見つけた 犬としあわせ

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2009/09/29

ここでも土足でずかずか



◇ポランスキー逮捕をフランスが非難

フランスの市民権を持つロマン・ポランスキー映画監督がスイスで逮捕されたのをフランスが非難してきている。

フレデリック・ミッテラン文化大臣は逮捕を聞いて度肝を抜かれたと言い、サルゴジ大統領が真相を追っていた。

ポランスキー氏(76歳)は、1977年ロサンジェルスで13歳の少女とセックスしたことで米国への逃亡犯罪人引渡しに直面する。

映画祭へ行った土曜日、パリ生まれのポーランド人映画監督はチューリッヒで拘束された。

米国によって発行された2005年国際警戒態勢を受けて彼は拘留されている。米国は今、正式の(国際間の)逃亡犯罪人引渡しを懇願する必要があるとスイスのスポークスマンは語った。

米国との協定のために、「ポランスキー氏が到着したとき、彼を逮捕することを除いて私たちに法律上の見地から選択権はなかった」とスイスの司法大臣Eveline Widmer-Schlumpfは述べた。

「彼には明らかに抗議する権利がありますし、私は彼がそうするだろうと思います」と彼女は付け加えた。

彼の逮捕と彼を引き渡すための試みに挑むつもりだと、ポランスキー氏の代理人として職務を果たす弁護士たちは言う。

・決して顔を見せなかった

文化大臣は「新たな試練がすでにそれは多くの苦しい試練を体験してきている人に負わされているのを強く残念に思う」とミッテラン氏の官庁は言った。

未成年の少女との違法な性交渉で有罪を認めた後、1978年ポランスキー氏は米国から逃れ去った。

◇真相のスケジュール表
1977年:ロサンジェルスでポランスキーは13歳のサマンサ・ゲイマーとの違法なセックスを認める
1978年:米国で逮捕状が発行されたのちに英国に逃れる
1978年:市民権を有するフランスにただちに移る
1978年:フランスに定住、ここで彼はフランスの制限された米国との逃亡犯罪人引渡しによって保護される
2008年:訴訟事件が却下されて審問がLAの裁判所から移されることをポランスキーの弁護士が要求する
2009年:LAの外で審問を行うとのポランスキーの要望が却下される

当初、彼は6つの訴因で起訴されて終身刑の現実を認識した。映画監督は30年以上のあいだ米国に足を踏み入れていない。

近年、彼はなんとかレイプの訴訟事件が却下されるよう努めてきており、すでに亡くなっている、もともとの判事が司法取引による合意事項の手はずを整えたが後で背いたと主張する。

ポランスキー氏は以前にもスイスには行っていたが、今回、米国当局は明らかに彼の移動を事前に知っていた。

彼の逮捕のための根拠を準備する時間を彼らに与えて、スイス当局に暫定的な逮捕状を送ったと司法官らは言った。

従来、ポランスキー氏は計画する移動上の逮捕要請について事前に聞いてきており、計画を変更してきたと、ロサンジェルス地方検察局報道官のサンディ・ギボンズは言った。

「彼はいることになっていた国で決して顔を見せなかった、そして彼は一度も逮捕されなかった」と彼女は言った。

事件の中心にある犠牲者のサマンサ・ゲイマーは、訴えが取り下げられるように以前に求めてきている。

(BBC NEWS 28 September 2009)
http://news.bbc.co.uk/go/pr/fr/-/2/hi/europe/8277886.stm

◇映画「戦場のピアニスト」などで知られるロマン・ポランスキー監督が、32年前の13歳少女への淫行(いんこう)事件で、スイス当局に拘束された。

ポランスキー監督は、チューリヒ映画祭で27日に賞を受け取るため、スイスに到着していた。米ロサンゼルス郡検察当局の報道官は「先週、ポランスキー監督の渡航情報を入手し、スイス当局に逮捕状を送っていた」と明かしている。

同監督は、米カリフォルニア州ハリウッドにある俳優ジャック・ニコルソンの邸宅で、13歳の少女に薬物とアルコールを摂取させ淫行したとし て、1977年に米国で逮捕された。罪を認め1978年には訴追されたが、国外に逃亡。フランスで市民権を獲得し、米国と犯罪人引き渡し条約を結んでいる国への旅行は避けていた。

また、2008年にはポランスキー監督を検察の職権乱用による被害者でもあるとして描いたドキュメンタリー映画「Roman Polanski: Wanted and Desired(原題)」が制作され、同映画に登場した被害者の少女のインタビューなどを元に、同監督の弁護士が米ロサンゼルス地裁に訴追を取り下げるよう請求したが、依然逃亡中であることを理由に却下されていた。

(ロイター通信 2009年9月28日)

◇ポランスキー監督拘束で嘆願書 釈放求め、文化人ら

映画「戦場のピアニスト」などで知られるロマン・ポランスキー監督が、約30年前の米国での少女淫行事件でスイス警察当局に拘束された問題で、欧州の文化人ら約90人は28日、監督の釈放を求める連名の嘆願書を発表した。

監督は26日、チューリヒ映画祭での受賞のため入国する際に拘束された。嘆願書は「最も偉大な映画人の一人が栄誉を受けるべき舞台が、警察のワナであったという事実は受け入れがたい」と強く非難している。

署名者には、映画監督のビム・ベンダース、アンジェイ・ワイダの両氏のほか、女優のイザベル・アジャーニ、作家のミラン・クンデラ氏らが名を連ねている。

一方、フランスのクシュネル外相は28日、ポーランドのシコルスキ外相と連名で、ポランスキー監督の逮捕状を発行した米国のクリントン国務長官に書簡を送り、フランス、ポーランド両国の市民権を持つ同監督の釈放を求めた。

(共同通信 2009年9月29日)

写真はポランスキーのしびれるクラシック映画「チャイナタウン」