絶対にあきらめないスラムドッグ
◇映画「スラムドッグ・ミリオネア」(アカデミー作品賞&監督賞受賞作品)の子役スターの父親がおとり記者に娘を売ろうとしたとのタブロイド紙による申し立てを調査する警察の報告書をインドの子どもの権利の監視者が要求してきていると監視者のリーダーがCNNに伝えた。
おとり記者に彼女を提供したとの新聞の申し立てについて、ルビーナ・アリは父親を支持してきている。
「私たちは報告書を要求してきており、それを検分した後で決定するつもりです」と子どもの権利を守る全国委員会を率いるShantha Sinhaは述べた。
その間、ムンバイの当局はラフィク・クレシと彼の娘「スラムドッグ」のルビーナ・アリ、彼の元妻Khurshida Begumの陳述を記録してきていると警察本部長がCNNに伝えた。
クレシは、彼が20万ポンド(29万ドル)で9歳のルビーナを売ろうとしたと英国の世界のニュースになった申し立てを否定してきていると警察本部長は言った。
警察によると、陳述で子役スターは父親に味方した。
数年前に離婚しているクレシの元妻は、英国の新聞によってクレシに浴びせかけられる申し立てを是認した。
映画「スラムドッグ・ミリオネア」は今年、最優秀作品賞を含む8部門で、オスカーを受賞した。
ダニー・ボイル監督の貧しい身から金持ちになる映画は、クイズ番組「ミリオネアになりたいのは誰?」のインド版に出演するムンバイ顧客電話サービスセンターのお茶くみ係の男の子(tea boy)の顛末を語る。学校での教育を欠いているにもかかわらず、彼がどんどん難しくなる問題にやすやす答え出すとき、番組のホストの怪しむ気持ちを起こさせる。
映画は主としてムンバイの非常に貧乏な地区の中に設定される、そこはルビーナと他の「スラムドッグ」の子どもスターにとって実生活でのわが家だ。
(CNN 21 April 2009)
昨日「スラムドッグ」見てきました。ダニー・ボイルは「トレインスポッティング」からのファンでしたが、途中わけのわからない映画が数本あっても、最高のムンバイへの旅という映画を体験させてくれて、音楽も当然にすばらしく、最高のトリップでした。
お茶くみ係の男の子のファイナルアンサーは、彼のスラムドッグ人生を命がけで生き抜いていく上で彼に用意されていた、まさにwritten、運命の解答だったわけで、ストーリー展開はスリリング。ぜひ、見てください。
写真はルビーナ・アリです。
◇今年のアカデミー賞で作品賞を含む8部門を制した「スラムドッグ$ミリオネア」の製作陣が、インド・ムンバイのストリート・チルドレンの生活支援のために74万7500ドル(約7400万円)を寄付したことを発表した。
寄付金は途上国の子どもたちの支援を行う国際NGO「プラン」のインド支部に贈られた。これで、スラム街の子どもたち5000人が今後5年にわたって教育を受けられるという。
同作は興行的にも成功を収めており、全世界の興行収入は3億ドルを超えている。プロデューサーのクリスチャン・コールソンはAP通信に対し「映画の成功からの利益の一部を寄付することで、比較的小さな地域とつながることができ、これが形となって継続されていくことを願います」とEメールでコメントした。
同作の製作者たちは、ムンバイのスラム街の人々や、子役として出演したスラム出身のルビーナ・アリとアザルディン・モハメッド・イズメイルに利益が十分に還元されていないのではないかと、一部の人々から非難を受けた。事実は、ギャラを一括で支払うことから起きうる、さまざまなリスクを配慮し、製作者たちは社会奉仕の専門機関3社を選んで、ルビーナとアザルディンの信託資金を設立。長期的に管理してもらうように依頼している。2人は質の高い教育を受け、快適な住居と社会的な支援を受けることができるほか、高校卒業後に資金を利用できるようになると製作者たちは説明する。
またプランの日本支部プラン・ジャパン(日本フォスタープラン協会)によると、出演者の1人、アニル・カプールは2006年からプランを支援しており、同作への出演料をすべてプランに寄付したとのこと。1月にはダニー・ボイル監督、主演のデーヴ・パテル、フリーダ・ピント、カプール、そしてスタッフがそろってチャリティ・オークションを開催している。
(ヴァラエティ誌 2009年4月17日)
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