアノマン」として報じられて話題を呼んだ。またキャンプ氏がヨーロッパ中のオーケストラ楽団に連絡し、英国行方不明者ヘルプラインなどにも男性の情報を掲示したところ、ものすごい反響を呼び、これまでにいくつかの有力な手がかりを得たということだ。
ピアノマンを診察した医師カレン・ドリーレスはこう語っている。
「彼の音楽を理解できるほどの人間は私たちのなかにいませんでした。ただクラシックの一種だということ、そして彼が非常にテクニック的に優れていることだけはわかりました。」
この事件は1996年のアカデミー賞受賞映画「シャイン」を彷彿とさせるものである。映画では、実在する神経衰弱を患う天才ピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴットの人生が描かれている。

◇フランスのストリートミュージシャン説が浮上
有力な手がかりとしてイタリア在住のポーランド人から、ピアノマンがフランスのニースでストリートミュージシャンとして働いていたスティーヴン・ヴィラ・マソンであるとの情報が寄せられた。
情報の確認を行ったローマ市警のマリオ・ロッソによれば、情報提供者のダリウス・ディディムスキはポーランド出身の不法移民で、新聞でピアノマンの姿を確認し、警察に目撃情報を打ち明けた。
「ローマでパントマイムをやってるポーランド人の男に話しかけられたんです。彼の話では、ピアノマンは間違いなく一昔前彼といっしょにニースで働いていたストリートミュージシャン、スティーヴン・ヴィラ・マソンだそうです。当時マソンとは英語とフランス語で会話をしていたそうなんです。また彼の記憶が正しければ家族もフランスに住んでいるらしいとのことです。われわれはインターポールを通じて英国とフランスの警察に連絡を取りました。今のところ、この話の信憑性はわかりません。でも調べてみる価値はあると思います。」
◇フランス人説は否定
昨日報じられたイタリア在住のポーランド人からの情報はほぼ否定された形となったようだ。
タイムス紙のパリ支局員によれば、実際にマソンの妹と話した結果、彼女は先週、マソンと会ったばかりで、まだ彼がニースでピアニストとして働いていることなどが確認されたという。また数日前のサセックス地方のピアニストという情報も調査の結果、除外されている。
(タイムズオンライン2005年5月19日)

◇1999年カナダのMR.NOBODY事件に関連か
数年前、カナダのトロントに現れた正体不明の男とピアノマンに顕著な類似点があるという情報が提供された。この男は当時、正体不明で記憶喪失の男「Mr.Nobody」と呼ばれて話題を呼んだが、昨年8月以降、その足跡が途絶えている。
情報を提供したトロント市警の話によれば、年齢、ブリーチしたブロンドの髪、衣服からすべてのラベルが取り除かれていたこと、記憶喪失であることなど、「Mr.Nobody」にはピアノマンとの著しい類似点があった。Mr.Nobodyとの鼻の形の違いは、男がその後、整形手術を受けていたことが確認されている。以下は、Mr.Nobody事件の経緯ーー。
1999年、スケイドことMr.Nobodyはカナダのトロントにある病院に血まみれの顔でこつぜんと現れた。鼻を骨折し、明らかに何者かに殴られたようだった、財布もなく、ヨークシャーなまりの英語をしゃべったものの、自分が誰なのかわからないと語っていた。
医師は記憶喪失と診断し、スケイドは数ヶ月入院した。その後、彼には身分証明書がなかったため、英国とカナダにそれぞれパスポートを申請したものの、どちらからも拒否され、カナダ国内を転々とした。この間にポルトガル人女性と結婚、特別に一時滞在のビザを得ている。強制送還にならなかったのは彼の本国が明らかにならなかったことによる。また彼はカナダ政府に出生証明書の発行、永住許可証を求めたが拒否された。一方、世間ではスケイドの身元をめぐり様々な憶測が流れたが、ついにその身元は明らかにならず、スケイドは最後まで記憶喪失を主張し続けた。
そうして2001年のことである。あるロンドンの編集者が、スケイドがフランスのゲイポルノモデル、Georges Lechitと顔が酷似していることを指摘、彼がかつてロンドンでGeorges Lechitと名乗って活動していたゲイポルノ男優なのではないかと推測した。これは2つの事実に基づいている。ひとつは98年、99年頃にロンドンのゲイ雑誌に「Georges Lechit」という人物がモデルとして出ていた。そして98年8月にフランスでゲイの男優「Georges Lechit」からパスポートの盗難が申請されている。(以下時系列でーー。)
・1998年7月:英国でGeorges Lechitの名のパスポートを使った人物がいた
・1998年8月: フランスでGeorges Lechitのパスポート盗難が報告される
・1999年2月: 英国でGeorges Lechitのパスポートを使う男性がポルノヴィデオに出演
・1999年11月:トロントの病院にスケイドが現れる
・2001年7月: 英国の編集者がスケイドとGeorges Lechitの顔が似ていることを指摘
なお、フランスのGeorges Lechitは98年頃から消息がつかめておらず、結局フランスとロンドンに足跡を残したGeroges Lechitがフランス人であったのかイギリス人であったのか、あるいは同姓同名(同じ職種)の2人の人物であったのか、明らかにされていない。スケイド本人はいずれの説も否定しており、真相は謎のままである。
昨年スケイドは滞在期限が切れて不法移民として逮捕されたが、数日間の拘留を終えて釈放されている。その後はカナダ西部ブリティッシュコロンビアのヴィクトリアで再び不法滞在で暮らしていたと伝えられているが、その後の足取りは定かではない。
かつてスケイド事件を調査したステファン・ボーンは、当時、男は記憶喪失になりすましてウソをついていた可能性があるとしてこのように語っている。「1999年、あの男はわれわれをだまそうとしていたと思います。そしてそれは今でも続いている可能性があります。」
(トロントCBC2002年の記事より)

写真は一枚目の上がトロントの病院に現れたスケイド(Sywald Skeid)と下がピアノマン、二枚目はゲイのポルノ男優 Georges Lechit。この人物とスケイドは記者が指摘するとおり、まるで同一人物に見える。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home