悪夢のシナリオ
◇ホンジュラスはセラヤが戻るとたんに夜間外出禁止令
追い出されたマヌエル・セラヤ大統領のドラマティックな本国帰還後、ホンジュラス当局は夜間外出禁止令を負わせてきている。
セラヤ氏は首都テグシガルパのブラジル大使館内に逃げ込んでおり、彼の支持者が何百人と外に集まってきている。
対話を得ようとしていたと彼が言った首都に戻るため、彼は山脈を越え、川を渡ってきたと言った。
TV放映された演説で、暫定的なリーダーのロベルト・ミチェレッティは、ブラジルがセラヤ氏を手渡して裁判を受けさせることを要求した。
いかなる暴力も責任はブラジルにあるとミチェレッティ氏は言った。
「ブラジル政府へ要求:セラヤ氏に対する司法の命令を尊重して彼をホンジュラス当局に追いやれ」と彼は言った。
<世界の目はブラジルとホンジュラスに注がれる。>
退陣させられたリーダーが国にいるのを初めは否定するミチェレッティ氏のせいで、セラヤ氏の帰国は当局の不意を襲った。
ホンジュラス内部の緊張が増したとき、ヒラリー・クリントン米国務長官はセラヤ氏の帰国が暴力につながってはならないと言った。
「いやおうなしに会話は始まらなければならない、セラヤ大統領とホンジュラスの事実上の政権との間に連絡ルートはある」と彼女は言った。
ミセス・クリントンはコスタリカのオスカー・アリアス大統領との会談後ニューヨークで話をした。アリアス大統領はホンジュラスの2党間の失敗した和平交渉を仲介してきた。
全国のTV番組で放送された映像で、トレードマークの白いカウボーイハットをふる笑顔のセラヤ氏がブラジル大使館のバルコニーに姿を現して支持者の群衆に手を振る。
すぐあとで当局は15時間の夜間外出禁止令を押しつけた。
左派寄りの大統領は6月28日銃口を突き付けられて追い出されて以来、ニカラグアで国外追放生活を送ってきている。
セラヤ氏が憲法改正への動きを支持するかどうか国民に尋ねるため拘束力のない公の審議会を開催しようとした後、危機は勃発した。
米国は追放中のセラヤ氏を支持してきており、事実上の指導者らを「民主的な憲法上のルール」を修復するのを怠るとして非難してきている。OAS米州機構はセラヤ氏の復職を要求してきている。
<支持を得る>
ブラジル大使館の内部からBBCと話をするセラヤ氏は、帰国するためにさまざまな方面から支持を得てきていると言った。
◇分析◇ by Charles Scanlon BBCアメリカのアナリスト
クーデター首謀者らにとって、それは悪夢のシナリオのように見える。彼らはマヌエル・セラヤの帰国を妨害するために、できることは何でもしてきている。クーデター後何日かしてセラヤの飛行機が着陸するのを防ぐため兵士を送り、その後ニカラグアから越境する彼を阻止するために国境に兵士を送る。セラヤ氏が戻ることの追認は、ロベルト・ミチェレッティには恥をかかされることとして出てくることになり、国内での彼の権威を傷つける。
暫定政府はクーデターのため世界中でとがめられてきているが、その支配を固めてきている。セラヤ氏の帰国が今また危機的事態に追いやる。
暫定政府は時間を稼いできている、11月の次の選挙まで権力にしがみつきたいものと望む。もはやそれは成り行きを制していないし、クーデター以降、最も脆弱に見える。
(BBC 22 September 2009)
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