見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2009/12/18

アメリカ人はそこまでバカになれる



◇オバマ大統領の支持率が下がり続けていることが12月10日公表されたギャラップ社の世論調査でわかった。だが、世論調査はさらにずっと不穏な事実も暴露した。アメリカ人の44%が、ジョージ・W・ブッシュが大統領職に戻るのがいいというのだ。これは驚いた、私たちはなんと速く忘れるのか。

「ジョージ・W・ブッシュが大統領職に戻る」というフレーズはきっとあなたをぞっとさせるだろう。当惑するほど破滅的悪夢の焼き直しに記事全部をあてることはマゾヒズムの練習であるように思われる。それゆえ、もしあなたがたった今「ブッシュはひどすぎはしなかった、少なくとも私には仕事があった」と自分の頭で考えているかもしれない44%のひとりなら、大統領に注視して研究することで報酬を支払われる人たち、歴史家の意見を考慮することだ。

一年以上前にヒストリーニュースネットワークが109人のプロの歴史家の世論調査を実施して、彼らに米国の大統領のランク付けを求めた。優に61%がブッシュを絶えず最悪の大統領と認めた。他にこのリストには大統領職31日の大半を肺炎の病気にかかって過ごしたウィリアム・ヘンリー・ハリソン、政治的スパイ活動にFBIを使うことで弾劾されたリチャード・ニクソン、大恐慌が国をだいなしにしたとき傍観したハーバート・フーバー、「私はこの職務室にふさわしくないし、どんな時にでもここにいるべきでない」との所見でいわば運命を定めたウォーレン・G・ハーディングのような一匹狼が含まれる。そして歴史の間違った側にいった他の奴隷制度賛成の大統領のくどい話はいうまでもなくだ。さらに、大多数の歴史家がジョージ・W・ブッシュはこれらの役立たずより悪いことを認めた。

二つの終わりなき戦争の辛辣さと科学の故意の軽視、アメリカ人の市民的自由とすりへらす拷問の不名誉の後、時を超えて、たぶんブッシュはこれまでで6番目か7番目にでかい大統領職の大失敗として歴史にふさわしい場所を占めるだろう。だが、私たちがやっつけるべきこの辛辣さが、もうちょっと長引くというのはまさしくその通り、ほら、2012年12月まで。

もし私たちがやっつけないとしたら?そうね、忘れやすくて歴史的に無知な大衆につけこむのをただ待っている、もうひとり、より女々しい版のブッシュがいる。彼女はすでに莫大な追従者を集めている。ヒントがいるかい?

2004年にブッシュが再選されたとき、たぶん英国の新聞デイリーミラーは正しかった。デイリーミラー紙は読者にこう尋ねたのだ、「Can 59,054,087 People Be So DUMB?(5905万4087人がそれほど愚かになれるものか?)」

Yes, we can.(その通り、私たちはなれる)

(Air America 15 December 2009 by Dan Carter )