ブタとリップスティック
◇土曜日、ブッシュの元顧問カール・ローヴが、ジョン・マケイン上院議員はバラク・オバマ上院議員を攻撃する最近の広告で「一歩行き過ぎ」ていたと言った。
どちらの候補者も行き過ぎた攻撃で有罪だとカール・ローヴは言った。
ローヴはオバマに対する同様の批判で平等にしている。
「マケインはある広告で激しく攻撃しています、同じく一歩行き過ぎている」と彼はフォックスニュースに話した。「100%真実テスト以外は、いわばオバマの特性だといわれるものでしょ。」
オバマ陣営はただちにこれの引用に飛びついた。
「もしまだどなたかがジョン・マケインは歴史上最も低俗で最も不正直な選挙運動を行っているかしらと思っているなら、今日、先の記録を持つカール・ローヴが、マケインの広告は行き過ぎていると言いました」と、ローヴのコメントが流れて数分後にリポーターに送られた声明で陣営スポークスマンのトミー・ヴィエトールは言った。ローヴはブッシュ大統領の両方の大当たりのホワイトハウス入りの企てを首謀者として指揮した。
両方の候補者が互いに攻撃し合うことで「慎重になる」必要があるとローヴは言った。
「この広告でここまで極端に走る必要がほんとうにあるのか?と伝える大人が彼らにはいるべきですよ。広告にあのつまらん最後のひねりを入れないと、私たちは目的を達しないのか?そして広く承認を得られなくて、対抗馬に私たちを攻撃する機会を与えることになるのか?」と彼は言った。
土曜日、オバマは彼の記録を「ゆがめる」ことで問題を避けているとマケインと副大統領候補サラ・ペイリンを非難した。
「彼らはブタについて話すだろう、リップスティックについて話すだろう、彼らはパリス・ヒルトンについて話すだろう、ブリトニー・スピアーズについて話すだろう。彼らは私の記録をゆがめようとやってみるだろう、民主党がやるつもりであることであなた方の信用を傷つけようとやってみるだろう」と彼は滞在先のニューハンプシャー州マンチェスターで言った。
ハリケーンアイク後、沿岸の居住者らが直面していることを熟慮して、「慎みゼロ」なのを示すと、マケイン陣営スポークスマンのタッカー・バウンズがオバマを批判した。「攻撃はバラク・オバマのこれまでにない未発達さ(低級さ)をはっきり示す」とバウンズは言った。
オバマ陣営がやり返して、「現代の大統領選挙戦の歴史で最も低俗で最も名誉に欠ける選挙運動を冷笑的に行っている」とマケインを非難した。
国のあちこちのタウンホールの集会に彼といっしょに姿を見せることにオバマが同意していたら、選挙運動のトーンは違っていたと思うと先週マケインは言った。
日曜、オバマには予定された公のイヴェントはなかったが、ヒラリー・クリントン上院議員は彼のためにオハイオ州アクロンへ旅に出た。
クリントンは彼女の選挙運動の簡潔なしゃれ、「No way, no how, no McCain, no Palin(それはダメ、決してない、マケインお断り、ペイリンお断り)」を繰り返した。
一方、オバマ陣営は日曜、8月に集めた選挙資金が6600万ドル(約70億円)に達したと発表した。一カ月の集金額としては大統領選史上最高だ。8月に新たに50万人が献金してトータルで献金者数が250万人以上になった。
9月1日、マケイン陣営は8月に集めた選挙資金が4700万ドル(約50億円)に達したと報告した。この獲物もまたアリゾナの上院議員の一カ月の集金記録を樹立した。マケインがペイリンを選んだ後、資金的カンフル剤を得たとマケインの陣営は述べる。
システムは「破綻した」と言って、オバマは公的資金をはねつけてきている。11月めざして個人献金が増えるのを彼に自由に続けさせる決定だ。
マケインは11月めざして使う8400万ドルをもらえる連邦の補助金を受け取ってきている。支出にきびしい限度がついてくる金だが、彼に代わって、共和党全国大会の勝利資金が金を増やして、使い続けることができる。
遊説にぴったりペイリンがついて、マケインは彼の選挙運動のイヴェントで数の優勢とエネルギーが増えると見られてきている。
(CNN NEWS 14 September 2008)
▲「ブタとリップスティック」というのは、最近マケイン陣営がオバマのお株を奪うかのように2人で「変革」を訴え始めていて、9日の集会でオバマが、「ブタに口紅を塗ることはできる。だが、ブタはブタだ」と述べ、みせかけだけの変革と批判した。
翌日マケイン陣営が「ペイリンへの中傷」と強く反発。ペイリンは党大会の指名受諾演説で自分はどこにでもいる普通の「ホッケーママ」をアピール。「ホッケーママとピットブルの違いはなんだと思いますか?口紅をつけるだけです」と言って、自分が食らいついたら相手が死ぬまで放さない戦うピットブルなのを強調した。
だが、この言いぐさは、マケインがヒラリーを意識して言ったのとまったく同じ。全米のTVの多くがこの中傷合戦のニュースではしっかりこのときのマケインの映像を並べて映しだした。でもまだ先があり、この言いぐさのオリジナルはチェイニー副大統領。これにもヴィデオ映像があって、言い逃れはできない。YOU TUBEってすごい!
写真は「ゆっくりと生活を取り戻しつつある」というイラクのサドルシティ
でも、宗派のはげしい抗争を減ずるために米軍はイスラエルにならってサドルシティにこのようなバリアを建設している。
次もサドルシティ、新しくなったプールで地元っ子が愉しんでいる。でも写真のすぐ手前にはライフルを構えた護衛(治安部隊?)が立っている。
(BBC NEWS 14 September 2008)
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