見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの、見つけたとき、 それを作品にしたり、思わずなにかの形にして、人に 伝えたくなります。 見つけたとき感じた、しあわせ感覚が、ひとしずくでも 誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

August 15, 2010

常軌を逸した気候



◇気象学者:ロシアの猛暑記録は何万と死ぬ可能性もある

ロシア全土の野火。パキスタンの壊滅的洪水。インドと中国の生命を奪う土砂崩れと鉄砲水。アメリカ合衆国全域の猛暑。ニジェールの深刻な干ばつ。全部相まって、科学者たちはこの事象が、地球温暖化によってもたらされる極端な気候結果に匹敵すると警告します。今年(2010年)は予定通り、1世紀以上前に始まった信頼できる気温記録以来、最も高温になるはずです。主として化石燃料がもとで排出される温室効果ガスの増大に因って。

(デモクラシーナウ!10 August 2010)

◇ロシア森林火災とパキスタン洪水の関係

ロシアの森林火災とパキスタンの洪水という2つの破壊的な自然災害が、ユーラシア大陸の別々の場所で猛威を振るっている。しかし、どちらも地球上で最も強力な大気の動きの1つである「アジアモンスーン」と関係があるという。

アメリカ、コロラド州ボルダーに本拠を置く国立大気研究センター(NCAR)の上級科学者ケビン・トレンバース氏は、「モンスーンは季節風とも言い、夏になるとパキスタンをはじめアジアの広い地域に大雨や洪水をもたらす。温められた大陸上の空気が上昇し、それを補うために海から大陸へ湿った風が吹くためだ。この大気循環の影響はヨーロッパにまで及ぶ」と話す。

モンスーンによって上昇した大気はどこかで下降する必要がある。また、広範囲に広がったモンスーンの影響で、上昇した熱い大気の大部分が高気圧となってロシア上空に滞留している。これが熱波をもたらしている原因だ。さらに、高気圧付近では大気が下降するため、雲も形成されにくい。「これは正常な循環パターンだが、地球温暖化がもたらす海面温度上昇によって作用が強まっている」とトレンバース氏は付け加える。

例えば、インド洋北部の海面温度は1970年代以降で1.1度上昇した。海水温が高くなると大気中に放出される水蒸気が多くなり、モンスーンによる降雨量も増加する。「自然変動と地球温暖化の両方から影響を受けている点に注目してほしい。例えば、最近数カ月間のエルニーニョ現象(太平洋中央部から東部の熱帯域で周期的に発生する海水温の上昇)も、インド洋での海水温上昇の一因と考えられる」とトレンバース氏は言う。

ニューヨークタイムズ紙によると、パキスタンでは今年のモンスーン豪雨により過去80年間で最悪の洪水が発生、約1400万人が影響を受けた。

史上最悪の猛暑が続くロシアでは森林火災が広がっている。通信社ブルームバーグによると、火災によるスモッグで覆われたモスクワ周辺では、38度前後の気温が数週間続いており、下がる見込みも当面ないという。モンスーンによる大気層が地表から数キロ上空に居座って高気圧が発生し、火災の煙が滞留している。

民間気象予報サービス会社「ウエザー・アンダーグラウンド」の気象学ディレクター、ジェフ・マスターズ氏は、「今年、ロシアとパキスタンはどちらも記録的な猛暑に見舞われている。1880年代後半の観測開始以来、最高レベルの暑さだ」と7月に米ナショナルジオグラフィックニュースの取材に対して語っている。

2010年は9カ国で最高気温が更新され、パキスタンでは5月26日にアジアで過去最高の53.5度に達した。

米国海洋大気庁(NOAA)の国立気候データセンター気候監視部で責任者を務めるディーケ・アーント(Deke Arndt)氏も、森林火災とモンスーンとの関係性に肯定的だ。「大気の停滞も災害が長引いている原因かもしれない。夏にはよく起きる現象だが、今年は例 年になく“頑固”で長く続いている。」

この閉塞状態が発生すると、大気風がもたらす大規模な嵐や熱波などの気象現象が1カ所で長期間続く。「例えばアメリカでは、夏の嵐が同じ場所に1週間も居座り続ける」と同氏は説明する。

「こうした気象現象は強力で粘り強い特徴がある。インドやパキスタンに連日雨が降り、ロシア西部で猛暑が続くのもこのせいだ。このような自然現象と気候との関係を定量化するのが気象学者の役割と言えるだろう」とアーント氏は語る。

「ロシアとパキスタンの災害は、個別に起きているわけではない。大気中のさまざまな現象がリンクしている格好の例だ。」

(ナショナルジオグラフィック・ニュース 12 August 2010 by Christine Dell'Amore)

◇常軌を逸した気候は停滞するジェット気流のせい

ロシアのすごい酷暑と現在のパキスタンの壊滅的洪水は、もしかしたら異常なジェット気流の動き具合に関連づけられる可能性があると科学者は信じる。

ジェット気流は西から東に地球をぐるぐるまわり、普通はイギリスを渡って大西洋の低地に連続した雨、ただほんの穏やかな雨を降らせる。

しかし、現象を研究する気象学者は、それが気象体系を一カ所にとじこめて常軌を逸した事情を引き起こす異常な待機状態をもたらしていると言う。

ジェット気流は普通はその特徴を示すウェーブのようなパターンを作り出すRossbyウェーブによって保たれている。

現在のこの急速な回転の強力な風は地球の形態と回転によってもたらされて、高所でジェット気流を東から西に突き動かす。

『ニューサイエンティスト』誌の記事によれば、目下のところ科学者たちはRossbyウェーブがジェット気流のいつものパターンに逆らって作用しており、同じ場所に滞らせる。

7月半ば以来、普通はいつも東へ移動するジェット気流が、Rossbyウェーブがそれを押しとどめるほどに強いので一カ所に滞っている。

ジェット気流が一カ所にとどまるとき、うねりの流れの間に正確に表される気象体系を妨げる。寒気が気圧の谷を移動する間に暖かい大気が北の最高峰まで追いやられる。

レディング大学のマイク・ブラックバーン教授は、停滞したジェット気流はおそらく60人が死亡する日本の酷暑やイギリスの突然の暖気の終わりの原因となっていると信じる。

パキスタンでは、どうしようもない悲惨な結末をもって、停滞事象が夏のモンスーン(季節風)と同時に起った。

パキスタンのほとんどを襲う強烈な季節風によって誘発される洪水は、ほぼ2週間前に起こり、およそ1600人を死なせ、200万人以上を家から追いやった。

水浸しになる村々から生き残った多くの人が、農作物や家畜はもちろん、食料の蓄えを失ってきており、救援の施しものを受けて切り抜けている。

ロシアでは、動かないジェット気流が息苦しい条件とモスクワの恐ろしいスモッグを作り出すアフリカからの熱気を引き込んだ。

多数の野火が3つの時間帯を横断して燃えてきている。プーチン首相は昨日、モスクワまでもう少しのところの火災に水を投げ落とすため、消火活動の飛行機に乗り込んだ。モスクワでは煙が濃厚なスモッグの原因になっている。

比較的近年の太陽活動にそれらを関連づけるいくつかの調査が存在してきているとは言え、「停滞事象」の原因に対して科学者はまだ不確かだ。

(Daily Mail 15 August 2010)

▽もっと読みたい方はこちらからどうぞ↓
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-1302225/Blocked-jetstream-blame-freak-weather-Russia-Pakistan.html##ixzz0wecYpXZS

写真は洪水に見舞われたパキスタンの8月15日

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