イーノとバーンのコラボレーション復活
昨日、やっとポール・トーマス・アンダーソンの「There Will Be Blood」見てきました。せりふなしの冒頭20分にはしびれた。監督みずからそう言いたくなるほど、ぞくぞくして、それは「いい線」いってました。物語の主人公のオイルマンの憎しみが地底からじわっとしみ出る石油とともにカリフォルニアのB面を邪悪に塗りつぶしていく不安感を、レディオヘッドのギタリスト、ジョニー・グリーンウッドの音がぴたりと叙述する。
同じ神奈川県に住んでいながら、川崎チネチッタで映画を見るのは初めて。昨年は2位に落ちたというニュースで知ったことですが、これまで観客動員数でずっと1位だった映画館です。なるほど、いい映画館でした。まわりの雰囲気も「これが川崎!」とびっくりするほどしゃれたイメージに勉強して作られていました。思わずドイツビールがはずみます。上映前の待ち時間にブライアン・イーノのアルバムが流れていたのもうれしいことでした。以下、4月のイーノ関連のニュースからーー。
◇夢のアート・ロック・チーム復活
今週、デイヴィッド・バーンがずっとうわさされていた旧友ブライアン・イーノとの復活するスタジオ制作が、ほぼ完成するとアナウンスした。
夢のアート・ロック・チーム、デイヴィッド・バーンとブライアン・イーノが次なる奇妙な果実を有してまもなく復活することになると、元トーキングヘッズ・マンが最近NME.comに伝えた。
ニューヨークでのイヴェントで話すバーンは、結果として3枚のトーキングヘッズのレコードと1981年の名作「マイ・ライフ・イン・ザ・ブッシュ・オブ・ゴースト」となった70年代後半と80年代初めに育まれた関係をこの二人組が再燃させたことを明らかにした。
「30年前に仕事仲間だったミュージシャン、ブライアン・イーノとの録音を仕上げている」と4月9日のブルックリンアカデミーオブミュージックでのポール・サイモンとの共演のあとでバーンは言った。「ボクたちはいっしょに歌を録音した、そしてそれは発表されることになる。」
NYデイリーニュースは次のように付け加える:
この20年で初めて、双方が認める友人のブライアン・イーノとコラボレーションしているとバーンは語った。「ブライアンはたくさん曲を書いていたが歌詞を必要としていて、それをどうするかはボクがよくわかっている。どんなふうな音かって?エレクトロニック・ゴスペルだよ。それ以上は言わない。」
情報筋は、アルバムはどうやらNonesuch から発売されることになりそうだが、おそらく2009年になるのではないかと述べる。
同時に、デイヴィッド・バーンの出演契約エージェント、マーク・ゲイガー(ウイリアム・モリス・エージェンシー)は、バーンとイーノのライヴ公演で米国の幾つか異なるプロモーターからのオファーを求めてきている。そしてライブの少なくとも40%はイーノとトーキングヘッズ時代の曲からになると請け合う。受け手がいるかどうかはまだ教えない。ツアーの大部分がすでに申し込まれる。
Enowebから最新情報:
イーノのレーベル、Opalによれば、ブライアンがデイヴィッド・バーンとツアーに出ることはないとのこと、従って、どうも Daily Swarmの情報筋とすれ違っているらしい。
(The Daily Swarm 17 April 2008)
写真は、懐かしい頃のドリームチーム。イーノはこんなにやせていた!デイヴィッド・バーンの「狂気」の目もいまは穏やかに。
バーンは目下、ポール・サイモンとつるんでいて、「ポール・サイモンの歌をポール・サイモン以上に歌えるのはバーン」だと、NYデイリーニュースのゴシップ欄にはあります。
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