見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2008/02/23

グアンタナモ特別軍事法廷は八百長


ここにきてイギリス政府がゴタついている。これまでブレアが「間違ってない」、「正しいことをしてきた」、「米国がそんなことはしていない」ときっぱり言い切ってきたことが、なにやら怪しくなっている。いまだに不思議なのは、なぜこうまで米国に追随し、彼らの肩を持ってきたかだが。信念の人とも呼ばれるブレアは果たしてどんな弱みをアメリカに握られていたのだろうーー。

◇「書式一式」を書いた人:イラクに対して英国は「間違って」いた
イラク攻撃の基礎を作った、いわゆる諜報「書式一式」とやらの初期版を英国政府が発表している。40分以内にサダム・フセインは生物化学兵器に着手できると、当時の英首相トニー・ブレアがたびたび利用した主要な主張の言及は文書にはない。初期の草案は最終的な文書の基礎として活用されなかったと英外相デイヴィッド・ミリバンドは述べた。彼はまた、情報自由制定法(条例)の要請に従って公開を実施するため、司法の決定を批判した。草案が公開されたとき、それを書いた元ブレアの補佐、ジョン・ウイリアムズは、その戦争に抗議して辞職したブレア政権の人たちは「正しかった」と述べた。「政権のために働き続けたわれわれのような者は間違っていた」と彼は付け加えた。
(デモクラシーナウ!2008年2月19日)

◇囚人引渡(レンディション)情報で米国がUKに「遺憾」を表明
ワシントン:インド洋に浮かぶ英国の島(ディエゴガルシア)で燃料を補給したテロ容疑者を乗せた米国航空機についてもたらされたワシントンの不正確な情報に関して、米国は木曜、英国に遺憾の意を表明したと述べた。
「初めに昨年末にわれわれが招いた、英国政府に提供された不正確な情報がありました」と国務省報道官ショーン・マコーマックは述べた。「よき友人であり同盟国に不正確な情報を提供するという、初めにエラーがあったことをわれわれは遺憾に思う」と彼は述べた。
この出来事に関して米国の遺憾を表明するため、米国務長官コンドリーザ・ライスが水曜に英外相デイヴィッド・ミリバンドに電話したと、彼がリポーターに語った。
当初米国が請け合ったことに反して、尋問を外注する外国にテロ容疑者を「引き渡すフライト」として2002年に2機の航空機が英国領ディエゴガルシア島の米軍基地で燃料を補給したと、木曜早くにミリバンド外相が英国議会に伝えた。
2001年にジョージ・ブッシュ大統領が就任して以来、正規の外国への犯罪人引渡の手順外でテロ容疑者を移送するのに英国領土が使われているなんてことは知っていないと英国政府はあらかじめきっぱり主張してきていた。
(ロイター通信 2008年2月21日)

◇独占記事:グアンタナモ米軍基地での軍事裁判は前もって結果を粉飾される
「ペンタゴンは無罪放免の可能性をあらかじめ排除してきている」と、刑務所の特別軍事法廷の元主任検察官が述べるのを、ネーション誌があばく。

ということは、グアンタナモに閉じこめられている人々は、テロとのつながりやアルカイダとのつながりが何ひとつ明らかにされなくても有罪ということになる。
閉じこめられるといえば、自分の肉体に閉じこめられる「ロックトインシンドローム(閉じこめ症候群)」というのがあるのを最近知った。そう、ジュリアン・シュナーベルのすごい映画「潜水服は蝶の夢を見る」でだ。この映画は冒頭からすごい。こういう映像体験って初めてに近い気がする。シュナーベルが言うように、誰でも病気になるものだ。主人公は病気になるまで、自分は「生きて」いなかったと書く。想像力と記憶とでこの「潜水服」から抜けだせる、とも。調子が出てきてこれからってときに肺炎の合併症を起こして彼は死ぬ。