白雪姫の毒入りリンゴ
◇リビアの迫撃砲攻撃が2人のフォトジャーナリストを含めて一般人10人を殺害
4月20日水曜日、リビア西部の都市ミスラタで、迫撃砲攻撃が少なくとも一般人10人を殺害しました。死者にはリビア人7人、ウクライナ人医師一人と、2人のジャーナリスト、アカデミー賞候補に選ばれた監督ティム・へザリントン(Tim Hetherington)とピューリッツアー賞候補に選ばれた写真家クリス・ホンドロス(Chris Hondros)が含まれます。
(引用元:デモクラシーナウ!2011年4月21日)
http://www.democracynow.org/2011/4/21/headlines
△写真は政府軍に包囲された都市ミスタラで迫撃砲によって殺されたフォトジャーナリスト、ティム・へザリントン
◇最高指導者ムアマル・カダフィ大佐の政府軍による包囲が2カ月近く続くリビア西部ミスラタで20日、英国の戦場カメラマンでドキュメンタリー映画監督でもあるティム・ヘザリントン(41歳)と米国人カメラマンのクリス・ホンドロス(41歳)が、取材中に砲撃を受けて死亡した。ともに取材していたカメラマン2人も負傷した。
4人は、ミスラタ市内の主要幹線道路で反体制派と政府軍の攻防の中心地となっているトリポリ通りで取材中、迫撃砲による攻撃を受けた。
ヘザリントン氏と契約していた娯楽誌「ヴァニティ・フェア」が、同氏の死亡を確認。ホンドロス氏が所属するデジタル画像配信社ゲッティイメージズ(Getty Images)も、AFPの取材に対し、同氏が砲撃で頭部に重傷を負い、病院に運ばれたが数時間後に死亡したことを確認した。
2カ月にわたる政府軍と反体制派の戦闘を取材中に死亡したジャーナリストは、これで3人となった。
・アカデミー賞やピュリツァー賞候補の著名カメラマン
ヘザリントン氏は紛争地帯での取材経験が豊富で、2007年にはアフガニスタンの前線で疲れ果てた米兵を撮った写真が世界報道写真大賞を受賞。同氏が製作・監督を務めた長編ドキュメンタリー「レストレポ~アフガニスタンで戦う兵士たちの記録~(Restrepo)」はアカデミー賞にノミネートされた。
現地の状況をツイッターで発信していたが、19日に投稿した「政府軍に包囲されたミスラタにいる。政府軍の無差別砲撃を受けている。NATO軍の姿はない」が最後のつぶやきとなった。
ホンドロス氏もコソボやアンゴラなど各地の紛争取材を重ねてきたカメラマンで、ピュリツァー賞にノミネートされたこともある。2006年には、イラクでの取材が高く評価され、優れたフォトジャーナリストに贈られるロバート・キャパ・ゴールドメダル賞を受賞した。
(引用元:AFP 2011年4月21日)
以下、こわい現実がまざまざと伝わってくるニュース2つ
◇福島第1原発の復旧作業を担う作業員の被ばく線量を定めた特例措置があいまいに運用され、作業員の放射線管理手帳に記載されていないケースがあることが明らかになった。現場の作業員はあいまいな運用に不安を漏らすとともに「結局、ババを引くのは作業員」と嘆く声も聞かれた。関係者からは「線量管理がいいかげんだと、訴訟になった時に証拠が得られない可能性もあり、問題」との指摘も上がる。
・訴訟時、証拠ない恐れ
「今回食った(受けた)分の放射線量は手帳に載らないから。安心していいから。」
3月末に福島第1原発の復旧に従事した2次下請け会社の男性(30)は、作業開始直前、1次下請け会社の社員にそう告げられた。
結局、3日間で計約12時間働き、線量計の数値は国が特例として引き上げた上限の5分の1、以前の上限の半分に当たる約50ミリシーベルトに達していた。「普段そんなにいくことはまずない。」日当は通常なら1日1万5000円程度だが、今回は事前に決まっていない。ただし「同じような仕事の募集が日当17万円だったらしい」。3日で50万円になる計算だ。
男性の放射線管理手帳は、この作業時とは別の震災前に登録していた元請け会社が管理しており、手元にはない。「ずっと自分の手元に帰ってきてないから(今回の線量が)載っているかどうかは分からない。」確認しようにも震災前の元請けは震災後、事務所が機能していない。「自分の手帳を戻すのは困難」と、今後に不安を募らせる。
元原発作業員が東電に損害賠償を求めた訴訟で原告代理人を務めた鈴木篤弁護士の話
原告は4年3カ月の累積70ミリシーベルトで多発性骨髄腫を発症したとして労災を認められた。250ミリシーベルトの上限自体が高すぎる。それを別枠にするなどむちゃくちゃだ。被ばく線量を証明できても裁判所はなかなか発症との因果関係を認めない。きちんと線量管理がされなければ、作業員が損害賠償を請求しようとしても基礎的な事実さえ証明できなくなる恐れがある。
(引用元:毎日新聞 2011年4月21日)
http://mainichi.jp/select/today/news/20110421k0000m040167000c.html
◇福島原発:母乳から放射性物質検出=千葉県など4人
日本の市民団体「母乳調査・母子支援ネットワーク」は20日、福島など4県の女性9人を対象に検査を行ったところ、千葉・茨城の2県4人の母乳から放射性物質が検出されたと明らかにした。千葉県柏市に住む産後8カ月女性の母乳から、1キロ当たり36.3ベクレルの放射性ヨウ素131が検出された。茨城県守谷市に住む女性の母乳からはヨウ素131が31.8ベクレル、茨城県つくば市の女性2人からもそれぞれヨウ素が8.7ベクレル、6.4ベクレル検出された。福島県に住む女性の母乳は分析中だ。放射性セシウムは検出されなかった。
この団体は、女性9人から母乳を1人当たり約120-130ccずつ受け取り、民間の放射線測定会社に分析を依頼した。日本には母乳に含まれた放射性物質に対する安全基準はないが、今回検出された量は、乳児の水道水摂取基準値(1キロ当たり100ベクレル)よりは少ない。
同団体の村上喜久子代表は共同通信とのインタビューで、「安全性については判断できないが、母乳は乳児が口にするもの。政府は早く調査してほしい」と述べた。立命館大学の安斎育郎名誉教授(放射線防護学)は「この程度の数値は乳児の健康に影響がない水準だが、(本来)母乳から検出されない物質が検出されただけに、政府は迅速に実態を調査すべき」と話している。
(引用元:朝鮮日報 2011年4月21日)
http://www.chosunonline.com/news/20110421000020
◇インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは21日付の論説欄の1コマ漫画で「日本」「放射線」と書かれた新聞を持つ白雪姫が、リンゴを手にするおばあさんに「日本から来たの?」と険しい顔で尋ねる場面を掲載した。
ニューヨークの日本総領事館は同紙を傘下に持つニューヨーク・タイムズ社に同日「日本からの食品に関して根拠のない不安をあおりかねない」と抗議した。
総領事館は、ニューヨーク・タイムズ社側が「本日(21日)気付いた内容で、申し入れを重く受け止めている」と答えたとしている。同社は共同通信の取材申し入れに返答していない。(共同)
(引用元:スポニチ 2011年4月22日)
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/04/22/kiji/K20110422000675960.html
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