シドニーが火星に
◇クレイジーな砂嵐がシドニーを赤く変質させる
23日水曜朝、砂嵐が吹き荒れて街の空を真っ赤に変質させた。ある住民はブループラネット(地球)を後にしてきたかと思った。
「火星で目ざめたみたいだった」と、シドニー住民のマーカス・シャピはWired.comにEメールしてきた。
オーストラリア東部の住民はこの奇妙な周囲の状況と戦わねばならなかった、というのも干ばつ続きの奥地からの強風が砂を掃きのけてそれを突風で街に運んでくるからだ。
「強烈な北の低気圧領域になって、昨日の間中ずっと西寄りの強い突風を引き起こした、そしてそれらの風が大陸の非常に干上がった奥地から大量の砂を掃きのけた」と気象庁ニューサウスウェールズ地方支部長のバリー・ハンストラムはブルームバーグに語った。
たとえ何が起こったか承知していても、事象の奇妙さは当然シドニー市民の油断につけこんだ。発生を追跡するTwitterのクールなタグ、「#sydneyduststorm」がすぐに現れた。ある人はTwitterに「a leeetle apocalyptic」と断言し、誰もが一生にこれと比較できる激しい砂嵐を体験したことがないと断言した。おそらく、最近のオーストラリア史で同様の事象は、1983年メルボルンでの大規模砂嵐だけだった。
西部ニューサウスウェールズのかなり奥地、ブロークンヒルのようなオーストラリア南部の他のエリアでは、嵐の強烈さはこんなものではなかった。上の驚くべきヴィデオで見ることができるように、砂嵐は時折、空を黒く塗りつぶした。
(Wired News サイエンス 23 September 2009)
http://www.wired.com/wiredscience/2009/09/reader-photo-gallery-crazy-dust-storm-turns-sydney-red/#more-11319
◇オーストラリア気象台によると、砂漠地帯から秒速30メートル近い強風が吹いたのが原因。これほど大量の砂が広範囲に降るのは1940年ごろ以来という。中央部では干ばつが続いており、地球温暖化との関係を指摘する声もある。
(共同通信 2009年9月23日)
◇このところ山火事、地震、強風、巨大なひょうなどに見舞われているオーストラリアのシドニーの街を23日、不気味な赤い砂じんが襲った。
内陸部から強風で運ばれた砂ぼこりで車や建物はオレンジ色に変わり、交通機関は混乱し、子どもや高齢者は屋外に出ないように呼びかけられた。人びとは フェイスマスクを着けたり、スカーフで口を覆ったりして職場に向かっていた。シドニーの空港では着陸地を変更する国際線の航空機も出たため、空の便も大幅 に乱れるとみられる。
シドニーがあるニューサウスウェールズ州の警察は、22日に一部の地域で濃い砂じんが発生して空が赤黒くなり、視界が2~3メートルにまで悪化するなどの異常な状態があったと報告していた。
・地震やひょう、野火も
ニューサウスウェールズ州に隣接するビクトリア 州では、22日午後、雷雨とともに「クリケットのボールくらいの大きさの」ひょうが降り、自動車のガラスが割れる被害が出たほか、22日遅くにはマグニ チュード2.6と3.0の小さな地震が起きた後に激しい雨が降り、鉄砲水への警戒が呼びかけられた。当局によると地震による被害は出ていない。
さらに北のクイーンズランド州では、気温が高く乾燥した天気が続いたことから10数か所で野火が発生していた。
(AFP 2009年9月23日)
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