脱原発の象徴 カルカール
写真は脱原発の国ドイツのカルカールの街並み、ここの人気のレジャーパークとホテルは高速増殖炉の施設として建てられたものだった
以下、最近の気になったニュースの断片
◇原発事故の放出セシウム、原子爆弾168発分ドイツ語がわかる仲間が送ってくれたドイツの賢い転換例
経済産業省原子力安全・保安院は26日、東京電力福島第一原子力発電所事故と、広島に投下された原子爆弾で大気中に放出された放射性物質の種類別の量をまとめた資料を公表した。単純計算すると、原発事故の放出量はセシウム137が原爆の168.5倍、ヨウ素131が2.5倍にあたる。
半減期が約30年と長いセシウム137で比べると、原発事故が1万5千テラベクレル(テラは1兆)、原爆が89テラベクレル。放射能汚染がそれだけ長期化する可能性を示している。
保安院は「原爆は熱線、爆風、中性子線による影響があり、原発事故とは性質が大きく違う。影響を放出量で単純に比較するのは合理的でない」としている。
(引用元:朝日新聞 2011年8月26日)
http://www.asahi.com/national/update/0827/TKY201108260665.html
◇警察幹部が実行犯を指揮か ロシア女性記者殺害容疑で拘束
ロシア連邦捜査委員会は24日、プーチン前大統領のチェチェン政策に対する批判で知られた女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害を指揮した疑いで、元モスクワ警察幹部のドミトリー・パブリュチェンコフ容疑者を同日までに拘束したと発表した。
連邦捜査委報道官によると、パブリュチェンコフ容疑者はモスクワ警察第4捜査課長だった2006年、何者かから金をもらって部下にポリトコフスカヤさんを尾行させ、犯行グループを集めて武器を渡し、殺害を実行させた疑い。(共同通信)
(引用元:47ニュース 2011年8月25日)
http://www.47news.jp/CN/201108/CN2011082401001061.html
◇放射性物質含む堤防の雑草、事前説明なく埋め立て
国土交通省福島河川国道事務所が、堤防の除草作業で生じた放射性物質を含む雑草を周辺住民に事前説明することなく二本松市の上川崎地区の河川敷にある国有地に埋め立てていたことが23日、分かった。付近には住民が飲用水として使っている井戸もあり、シートを敷くなどの措置を取らずそのまま埋設しており、住民は不安を募らせている。
同事務所によると、埋め立てた雑草は7月下旬から8月上旬にかけ、同市でも比較的線量が高い杉田地区の阿武隈川沿いと支流の杉田川沿いの堤防から刈り取った。今月4日から12日までの間、5回に分けて計90立方メートルを埋め立てた。地上10センチの地点で測定した最大の放射線量は毎時1.72マイクロシーベルトだった。土をかぶせたところ毎時0.6マイクロシーベルトまで下がったとしている。このほか、同市杉田地区でも同様の雑草を野積みしているほか、須賀川市でも同様の埋め立てを実施しているという。
(引用元:福島民友ニュース 2011年8月24日)
http://www.minyu-net.com/news/news/0824/news8.html
(ドイツ観光局のメルマガより)
◇脱原発の国ドイツ
カルカールの高速増殖炉は今、レジャーパークとホテルに
ライン川下流のライン河畔のカルカールに造られた日本の"もんじゅ"と同じ高速増殖炉が現在、レジャーパークになっています。しかし放射能の心配はまったくありません。なぜなら、建設は完成したけれど、発電する前に廃炉になったからです。
ドイツは90年代から脱原発を推し進め、2002年には法改正をして脱原発を決定しました。福島の事故の後にドイツが急に脱原発を決めたということではありません。全廃の時期を2022年としたということです。
カルカールの高速増殖炉は1985年に完成しましたが、安全性とコストに対し市民と政治がゴーサインを出しませんでした。1991年に廃炉の決定がなされ、民間業者が買い取ってレジャーパーク「ワンダーランド・カルカール」をオープン、現在は年間60万人が訪れるホテルや会議施設を備えたレジャー施設になっています。
冷却塔の外壁はクライミングウォール、内側にメリーゴーランド、原子炉建屋はホテル、緑と池に囲まれた敷地にはコースターなど40種類の乗り物があります。
カルカールの町はかつてのハンザ都市で、美しい旧市街が残っています。さらに近くにはロマンチックなモイラント宮殿もあります。ここは世界的な現代美術館でヨゼフ・ボイスの収集では世界一です。
ドイツ脱原発のひとつの象徴となるカルカール増殖炉を訪ねる旅はいかがでしょうか。
アクセス:デュッセルドルフより車で1時間(89Km)、鉄道で1時間45分
http://www.wunderlandkalkar.eu/de/
0 Comments:
コメントを投稿
<< Home