AfPak戦争で辞任
◇The AfPak War
写真はアフガン戦争で辞任したアメリカ政府当局者マシュー・ホー
(ワシントンポスト紙 27 October 2009)
◇27日付の米紙ワシントンポストは、アフガニスタンのイスラム武装勢力タリバン支配地域に駐在していた米外交官が、アフガン戦争に反対して9月に辞任していたと報じた。米政府当局者がアフガン戦争への抗議のために辞任するのは初めてという。
辞任したのはアフガン南部ザブール州に駐在していたマシュー・ホー元米上級代表(36歳)。9月10日付の辞表で、「アフガンにおける米国のプレゼンスの戦略目的に対する理解と自信を喪失した」と説明。米軍の存在こそが抵抗運動を活発化させていると指摘した上で、米国が犠牲を払う価値のない戦争だと結論づけている。
(時事通信 2009年10月27日)
◇アフガニスタンに駐在経験のある米外交官が、米政府のアフガニスタン戦略を批判して辞任したことが明らかになった。この事態を受け、米国務省は27日、同元外交官の意見を「非常に真剣に受け止める」と表明、波紋が広がるのを抑えようとしている。
辞任したのは、前月までイスラム原理主義組織タリバンの拠点となっているアフガニスタン南東部ザブール州に上級外交官として駐在していたマシュー・ホー氏。米国の8年間におよぶ「戦争」で、米政府に抗議して辞任する初の政府高官となった。
ホー氏は、米国に対する攻撃を防止するためには、米国が国際テロ組織アルカイダとタリバンを壊滅させる必要があるとの意見について、「そのためにはパキスタン西部やソマリア、スーダン、イエメンなど地域を占領しなければならない」と述べ、しりぞけた。
米ホワイトハウス高官らは数週間前にこの4ページに及ぶ辞表を読んでいた。しかし、ロバート・ギブス米大統領報道官によると、バラク・オバマ米大統領は、27日の米紙ワシントンポストの報道で初めて知ったという。
ホー氏は、米海兵隊の大尉としてイラク戦争に従軍した経歴を持つ。今年3月に国務省と1年間の契約を結び、アフガニスタンの地域再建計画に取り組んでいた。
(AFP 2009年10月28日)
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