見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2010/10/02

私なら ここだ 隠れない



◇包囲される大統領をエクアドルの軍人が奪回

緊縮財政措置に抗議する警察官によって病院の中に追い込まれたラファエル・コレア大統領を銃撃戦が解放する

本日早くにエクアドル兵士が病院に突進して反抗的な警察官からラファエル・コレアを救出した、警察は大統領を包囲して国家を混乱状態に陥れていた。

少なくとも2人を死亡させ数十人を負傷させた戦闘で、陸軍部隊は自動小銃の発砲とスタン手榴弾と同時に病院に猛進、コレアの迅速で意気揚々たる大統領官邸への帰還を容易にした。

左派のリーダーはバルコニーから、喝采を送る支持者の群衆に向かって興奮した上機嫌の演説をした。

「何たる忠誠心、何たる支持」と彼はけたたましい拍手喝采に対して大声で言った。「投票箱を通してではなく、武器でもって変革を止めたいと望む彼らにはこれは戒めとなるだろう。」

緊縮財政措置によって警察の反乱が急上昇して押えきれなくなり、空港を徴収し高速道路を封鎖、国境をかたく閉じて、大統領を強襲し、店舗を荒らした、劇的な日に至るまで、奪回はクライマックスだった。

コストを節約してお役所仕事をスリムにするコレアの取り組みの一部、昇進のたびに気前のいいメダルとボーナスの実施を終わりにする法律が水曜に議会を通過したことにより抗議が誘発された。

エクアドルは抗議の伝統を有する南米の最も不安定な国々のひとつだが、首都キトのメイン空港を数十の制服の男たちが侵略して、力ずくで空港閉鎖と非常事態宣言の状態にするのを見ることになるとはをだれも予期しなかった。

それは始まったばかりだった。 何百の兵卒と警察官がキトやグアヤキルやほかの都市で屯営を接収した。彼らはまたタイヤを燃やすことで道路封鎖を引き起こし、議会を占拠した、そして「我々の権利を重んじろ」や「ずっと内乱だ!」と叫んだ。

キトの一面に煙が漂い、散発的略奪行為がいくつかの銀行とスーパーマーケットをくまなく荒らさせる。国営TVチャンネルが放送室に入ろうと試みる警察官を見せた。チャンネルは警察当局が窓を粉々にして電源を切断しようとしたと言った。

扇動者の肩書きを有する47歳の経済学者、コレアは、抗議する人たちと掛け合おうとして連隊の屯営に行ったが、取り囲まれ、こぶしで殴られ、熱湯をかけられて催涙弾で危うく視力を失いかけた。

政府のヘリコプターがなんとか彼を避難させようとやってみたが、着陸することができなかった。 大統領は病院にさらわれたが、警察の反徒が包囲を打ち倒した。

「これはクーデター未遂」だとコレアは国営TVで言った。「彼らは私の部屋の中に入ろうと試みている、おそらく私を攻撃するために。私にはわからない。だが気にするな。私は折れない。彼らは一箇所に固まる恩知らずのならず者だ。誰もこの政府ほども多く警察当局を支持してきていない。」

大統領に忠実な一般群衆が警察の前に立ちはだかり、病院の窓から群集に向けて語りかけるようコレアに促す:「もしも彼らが私に用があるならば、さあここにいる」彼は大声で言うとネクタイをすばやく動かしてゆるめた。「大統領として私はここを離れるか、彼らが死体として私を運び出すかだ。」

外相Ricardo Patinoは、他の政府支持者の群衆を大統領のホームグラウンド、Carondeletパレス(大邸宅)へと案内した。

米国(クリントン国務長官)と国連バン・ギムン事務総長が支持すると同様に、政治の範囲の至る所からラテンアメリカの指導者らがコレアを擁護して団結した。コロンビアとペルーは敵に包囲された大統領に連帯して国境を封印した。オペック(石油輸出国機構)国家の騒動は全世界の原油価格をほぼ1バレル80ドルまで押し進めた。

赤十字社によれば、少なくとも2人の警察官を死なせた35分の銃撃戦で官軍部隊が包囲を破った。ある報道は、発砲が激発したときあいまいさに紛れて大統領は車イスで病院からこっそり持ち出されたと言っている。4輪駆動の車両が彼を公邸に急送した。少なくとも74人が日中の衝突でけがをしたと報道された。

ベネズエラの大統領ウゴ・チャベスは、動揺状態はクーデター未遂だったとの彼の盟友の主張を支持した。エクアドルの大臣Doris Solisは意見を異にした。「これはクーデターではありません」と彼女はCNNに言った。

武装警官隊の統率者Ernesto Gonzalezは、軍勢はコレアに忠実のままであると言った。「我々は法の支配状態にある。我々は最大の職権に忠実だ、それは大統領である。」

抗議の前にも、政府の正式に提案された緊縮財政法案は政治危機のきっかけになっていて、大統領の政党、Country Alliance(国民連合)によって反抗されていた。コレアは、議会を解散して選挙まで法令によって治めるとおどしつけた。

ベルギー人の妻を持つコレアは、アンデス山脈の山岳部やアマゾンの森林、太平洋岸のスラム街に住む貧乏人に対して石油、ガス、ほかの歳入の恩恵を広げる"住民の変革"を約束して2006年に当選した。彼は28億ドルの負債を不法として不履行にし、教育と健康に費やすと大宣伝して元気づけた。

昨年、彼は新しい国制の下に再選されたが、それ以来、とりわけ公共部門の勤労者と先住民グループは約束破りで彼を非難してきている。

(ガーディアン紙 01 October 2010)
http://www.guardian.co.uk/world/2010/oct/01/ecuador-soldiers-rescue-besieged-president

△写真:キトで抗議する警察官によって押込められた病院からエクアドルのラファエル・コレア大統領が奪回される(Dolores Ochoa/ AP)

◇コレア大統領はエクアドルTVの取材に対し、「彼らは大統領に向かって催涙弾を発射した。これは国家に対する反逆、大統領に対する反逆だ」と非難。デモ隊が自分の部屋に押し入ろうとしているが、「私はひるまない。もし私の身に何かあった場合、私のわが国に対する深い愛情を思い起こし、家族にはどんなことがあっても愛していると伝えてほしい」と語った。

コレア大統領は通りに出てデモ隊と交渉しようとしたが、警官の制服を着て武装した群集らに取り囲まれた。地元のテレビ映像には、男が大統領に殴りかかり、ガスマスクを引き剥がそうとする姿が映っていた。コレア大統領はひざの手術を受けたばかりで、松葉杖をついた姿で現場から連れ出された。

パティーニョ外相は大統領公邸で大規模集会を開き、集まった人たちにクーデター拒絶と大統領救出を訴えた。

エクアドルTVは、一般警察官が警察本部を乗っ取ったと伝えた。軍が警察の拠点や空港を制圧したとの報道もあるが、空港が再度警察官らに乗っ取られたとも報じられている。(エクアドル軍は約5万8000人、警察は約3万3000人)

騒乱の発端となったのは、公共サービスと教育に関する法律などをめぐって論議が紛糾したため、コレア大統領が国会の解散も辞さない姿勢を示したことだった。これに反発した警察官は自分たちが超過労働を強いられているのに十分な給与を受け取っていないと主張している。

(CNN 2010年10月1日)