見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2011/08/05

ジェネレーション ホット


原発は斜陽産業
いま5歳の私の娘の世代が未曾有の酷暑を生きる これは犯罪です
犯人に責任をとらせるべきです


20年余りにおよび気候変動を報道してきたネーション誌の調査報道ジャーナリスト、マーク・ハーツガードは、1988年以降に生まれた世代を「ジェネレーション ホット(酷暑の世代)」と呼び、世界で20億人いるといわれるこの世代が灼熱の地球で生涯を送らなければならない温暖化の被害者だと言う。

1988年はNASA(アメリカ航空宇宙局)のジェームス・ハンセン博士が米議会で初めて地球温暖化が進行していると証言した年。翌年エクソンなどの石油業界は地球気候連合(Global Climate Coalition)を設立、CO2排出規制に反対するロビー活動を開始し、地球温暖化を否定する論調が米国で増えていく。

マーク・ハーツガード:「気候変動はいったん始まると止まらない。30年続く。いま5歳の私の娘の世代にどんな気象異常が起こるか。結果を引き受ける1988年以降に生まれた世代への犯罪です。いまの酷暑がノーマル、当たり前になる。」

「1988年から20年以上がたち、気候変動に異論を唱えるのは米国だけ、フォックスニュースと下院の共和党だけです。」

2011年4月にも共和党が多数を占める米下院が温室効果ガスを規制する権限は米環境保護庁にないとする法案を通過させたほか(上院で否決)、2012年度の気候変動予算をカットするなど、オバマ大統領の環境政策の巻き戻しを図っている。

けれども地球温暖化は科学者の世界ではもう決着がついているとハーツガードは言う。経済学者ポール・クルーグマンは2006年ニューヨークタイムズ紙のコラムで、「地球は温暖化しており、人間の活動が原因だとする点に科学の世界では圧倒的なコンセンサスがある。サイエンス誌は2004年、気候変動に関する928の論文を調べた結果、この合意に反対を唱える論文はひとつもなかったことが判明したとする記事を掲載した」と書いている。

また、石炭をもやす火力発電に代わるとして原子力発電を支持する科学者や環境活動家が多くいるが、「原子力は気候変動を悪化させる」とハーツガードは言っている。
ハーツガード:「原子力発電所1基の建設費用をエネルギー効率化に使えば温室効果ガスは7倍削減できる、投資効果を考えるなら最大効果が得られるものに投資すべきです。原発は斜陽産業です。」

代替としてハーツガードは風力タービンを挙げる。米国の風力発電の原動力となっているのが意外にもテキサス州だと言う。米風力エネルギー協会 (American Wind Energy Association)の2010年次報告によると、テキサス州は2位のアイオワ州を大きく引き離し約1万メガワットを発電、2009年には米国が世界の風力発電トップに躍り出ている。

http://democracynow.jp/video/20110415-2 (日本語字幕付動画16分)
デモクラシーナウ!ジャパン(字幕・ウェブ作成:桜井まり子/全体監修:中野真紀子)

△マーク・ハーツガード(Mark Hertsgaard):ネーション誌の環境問題特派員。新著は 「Hot: Living Through the Next Fifty Years on Earth(酷暑の地球:今後50年の地球の生活)」
(引用元:デモクラシーナウ! 15 April 2011)
http://www.democracynow.org/2011/4/15/as_congress_slashes_epa_climate_funding