見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2015/02/07

Daesh

フランスは「ISIL(IS)」の呼び名は攻撃的だとして、アラブ人と同じように「Daesh」と呼ぶことに
「イスラム国」と呼ぶのはもっと誤解を招いて危険

日本人の特殊性について海外メディアが報じている
まずは、Times

◇ISISによって拘束される人質に対して日本が同情しない理由

ISISによって拘束される二人の日本人に対して時間が刻々と経過する間、同国人たちは二人が自分自身で問題を招いたと考える

二人の日本人がナイフを持った黒マスクの戦闘員によって脅迫されていることを示すヴィデオをISISが公表して以降、人質ドラマ(劇的事件)がニュース全体を支配してきた。だが、まさに日本の慣習で、結果を顧みず無謀に行動したと多くがみなす人質自身に怒りの多くは集まる。「この二人の男が自らを危険な状態に至らせた、そしてそれは政府または納税者の問題ではないと一般大衆は思う」とテンプル大学東京キャンパスのアジア研究管理者ジェフ・キングストンは言う。

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民間軍事請負人として全く新しい職業を始める希望を抱く失望したビジネスマン、湯川遙菜(42歳)は、ISISが支配する領域に入ったあと8月に誘拐された。場数を踏んだフリーランスのジャーナリスト、後藤健二(47歳)は、以前そこで出会った湯川を解放するための捜索と友人らに話したことでシリアに入国したあと10月に拘束された。

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安倍(首相)は人質危機により中断された6日間の中東の旅の間に彼が誓約した援助金は人道目的のためだけと強調して、政府は人質解放を確かにできるあらゆることをしていると述べた。だが、彼は、テロリストに”屈服”しないと断言した、それでほとんどのアナリストが公然であれその逆であれどちらにせよ彼は身代金の支払いを認可しないと信じる。

日本語ソーシャルメディアのコメントはたいてい二人の人質に同情がなかった、特に、かつて性器を切り落として自殺しようとして、後で名前を一般に女性に使われる遙菜に変えたと同僚に話した湯川には無情だった。後藤は、少なくとも必要とする誰かを助けるための挑戦を評価される。

「特に今は、あの領域に行く前に考えうる結果を二人はわかっている必要があった。二人には責任がある」というツイートは1000回以上もリツイートされた。

「後藤さんもまた湯川さんも日本政府に要請されてシリアに行ってない」と別のツイート。「私は薄情かもしれないが、私たちはイスラム国グループのテロ行為に屈服できない。」

2012年3月、内戦がエスカレートしたとして日本はシリアからすべての外交官を引き揚げて、日本人全住民に警告してそこへの旅行を用心させた。その地域で戦闘するきわめて多面的な政府、反逆者、ISIS集団からなんとか区分けしようとしている時、大使館がないために東京が困難を切り抜ける助けにならなかった。昨年、湯川と後藤がその国に入ったとき、状況報告(勧告)は実施されていた。

中東の日本人人質が同国人から同情というよりはむしろ非難を集めるのはこれが最初ではない。3人の援助の仕事をする人と平和活動家は2004年にイラクで誘拐されたあとマスコミと発生期のソーシャルメディアでさらし台にさらされた(笑いものにされた)。日本の平和維持部隊をイラク南部から撤退させる要求を政府が拒んで、一週間後に人質は無傷で解放された。それにもかかわらず、日本の批判があまりにも猛烈だったので先の人質たちは自発的に引きこもざるをえなかった。

「あの日本市民は関係なく自主的に働いていた、そしてイラク戦争を酷評する独立心の強いコメントをする、彼らは間違った理由で日本を世界のニュースに出す裏切り者のトラブルメーカーと世間は考えた」と京都同志社大学国際政治・メディア研究教授のMarie Thorstenは言う。
12月に行われたとっさの選挙で圧倒的な勝利を獲得したばかりの安倍にはまとまった金は高いかもしれない。信念の確固とした保守主義者で国家主義者の安倍は、日本の弱い経済に集中させると請け合うが、もっと膨れた防衛支出、日本の軍隊の長年の抑止を緩めることや海外の”先を見越して行動する平和への貢献”という方針の助長をますます迫った。

「これは安倍の”(先を見越して行動する)積極的平和主義”が作動するのを世間が遭遇した最初であり、これは深刻に人を不安にさせている」とテンプル大学のキングストンは言う。「現在まで、イスラムの過激主義は他の国で起こる驚くべきことだった。日本がグローバルな活動範囲で世間の注意を高く引く度合いを引き受けることについて、人々はおじけづいているかもしれません。」

http://time.com/3680492/japan-isis-hostages/
トルコのメディアでは、「日本の首相が泣きながら報復を誓った」「ISILに代償を払わせるつもり」とのISILへの報復宣言がどれも同じような”日本の首相が報復の誓いをたてた”との見出しのもと、配信されているとのことだ。
日経新聞によると、安倍首相は事務方の用意した声明文に自ら手を加え、「テロリストたちを決して許さない」の後に「その罪を償わせる」と続けた。
「泣きながら」とあるのは彼が下を向いていたからで、単に手元の紙を見ていたからにすぎないのだろう。