見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2014/06/06

アメリカの最後の戦争捕虜


◇マイケル・ヘイスティングスのボウ・バーグダールについての記事をFBIはなぜ調査していたのか?
04 June 2014 by Alice Speri

記事がアフガン駐留アメリカ軍司令官スタンリー・マクリスタル将軍に職を失わせたジャーナリスト、マイケル・ヘイスティングスは、アフガニスタンでのボウ・バーグダールの失踪に興味を持って行方不明の兵士に関するローリングストーン誌の記事、雑誌が「ボウ・バーグダールの決定的な最初の報告」と呼ぶ小記事を書いた。
2013年6月、ロサンジェルスで自動車事故で亡くなったヘイスティングスは、その記事のせいで前代未聞のアクセスがあった。
ヘイスティングスは、その頃までにはプレスと話すのをやめていたバーグダールの両親に話しかけて、当然の結果として軍からの”微妙な圧力”となる。そして彼は若い兵士が両親に送ったEメールから引用して、戦争と米軍への増大する幻滅を詳細に記述した。
ヘイスティングスはまたバーグダールの部隊の不特定の男性数名にも話しかけた、兵士らは、国で一番の調査報道ジャーナリストは言うまでもなく、誰とも兵士の失踪を話し合ったり調べるのを禁じる厳しい非開示同意書に署名しなければならなかったことが今ではわかっている。
だが、最も議論がましく、幻滅したバーグダールが実は彼の持ち場(駐屯部隊)をなげうって”立ち去った”とのヘイスティングスの小記事が、ここ数日の間、多くの論争や辛辣なこきおろしの対象になってきているのを明らかにした。
グアンタナモ収容所の5人と交換に日曜にタリバンの拘束から5年ぶりに解放されたバーグダールについて、記事が出た当時、メディアはほとんど忘れていた。そしてある最初のおしゃべりを除いては、バーグダールの部隊とその指揮者の地位についてひどくあからさまにバカ丁寧に説明するヘイスティングスの記事には、彼の他の調査報道にあるインパクトがほとんどなかった。
しかし、誰かがそれに注意を払った、FBIだ。
少なくともそれは、調査報道ジャーナリストのジェイソン・レオポルドと、かつて司法省を情報公開法文書の”最も多産”の依頼人と呼んだMIT博士号を有する学生ライアン・シャピロによって、ヘイスティングスの死んだ日に正式に提出された情報公開法(FOIA)請求のあとで、FBIによって公開されたかなり編集された文書で明らかにされたことだ。
情報公開法の義務を果たすのを怠ったとの理由でレオポルドとシャピロがFBIとの長い法廷闘争に乗り出したあと、部分的に編集を取り去った文書がヘイスティングのローリングストーン誌の記事「アメリカの最後の戦争捕虜」を「問題の多い報道」として選抜する。それはヘイスティングスとアフガニスタンの元兵士でヘイスティングスの記事の記録係の一助となるマシュー・ファーウェルを名指しで非難する。
文書には、ローリングストーン誌の記事に基づくAP通信社の報道、そしてマシューの父、ゲイリー・ファーウェルによって書かれた”ブログ記載事項”と特定するものも含まれる、それは実のところ、アイダホ・ステーツマン(Idaho Statesman)のウェブサイトのコメント記載事項と思われる。
「記事は、(編集部分)から彼の両親への個人的なEメールの抜粋を漏らす。抜粋には、”アメリカ人であるのを恥ずかしがってためらっている”ことや、”もしもこの戦闘配備がだめなら、ボクはパキスタンの山岳の中にただ立ち去るつもりだ”とのよからぬことが近づく気配について引用が含まれる」とFBIファイルにはある。「ローリングストーン誌の記事はメディアの熱狂を燃え立たせた、そして(編集部分)生け捕りの情況や、彼を取り戻すためにアメリカの力量や努力が引き続き費やされるべきかどうかについて憶測する。」
ファイルそしてヘイスティングスの死に続くFBIによる珍しい公式声明によると、ヘイスティングスは非常に高い地位にいるたくさんの人をおこらせたにもかかわらず、直接に一度もFBIによって調査中ではなかった。
だが、なぜヘイスティングスとファーウェルの問題の多い報道が、二人がローリングストーン誌の記事を書く前もすでに活発だった取り調べになったのか、必ずしも明らかではない。
「マイケルとマットのふたりは本当に、そのニュース記事に実際一生懸命に取り組んだ、そしてふたりが米軍とアメリカ政府を徹底的に怒らせたやり方でそれをやった事実を私は知っている。そして他の記者らがそれを避ける間、ふたりは本当にすごかった」とレオポルド(調査報道ジャーナリスト)はVICEニュースに話した。「マイケルを調査していようが記事を調査していようが、いずれにせよFBIはこれを調査していた、そのまわりに多くの危惧があった、というのは、それが何を意味するにせよ、彼らが”問題の多い”記事とそれを性格づけたからだ。」
「そうして疑問になる、なぜFBIはこれを調べていたのか、彼らが調べていたのは何か?」とレオポルドは付け加えた。「ヘイスティングスは取り調べの対象ではなかったが彼の記事は対象だったとFBIは言う。誰かさんを取り調べないで誰かさんの記事をどうやって取り調べるのか?」
ファーウェルはファイルの詳細を論じるのを辞退したが、「FBIが仕事中にローリングストーン誌を読んでいてボクは満足」とVICEニュースに告げた。
レオポルドが指摘するまで、彼の名前や彼の父親の名がFBIのファイルに出たのをファーウェルは知らなかった。「これらのファイルを見せたとき、彼はほとんど、なんてこった、これは要するにボクの会話の概略を述べている、となった」とレオポルドがVICEニュースに語った。
(中略)
バーグダールが解放された現在、パンドラの箱のふたは外されている。FBIファイルでも取り上げたアイダホ・ステーツマンのサイトのコメントで、ローリングストーン誌の記事が今日私たちが経験しているのと同じタイプの兵士に対する反発を誘発したあとにファーウェル・シニア(父)はバーグダールの擁護に関係する。彼はまた、ヘイスティングスのバーグダールとの出会いを仲介した息子を評価する。
「あの若者のことばの選択を私は大目に見るつもりだが、彼の部隊の指揮者の任務を大目に見るつもりはない、またアフガニスタンや他の場所で彼らがしていることについて明瞭なビジョンなく若者を危険な状態に置いている政府の誤り導かれた政策も大目に見るつもりはない」と、引退した空軍士官であるファーウェルは当時書いた。「このローリングストーン誌の記事がバーグダール家が息子を取り戻すのを助け、この幻滅した若い兵士の給与等級をはるかに超えるかなりの誤り導かれた政策と指揮をあばくのを助けることが、私の望みだ。」
「5年間、兵士らはバーグダールの失踪と捜索について沈黙を守ることを強要されてきた。実際になにがあったかについて、いま私たちは話すことができる」と月曜、バーグダールの大隊で軍務に付いたネーサン・ブラッドリー・ベセアはデイリー・ビーストに書いた。「私はアフガニスタンで同じ大隊で軍務に付き、2009年の夏の間ずっと彼を取り戻す試みに参加した。移動したあと、私の大部隊戦闘班は彼を危険にさらすことを恐れてバーグダールに何があったか話し合うことは許されないとの命令を受けた。彼は無事だ、それならば真実を話すときだ。」
「バーグダールは脱走兵だった、そして彼の部隊の兵士らは彼の跡をたどって見つけ出そうとして死んだ」とベセアは述べた。
何年も沈黙を強いられた兵士が、今、行方不明の兵士の試練について彼らの弁明や怒りをソーシャルメディアやプレスに訴えている。バーグダールをしきりに次のベンガジにしたがる共和党の戦略家もまた、ニューヨークタイムズが今日特に言及したように、インタビューに若い”脱走兵”の批評家を供える機会に飛びかかる。
彼の失踪に続く4カ月の期間に Paktika地方で殺されたすべての米兵の死でバーグダールはこの数日責められている。タイムズによれば、ペンタゴンが証拠立てられないとして却下した問責だ。バーグダールの失踪の情況と彼の個人的ふるまいの取り調べに軍が着手すると、今日、報じられた。
「この特定兵士のふるまいについての問題は、敵に捕らわれるいかなるアメリカ軍人をも奪回するための我々の骨折りと区別する」と今日、マーチン・E・デンプシー将軍がフェイスブックの投稿で述べた。「彼の捕獲の情況に関しては、彼が彼らに提供できるとき、我々は事実を知ることになる。どんなアメリカ人もそうなように、彼は有罪が証明されるまで無罪だ。万一それが生じた場合には、軍の指導者は違法行為から目をそらさない。」
バーグダール自身のふるまいへのアメリカ陸軍の調査は彼の批判者をなだめるかもしれない、または怒らせるかもしれない。だが、バーグダール解放の前にも、一部の兵士はしきりに話したがった。
そして、ヘイスティングスに関するFBIファイルの非編集部分には、プレスに欲求不満を訴えたどんな兵士のあともFBIが追ったとのほのめかしはないとはいえ、FBIが記者の情報源やメソッドを調べていた事実は、少なくとも疑いを高める。
いま、誰もがそれについて話したがる。しかし、ヘイスティングスの常に”問題の多い”記事が、最初にそれに着手した。
https://news.vice.com/article/why-was-the-fbi-investigating-michael-hastings-reporting-on-bowe-bergdahl
△アフガニスタンの旧支配勢力タリバンに拘束され、先ごろ約5年ぶりに解放された米軍のボウ・バーグダール軍曹が脱走兵であった可能性が報じられたことを受け、マーチン・デンプシー米統合参謀本部議長は3日、不正行為の証拠が確認されれば処罰の可能性もあると発言した。
バーグダール軍曹については、同じ部隊に所属していた兵士らの証言から、任務を放棄して脱走した後にタリバンに拘束されたとの疑惑が浮上していた。
米紙ニューヨーク・タイムズはある元兵士の話として、軍曹が、米軍と戦いに幻滅したため新しい生活を始めるとのメモを残し、アフガニスタンとパキスタンの国境近くの米軍基地から脱走したと伝えている。
一方、米CNNテレビは3日、匿名の関係筋の情報として、米陸軍が2009年のバーグダール軍曹失踪から数カ月後に実施した事実調査で、軍曹が持ち場を意図的に離れたとの結論が出たと報じた。ただ、どのような意図があったかは不明なため、脱走を示す決定的な証拠は得られなかったという。
デンプシー議長はこうした報道を受け、「不正行為があれば、軍の上層部がそれを見逃すことはない」と明言しつつも、軍曹の不正行為が証明されるまでは無実として扱うとも述べた。
アフガニスタンで拘束されていた同軍曹は先週末、キューバにあるグアンタナモ米海軍基地で拘束されていたタリバン幹部5人と引き換えに解放された。
(AFP通信 2014年6月4日)

上の写真はリオデジャネイロのストライキ、リオの中心街で教育同業者らがストで感情を表す
ワールドカップのスタジアムに向かう地下鉄も今日はスト中