見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2009/02/13

戦争するしか脳がないイスラエル


◇カディマの僅差での勝利後、日刊紙イディオト・アハロノトは「勝者はリブニ氏だが、カギを握っているのはネタニヤフ氏」と伝えた。また、タブロイド紙マーリブは「リブニ氏は昨日の争いには勝ったが、戦争には敗北する可能性が高い」と宣告した。
各党指導者らは連立をめぐり激しい駆け引きを繰り広げており、イスラエルの政局がこう着状態に陥る危険性が出てきている。マーリブ紙は「イスラエルは前代未聞の政治的危機に突入した」と報じた。

(AFP通信 2009年2月11日)

◇イスラエル総選挙で、リクードなどの右派勢力が全体的に躍進したことは今後、中東和平推進の障壁になるとも予想され、アラブ諸国は警戒感を強めている。アラブ各紙は「イスラエル人の多くはアラブとの和平を望まなかった」(レバノン紙・アッサフィール)などと失望をあらわにした。

「真の驚きは右派リクードが議席数を倍以上伸ばしたことだ」。エジプト・アハラム政治戦略研究所のイスラエル研究部長、ガド氏はイスラエルの右傾化を深刻に受け止めた。

それでも同氏は与党の中道カディマ党首のリブニ氏が組閣に成功すれば、「かすかな希望は残る」と指摘する。同党は昨年末から3週間余りのパレスチナ自治区ガザ地区攻撃や、06年夏の第2次レバノン戦争にみられるように武力行使を除外しないものの、長期的には政治的解決を模索する意思を持つためだ。

一方、リブニ氏が組閣に失敗すれば「危機的な状況」(ガド氏)に陥る。

リクード党首のネタニヤフ元首相はパレスチナ側との和平交渉には極めて後ろ向きで、エジプトはイスラエル・パレスチナ間の調停から手を引かざるを得なくなる可能性も出てくる。

ネタニヤフ氏は選挙戦の序盤に占領地ゴラン高原で植樹しており、シリアにゴラン高原を返還する考えはないことを示唆している。このため、シリアとの和平交渉も中断されるとの見方が強い。

イスラエル軍の攻撃により大きな打撃を受けたガザ住民は、選挙結果を冷ややかに受け止めた。ガザ地区の警官、アブ・アフマドさんは「ネタニヤフ? リブニ? 和平を望むと言うが、やつらは戦争をしたがっているだけだ」とAFP通信に語った。

ロンドン発行のアラビア語紙アルクッズ・アルアラビのアトワン編集長は11日付同紙で「アラブにも国際社会にもネタニヤフ氏が望ましい」と強調し、「それによりパレスチナとの共存を望まないイスラエルの本質がより際立つことになる」と皮肉を込めて解説した。

(毎日新聞 2009年2月12日)


◇イスラエル選挙ではリヴニとネタニヤフの両者が勝利宣言する

イスラエルの2つの主要政党の党首らが繰り上げ選挙で勝利宣言してきています。開票率99%で、ツィピ・リヴニの与党・中道カディマ党(シャロン設立)が28議席獲得して第1党、一方、ベンヤミン・ネタニヤフの右翼リクード党は27議席獲得して僅差の第2党でした。120議席のクネセト(国会)で組閣するのに必要な61議席を集めるのにどちらも連立パートナーが必要です。これが、15議席獲得して第3党に入ったことから、アヴィグドル・リーバーマン率いる極右政党「わが家イスラエル(Yisrael Beiteinu)」を重要な立場に置きます。イスラエルの新聞ハーアレツは、生まれながらの盟友である右翼政党によって勝ち得た増加のために連合を創り出すけっこうなチャンスがネタニヤフにはあると報じます。サウジのムハマド・アル・カータニ教授は、選挙結果がその地域の永続する和平のチャンスを害すると言いました。

ムハマド・アル・カータニ教授:「変化なしにアラブ主導の和平を受諾しない右に偏向した政府を見ることになると思います。つまりきっぱりとしたゼロ(拒絶)に戻るのだと。他は頑強に抵抗する非常に扱いにくい党で、進んで前進はしない。」

◇アフマディネジャド:イランはアメリカとの会談の用意ができている
 
火曜日、イランのアフマディネジャド大統領はテヘランがオバマ政権との会談の用意ができていると言いました。イラン革命30周年を記念する演説のなかでそれを言いました。

アフマディネジャド大統領:「新しいアメリカの政権は変化を起こして対話路線を追求したいと知らせてきている。本当の変化が、戦術ではなく根本的なものでなくてはならないのは全く明瞭だ。イラン国家が本当の変化を歓迎するのは明々白々だ。イラン国家はいつでも会談を行う用意があるが、相互尊重の公平な雰囲気のなかでの会談だ。」

オバマ政権はイランとの対話を開始する方法を模索していると大統領が言った後、幾時間かしてアフマディネジャドのコメントが出ました。

◇タリバンがカブールのアフガン法務省を攻撃、19人が殺される

アフガニスタンでは、襲撃用ライフルを携行して自爆用ベストを着けたタリバンの戦闘員たちがカブールのアフガン法務省と刑務所業務局に突撃した後、少なくとも19人が死亡しました。54人が負傷。調整された攻撃は、アフガンの首都にある大統領官邸とアメリカ大使館の近く、カブールの中心に一撃を食らわしました。攻撃は、オバマ大統領の特使リチャード・ホルブルックのアフガン訪問日程の前夜に起こりました。

◇2019年には5400万のアメリカ人に健康保険がなくなる

連邦の政策に変化がなければ、今後10年で健康保険のないアメリカ人の数が4500万から約5400万人に増えるだろうと、議会予算局のアナリストたちは見積もってきています。

◇内務省長官サラザールが沖合海底石油とガスの採掘を拡大する計画を遅らせる

沖合海底石油とガスの採掘を拡大するブッシュ政権の土壇場の企みをケン・サラザール内務省長官が遅らせてきています。ブッシュ政権は採掘するために太平洋と大西洋沿岸から広大な海路を切り開く提案をしてきており、提案のための説明期間を60日に設定してきていました。火曜日、サラザールはパブリックコメントの期間を180日まで延長するつもりだと言いました。

◇星条旗でおおわれる棺の写真撮影禁止について再検討をゲーツが命じる

ロバート・ゲイツ国防長官は軍人の死の星条旗でおおわれる棺をメディアが写真に撮ることを禁じるペンタゴンの政策の再検討を命じてきています。軍はその政策が死んだ兵士の家族のプライバシーを守ることになるんだと言ってきましたが、批評家たちはカメラマンを禁じるのは戦争をきれいにしようともくろむ政治的な巧みな措置だと言います。

(以上、デモクラシーナウ!2009年2月11日ヘッドライン)

写真はゴラン高原、キャプションには「シリアとの和平交渉はゴラン高原からのイスラエルの撤退を意味する」とあります。ネタニヤフはついこのあいだゴラン高原にわざと植樹をしています。つまり、絶対に退かない、シリアとの和平はないことを示したのです。(BBC NEWSより)