口実を与えたのはアメリカ
◇停戦を破ったのは誰か?オバマが全証拠に逆らってハマスを非難ガザにおけるイスラエルの強暴性を正当化しようとして、ワシントンが根拠なくハマスを非難するという気がかりなパターンを続けるalternet 01 August 2014記者会見でオバマは、「停戦発表後すぐのイスラエル兵士2人の殺害と3人目の兵士の誘拐で責めを負うべきハマスとパレスチナの党派を私は無条件に非難している」と言った。だが、ハマスに責任があるとするオバマの主張を裏づける証拠はなかなか手に入れられなかった。それどころか、イスラエル軍のニュースデスクでも明確な事件の叙述部分または問題の事件に関する内容のある証拠をAlterNetに提供できなかった。さらに、兵士2人の殺害ともうひとりの失踪は停戦が実施される前、イスラエルがラファを襲撃していた時に起こったことを示す、PLOによって提供される詳細といっしょに報告書が、ハマスの軍関係機関からアラビア語で発表された。「本日9時30分、兵士2人が死亡して追加ひとりが現在行方不明になっていることからテロリストが攻撃を実行した、従って彼は誘拐されたのではないかと疑われる」とイスラエル軍スポークスマンはAlterNetに話した。軍のスポークスマンは続けてハマスと軍が”砲撃を交わした”と述べた、しかしそれでも彼らはパレスチナ人の発砲のよりどころについて詳細を提供することができなかった。「テロリストは同時に幾つかのかたちの発砲を使用した」というのがスポークスマンが明かすことができたすべてだった。約束した72時間の停戦を破った事の手堅い報告がなぜ軍にはなかったのか尋ねたとき、軍スポークスマンは「テロリストがいて兵士を攻撃した、2人の兵士はただ急死しただけではなかった」と固執した。ガザからのツイートが公式なアメリカ・イスラエルの主張を否定PLO(パレスチナ解放機構)とパレスチナ自治政府の双方はAlterNetに、ハマス戦闘員がガザ内でイスラエル兵士と交戦したのは停戦が実施されるかなり前で、午前8時の停戦に先立つイスラエルのラファ攻撃の間とあくまで主張した。「彼らは最初から停戦を破壊した」とPLO中央委員会のNabil Shaathは言った。ベテラン交渉者のShaathは、PLOとハマス間の事実上の連絡担当者になっている。彼はラファ近くでの事件について今朝パレスチナ自治政府アッバス議長がハマスから簡潔な状況説明を受けたことをAlterNetに正式に認めた。Shaathの報告はガザ地区のハマス当局によって直接提供された詳細を反映する。Shaathによると、午前6時以降にハマス戦闘員がラファでイスラエル軍勢と交戦した。イスラエル兵士2人が亡くなってもうひとりが行方不明になったのはその時で、停戦が実施されるほぼ2時間前だと彼は固執した。Shaathの報告はハマスのカッサム旅団軍関係機関の公式ツイッターによって停戦が実施される前に発表された特電によって裏づけられた。8月1日午前7時34分に公表されたツイートでカッサム旅団は「午前7時ハマス戦闘員の一団がラファ東でイスラエル軍勢と衝突、多くの負傷者と死者を彼らに与えた」と述べた。翌日、カッサム旅団は公式声明のなかで事件についてその説明を繰り返した。「衝突は提案される休戦が実施される前、午前7時に始まった、ところが一方、敵は午前10時に一般市民への攻撃を開始、行方不明兵士を見つける目的で露骨に休戦を破った。」イスラエル軍隊を捕らえたと大声で吹聴した先の主張から背反、カッサム旅団は「戦闘中、兵士の失踪に関する情報、[ハダー・ゴールディン中尉]または彼の所在または失踪の情況は、まったくなかった」と付け加えた。否定にもかかわらず、オバマはハマスがゴールディンを無条件で解放するよう激しく要求した。Shaathによると、イスラエル軍がトンネルを破壊する軍事行動で19の建物を破壊した午前8時30分、最初に停戦は破られた。「トンネルを破壊することは家を破壊すること」とShaathは言って、停戦が敵対するイスラエル軍隊にガザ地区内で軍事行動を続けるのを可能にして強暴性をほとんど避けられなくさせたことについて特に言及する。「我々は侵入者に攻撃と人殺しを許す停戦を受け入れない」と彼は断言した。無視される相反する主張と証拠短い停戦を発表する際に、停戦の条件はイスラエル軍隊がトンネルに対して”自衛”の軍事行動を行うことを正当と認めるとケリーは言った。彼はどうも、そのような合意のため派生したさまざまな問題または実際にイスラエルのトンネルへの攻撃で何が必然的に伴ったかに気づかないようだ。2004年イスラエル軍のひどいラファ襲撃、”Razing Rafah:ラファ完全破壊”に関するヒューマンライツウォッチの緊張させる報告書のおぼろな知識、反トンネル軍事作戦の後援で指揮されたそれはどういうことに至ったかについて一瞥を提供していた。(2004年ラファ攻撃の間にアメリカ人活動家レイチェル・コリーがイスラエルのブルドーザーによって殺害された)。イスラエル兵2名の死者と行方不明と推定される1名を残したラファの事件のあとで、すぐにケリーは、ハマスが”けしからぬ停戦違反”を犯したと断言した。ホワイトハウスの報道官Joshua Earnestは、”野蛮な停戦合意違反”とハマスを非難することでケリーと同じことを言った。しかし情報源は問題の事件についてまったく矛盾する報告を提供する。イスラエル軍はAlterNetに、停戦が宣言された1時間半後の午前9時30分にハダー・ゴールディンが行方不明になったと主張した。さらにオバマは”停戦が開始してただちに”攻撃が生じたと主張した。では、実のところ事件はいつ起こったのか?そしてなぜオバマの情報はイスラエル軍がジャーナリストに与えていた詳細とこうも劇的に異なるのか?もっと重要なことだが、なぜオバマ政権はそんなにせっかちに速断したのか?ハマスを罪におとしいれ、犠牲者数をたたきだすことによるとその答は、外交部と情報機関が現場で情報源から要注意の詳細を調査するのをおろそかにすることで軽々しく信じやすかったか、まったくの怠惰だ。しかしもっとありそうな説明は、包囲された一般市民の住民に不釣り合いに向けられる激化する軍事作戦をイスラエルに可能にさせるため、正当な理由のない攻撃を行う者としてワシントンがハマスをでっちあげようとしたというもの。7月中旬に暴力による脅しが段階的に拡大して以降、オバマ政権はハマスの敵意と悪意について疑わしいイスラエルの主張を正当化するという気がかりなパターンを立証してきている。それぞれの場合には、政権は不相応なイスラエルの暴力による脅しに政治的な口実を提供してヨルダン川西岸とガザの一般市民の暮らしへの損害を深刻にした。そしてそれぞれの場合には、ワシントンの主張が最後は信用に値しないとされた、ただしイスラエルがその強暴性をぎょっとさせる新たな段階まで徐々に押し上げたあとだった。オバマ政権による最初の無責任な権能付与の事例は、6月12日の占領地ヨルダン川西岸における3人の十代のイスラエル人誘拐の結果としてただちに生じた。ケリーがハマスを公然と非難して組織の指導部が犯罪を認可したと示唆したのは、誘拐容疑者の身元について真偽を明らかにするものが公表される前の6月15日だった。彼の話は、ヨルダン川西岸を貫く軍の大あばれ、弟の番人作戦(Operation Brother’s Keeper)を正当化する助けとなった。その作戦で何千ものパレスチナ人の家が急襲され、500人以上が逮捕状なしに逮捕されて一般市民6人が殺害された。一カ月後、広く知られ徹底的に詳細に報道されてきたこと、ハマス指導部には誘拐について役割もなければ事前情報もなかったのを、イスラエル警察のスポークスマン、ミッキー・ローゼンフェルドがようやく認めた。しかしその時までにはヨルダン川西岸にすでに損害を与えていた。明白にウソで損害を与える主張をケリーはまだ撤回していない。次のオバマ政権の権能付与の事例は、モスリム同胞団とハマスの猛烈な敵対者、エジプト軍事政権が8年以上のガザ包囲を解除しようとしないイスラエルとの親密なコラボレーションで進展する停戦提案を持ち出した7月15日に出てくる。ハマスは提案について意見を聞かれなかった、詳細についてもまた要点をかいつまんで話してさえもらえなかった。そしてパレスチナの党派を拒否派(イスラエルとの交渉・和平をいっさい拒否するアラブの指導者・組織・国家)として作り上げるための策略であると考える白々しい文書として公表される。エジプト提案を拒否するとしてハマスについての憤然とした非難に乗り出して、”故意に力関係を仕掛ける”と責めたとき、ケリーはイスラエル・エジプト計略を成就に導いた。ケリーの声明はネタニヤフにとって政略上の急上昇だった、そして彼がガザの地上侵攻を始めて拡大しようと努めるあらゆる口実を首相に提供した。提案受け入れへのハマスの拒絶は「イスラエル国民を守るために軍事行動を拡大することでイスラエルに完全な正当性を与える」と7月15日、ネタニヤフは断言した。終わりの見えない人間悲劇の大詰め約1000人の死者のあとで、子どもの死体でぎっしりの死体保管所とポスト黙示録的な月面に似ているガザ地区の領域から逃げることを余儀なくされるガザ地区の25%をもはやかまえない国連に対して、オバマ政権がまたそれをやっている。ここでも、本当の証拠に似ているどんな助けもまったく借りずに、彼らはハマスを非難した。次に、占領されてどこにも逃げないままの無防備な一般市民の全住民を狙い撃ちする軍事作戦にワシントンは政略上の正当性を提供して、殺害を変わらないまま続けさせた。停戦の崩壊に続いて、イスラエルはアメリカが与えたF-16戦闘機と戦車砲でラファを爆撃した、そして市の中心を壊滅させて70人以上を殺害した。この記事が出る頃は死者数がどんどん増えている。一方、次の72時間停戦をめぐってエジプトで行われる予定の会談はどうやら台無しになったようだ。ガザ地区から殺到する人の不幸の場面を、オバマは”ひどくつらい(断腸の思いをさせる)”と説明している。せめてオバマやその政権がイスラエルに権能を与えて正当な理由のない攻撃をできるようにする前に証拠を要求してさえいたら、そらぞらしい過度の罪悪感を表に出さずに済ませられたかもしれない。もっと重要なことだが、免責の保護幕に隠れて軍事行動する略奪のため襲撃する軍から、罪のない何百という命が助かったかもしれない。http://www.alternet.org/world/who-broke-ceasefire-obama-blames-hamas-against-all-evidence?page=0%2C1
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