人はのべつ戦場で消える
◇冗談に殺す
告白ビデオ:無害なアフガン人のぞっとさせる殺しを米兵が叙述する
どんなふうに"気が狂った"軍曹が、申し立てによれば面白半分に人殺しをして死体の一部を集めたか、22歳の伍長が語る
byマチュー・コール&ブライアン・ロス ABCニュース 27 September 2010
白いTシャツと陸軍の半パン姿のアラスカWasilla(ペイリンの地元?)出身の22歳の伍長が、軍の捜査官によって用意されたビデオテープの録画で、彼の部隊の"気が狂った"軍曹にランダムに選ばれた3人の武器を持たない無害な被害者がどんなふうにアフガニスタンで殺されるかを、何気なく説明する。
ジェレミー・N・モーロック伍長は謀殺(前もって計画した殺人)で告発される5人のGI(軍人)のひとりだ、罪状には、はびこった薬物(ハッシッシ)使用、死体の一部とハンターの戦利品のようにアフガン人の死体を手に持つ米兵の写真の収集の申し立てを含める。
兵士5人全員が、ワシントン、フォート・ルイスマッコードに配置される第二歩兵師団に属す第五Stryker戦闘旅団の一部だった。陸軍によって公表された告発書類で、二等軍曹カルバン・R・ギブズ、技術兵アダム・C・ウィンフィールド、技術兵マイケル・S・ワグノン二世、一等兵アンドリュー・H・ホームズ、そしてモーロックは、今年1月から5月の間に起こった3件以上の殺人に関与した。
兵士の弁護士と家族のメンバーはできる限り罪状と争うつもりであると言う。
大陪審に匹敵するモーロックの32項目の軍事審問(聴聞会)は、本日27日もっと遅くにワシントン、フォート・ルイスマッコードで予定される。
ABCニュースが手に入れる録画テープで、モーロックは3人のアフガン人の死で彼の役割を認めるが、計画は彼の部隊の軍曹カルバン・ギブズがまとめたと主張する。カルバン・ギブズもまた謀殺で告発された。
軍曹はその民間人らがまるで戦闘中に殺されたようにうまく見せるのが常だったと言って、録画テープで筋書をあばいたとき、モーロックは「軍曹にはとにかく全くこの人間を殺すことになんの疑問もなかった 」と言った。
「それからオレたちは男の身元を確認する。あのー、きみらはこの野郎をたたきのめしたいか、それとも何か?みたいな、ギブズが注釈をする」とモーロックは、5月アフガニスタンのカンダハル飛行場でビデオテープに撮られる査問の間に軍の捜査官に話した。
ギブズは犠牲者に手投げ弾を投げると同時に、民間人に向けて発砲する指令を出したと伍長は言った。
「彼は手りゅう弾、アメリカ製手りゅう弾ひとつを引き出して、ご存じでしょうが、ぽんと抜いて、投げて、この男をどんなふうにやってみるかオレに示す、この野郎を殺せ、この野郎を殺せ」、モーロックが捜査官に話した。
アメリカ兵を攻撃しようとしていたように見せるため、次に死んだアフガニスタン人の遺体に投げるため、ギブズ軍曹がロシア製手りゅう弾を持ち歩いたとモーロックは言った。
怖くてギブズの指令に従わないなどできない、命令されて発砲したと伍長は言った。
「絶対に正しい行いではない」とモーロックは捜査官に言った。「でも、あのタイプの現実、あの思考に追いやる分隊長にあたったとき、しかもあなたが同等の条件にあると彼が真に受けるとき、それとは違って考えることを彼に望むのは絶対にだめだっていうか。」
捜査官がモーロックに質問した、「おそらく次の銃弾は君の方角になるかもしれないという感覚があったからなのか?」
「あなたには決してわからない。全くその通り」とモーロックは答えた。「つまり、人はのべつ戦場で消えてなくなる、それがどんなにたやすいかギブズは言い触らした。」
ギブズの弁護士はコメントを断った。告発される5人全員が軍に拘留されている。
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