オバマは原子力がお好き
オバマは原子力がお好き ビル・ゲイツもまたしかり
彼の関心事は「環境にやさしく コストも4分の1のエネルギーを確保すること」
ビル・ゲイツ:「日本の災害には心が痛みますし、多くの理由から避けることができた事故だと思います。福島の原子力発電所は1960年代に設計されており、稼働を始めたのは70年代初頭です。いわば第2世代に当たります。緊急計画やその実行は極めて不十分でした。環境や人間に与えるマイナスの影響は非常に大きいですが、それでも石炭や天然ガスと比較すると1時間当たりの発電量(キロワット)における死者数はかなり少ないです。原子力業界は極めて優れた業績を残しており、それは第1世代、第2世代の設備でも同じです。しかしいったん事故が起きると、その規模は計り知れません。チェルノブイリ、スリーマイル島、今回の福島も含めて、そのことがより明確になりました。」日本の経済界はビル・ゲイツさまさまだろう でもねビル・ゲイツの第4世代構想はコンピュータ上でシミュレーションできてるだけの理論上のものなんだ やはり現実的にその投資効果を考えれば原発は斜陽産業なんだろう
「実はこの30年間、原子力はほとんど進化していないので改善の余地が大きく残されています。60年代に設計されたものと最新のものの性能には大きな差があります。ヒートパイプは大きく進歩していますし、熱の減衰がどれくらいであるかも理解できます。テラパワーという会社があり、マイクロソフトの元CTO(最高技術責任者)ネイサン・ミアボルドと私がインテクチュアル・ヴェンチャーズからスピンアウトさせた発明集団ですが、原子力のいわば第4世代を設計しています。まだ設計段階ですが、素晴らしいものです。」
「問題は発電所の設計がコンピューターの開発速度ほど早く進まないことです。2020年までに新たな発電所が1つ建設でき、2030年までに数百できるのがベストのシナリオです。経済的に見合うものとなれば、大きな影響力を与えられると思います。」
(引用元:Wired誌のインタビュー記事)
http://wired.jp/2011/08/05/%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%83%84%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E5%8D%B1%E6%A9%9F%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E8%AA%9E%E3%82%8B/?utm_source=mail&utm_medium=mv
ところで菅直人のヒロシマ原爆式典でのあいさつは断固支持できるものだった
◇菅首相、広島平和式典のあいさつで「脱・原発依存」表明
菅直人首相は6日午前、広島市で開かれた原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)であいさつし、今後のエネルギー政策について「原発への依存度を引き下げ、『原発に依存しない社会』を目指していく」と、改めて表明した。
首相はあいさつで、原発事故について「放射性物質の放出を引き起こし、わが国はもとより世界各国に大きな不安を与えた」と陳謝し、早期の事故収束と健康被害の防止に向け「今後も全力で取り組む」と決意を示した。その上で、「これまでの『安全神話』を深く反省し、事故原因の徹底的な検証と安全性確保のための抜本対策を講じる」と強調。事故を「人類にとっての新たな教訓」として、「世界の人々や将来世代に伝えていくことがわれわれの責務」と訴えた。
(引用元:時事通信 2011年8月6日)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011080600123
◇原爆の日に 核の全体を見つめ直そう
きょう6日、広島が原爆の日を迎えた。9日が長崎である。投下から66年がたつ。
これまでとは、置かれた状況が異なる。3月11日の東日本大震災で東京電力・福島第1原発がメルトダウン(炉心溶融)し、放射性物質が漏れ出している。
大量殺りく兵器の原爆と、平和利用の原発。目的は正反対でも、核分裂のエネルギーを使う原理は同じだ。しかも、発電に伴い出てくるプルトニウムは核兵器の材料にもなる。
深刻な原発事故を機に、人類は原子力と共存できるのか否かを総合的にとらえ直したい。
<被爆者が「脱原発」>
福島市で開いた原水爆禁止日本国民会議(原水禁)など主催の世界大会は、脱原発を強く訴えた。熱意はこれまで核兵器廃絶に偏りがちだったと反省している。原水爆禁止日本協議会(原水協)系の世界大会(広島市)でも「脱原発」の声が相次いだ。
広島や長崎の被爆者は原発をどうみているのか。共同通信のアンケート結果から、事故後に拒絶へ転換の傾向がうかがえる。
国内に54基ある原発を将来「減らすべきだ」が67%。現状のままは10%弱、どちらとも言えないが7%などだった。事故以後「原発反対に変わった」が40%を超えたことに注目したい。
この半世紀、日本の世論は移り変わった。夢のエネルギー源として導入が歓迎された。その後、スリーマイル島(米国)やチェルノブイリ(旧ソ連)の事故で失速する。それでも、反対運動はおさえ込まれてきた。
3・11以後大きく変わる。危機感は被爆者にとどまらない。7月の全国世論調査でも7割が脱原発に賛成している。
<軍縮進まず拡散進む>
核兵器の悲劇を繰り返してはならない。核拡散防止条約(NPT)は、そのための大切な国際的枠組みである。
核兵器を保有できる国を米ソ(ロ)英仏中の5カ国に限定し、それ以外の国による核兵器の受領と製造を禁止。保有国には核軍縮を交渉するよう義務付けている。1970年に発効した。
不平等でも、目下はこれを足場に核なき世界を目指す以外にない。残念ながら軍縮が進まず、ほころびが目立つ。
先に紹介した被爆者へのアンケート結果でも、失望感が色濃くにじんでいる。
回答者の半数以上が核廃絶に向かっていないと考える。主要各国が国力を誇示する手段として核を持ち続けているためだ。
特に米国への落胆が大きい。オバマ米大統領は2009年のプラハ演説で、核なき世界構想を提唱し、ノーベル平和賞を受けた。ブッシュ前政権と比べ核軍縮が進むと期待された。
だが、オバマ政権下で3回の臨界前核実験が行われていたことが明らかになった。臨界が起きる寸前で連鎖反応を止めるので、包括的核実験禁止条約(CTBT)に違反しないというのが米国の以前からの主張である。
核軍縮に反する動きだ。しかも核大国の米国がCTBTを批准していないため、条約そのものが発効できないでいる。
NPTでは核保有を認められていないインドと隣国パキスタンが既に保有し、イスラエルも持っているとみられる。
核兵器の材料となるプルトニウムは、原子炉内でウランから大量にできる。テロリストに渡っては大変なことになる。核拡散への心配は尽きない。
<平和に暮らすには>
被爆国の日本はこれまでも世界に向けて核廃絶を訴えてきた。福島原発事故を受けて、もう一つ役割が加わる。平和利用が本当に安全なのか、原子力と人類は共存できるかを問い直すことだ。
広島の平和宣言では事故を受け「脱原発を主張する人々がいる」と言及した上で、国にエネルギー政策を見直すよう求める。長崎も平和宣言で、再生可能エネルギーの推進を訴える。
福島県は脱原発を復興理念の一つに据えている。
松本市での国連軍縮会議では、平和利用をめぐり白熱の議論があった。見直す時期だとの主張の一方で、エネルギー確保のため引き続き必要との意見が出た。
世界各国の対応では、脱原発のドイツに対し、継続のフランスなど大きな差がある。
私たちが望むのは、核兵器はもちろん原子炉の事故や放射能汚染のない平和な暮らしだ。
対策を強化すれば地震列島でも原発の安全は確保されるのか、原発と決別した場合それに代わるエネルギーをどう確保するか。被爆者と原発事故被害者のまなざしを大切にしつつ、日本のあるべき形の論議を深めたい。
(引用元:信濃毎日新聞 2011年8月6日)
http://www.shinmai.co.jp/news/20110806/KT110804ETI090002000.html
トップの「津波」の画像はガーディアン紙の記事より
http://www.guardian.co.uk/world/japan
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