見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2015/04/25

中身のない握手

△写真は43年ぶりに2度噴火した南米チリのカルブコ火山

CNN: 南米チリの地質調査当局などは23日未明、同国南部にあるカルブコ火山が22日夜などに噴火したと発表した。噴火は24時間内に2度起き、2回目はより強力だった可能性があるとしている。
カルブコ火山の最後の大規模噴火は1962年だったが、72年にも小規模の噴火があった。96年には火山活動が強まり、ガスや蒸気の発生が確認されていた。

◇アメリカ・キューバ 戦争挑発屋との写真撮影の割当て時間
アメリカ大統領がきさくにキューバの国家評議会議長と握手するというほんの事実には、大いに興奮する点はまったくなにもない。

Sputnik 13 April 2015 by Finian Cunningham

キューバの指揮官ラウル・カストロには失礼ながら、アメリカのバラク・オバマ大統領が”正直な人”であるとの報じられた彼の評価は的はずれである。週末パナマで開幕した米州サミット(南北アメリカとカリブ海諸国首脳が集まる第7回米州サミット)で、フィデルの弟、カストロ議長はそのおだてる言葉を使った。


オバマとカストロは、伝えられるところでは、二人がカメラのフラッシュを浴びながら”歴史に残る握手”をする間にパナマでの会議のサイドラインとして1時間会った。 
短い握手は、実は、ネルソン・マンデラの葬儀の間に南アフリカで二人の首脳がしばし行き会った1年以上も前に発生していた。

だが、パナマの週末に、ラウルの統治下かまたはずっと長期の先のフィデルの統治下かいずれでも、アメリカの大統領がキューバの革命指導部と本人が話したのは、50年以上ではじめてのことだった。

ラウル・カストロはなんだって対のアメリカの片割れに対してあんなに高ぶってほめる気になれたのかと人は思う。オバマが正直?取引する男が?

貿易(通商)と外交上の制裁どっさりをキューバから解除しようかと考えるアメリカのホワイトハウスの”話”もまたそうである。話は金がかからない。そして誰も、戦争挑発屋、無人機暗殺をするノーベル平和賞受賞者のオバマほど安価に話さない。


いつもの誇張的言辞で、オバマは、ラウル・カストロとの会談を”アメリカ・キューバ関係の歴史に残る方向転換”と認めた。オバマは、明白な国家間の和解は”冷戦が終わった”前兆となり、それは”ラテンアメリカでのワシントンの干渉の終焉”のしるしであると続けた。アメリカの最高司令官は「あの頃は過ぎた」と付け加えた。


まず手始めに、キューバとの関係”正常化”に取り組む、ある種の善を行おうとするアメリカの首脳として行動するオバマのイメージは、叩きつぶされる必要がある。ホワイトハウスにいる人がキューバの国家評議会議長と握手する気になったという事実は、陽気に浮かれ騒いだり祝辞を述べたりする重要事ではない。

アメリカが支援する横暴な独裁者フルヘンシオ・バチスタ(Fulgencio Batista)を追い出したカリブの島の社会主義革命の当然の結果として、ワシントンは1960年以降ずっとキューバに対して正当な理由のない侵略、けしからぬ経済戦争を遂行してきた。フロリダ沿岸からわずか90マイルの力を失った島に対して、正当な理由のない侵略を行ったのはアメリカだった。その敵意は包括的な貿易や経済の封鎖を超えていく;それにはカストロ兄弟や指導部の他の人物に対する暗殺計画や経済の維持に絶対に必要な農作物を汚染する(ダメにする)こと、民間定期旅客機の撃墜を含める、キューバ国民への内密の恐怖キャンペーンも伴われた。

最も悪名高いけしからぬ介入は、1961年のCIA後援ピッグス湾侵略だった。ジョン・F・ケネディ大統領が承認したけれども、キューバの革命家がその攻勢を総崩れにしたとき、それは大失敗に終わった。

結果として起こるキューバのソ連との政治軍事同盟は、かくして、アメリカの国家テロや国を爆撃して侵略する絶えず続く脅威に対する返答だった。企業の暴利を容易にし、アメリカ人ビジネスマンや犯罪シンジケートのための売春麻薬行楽地として島を以前の状態に戻すアメリカの傀儡政権を再インストールすること、オーウェルに属する言葉では「秩序を回復する」ことへの対応だった。

数十年間、違法なアメリカの封鎖のためにキューバ経済と1100万の国民は数十億ドルに値する収益を奪われてきた。たとえば、最近、アレクシス・チプラスのギリシャ政府は、ナチ占領の5年間にこうむった賠償金としてドイツに3000億ドルの請求書を送った。50年間の容赦しないアメリカの正当な理由のない攻撃の賠償金の代わりにキューバがどんな権利を与えられるか、まあちょっと想像してみなさい。

オバマは、“歴史に残る重大な転機”について、いつもの誇張的言辞で話す。だが、事実は、キューバに対してアメリカがその経済の締め付けを依然として維持することだ。このキューバの首を締めるアメリカの蹴りは、ラテンアメリカ諸国のあいだや国連総会のフォーラムで世界中から非難された。それでもなお、アメリカの蹴りは堅く定位置にとどまる。オバマはホワイトハウスの範囲外でなかなか時間がかかり、がむしゃらなアメリカ議会はキューバの発展の阻止(絞殺)は継続させると保証する。

また、ホワイトハウス当局者は週末に、アメリカの当局から出た国家テロのリストからキューバを除こうと思っていると言うだけである。

と言っても、前述の問題についてそう待ちかまえないで。リストにはイラン、北スーダン、シリア、キューバが入る。アメリカの帝国主義者の攻撃をものともせずに、ラテンアメリカやアフリカの他の革命運動とのキューバの過去のあっぱれな連帯の実績を考慮すると、これは別のワシントンによる根拠のない無礼なふるまいで、好戦的な性質の行いである。キューバをブラックリストに載せるのも、昨年の西アフリカでのエボラ出血熱疾患または2010年の終わりにハイチを圧倒した地震のような自然災害によって打撃を受けた国々へのキューバの顕著な人道的医療援助に対するあざけりでもある。

もちろん、結論は、たとえばハバナに大使館を開設することや国外在住者からの現金送金や旅行の制限を緩和するなどの”正常化”のほんの一端を除いては、ワシントンが確かにキューバになにも中身を与えていないことだ。アメリカの支配のもと、島が相変わらずの間、そして当面、キューバは写真撮影の割当て時間を提供されている。

誇大な物言いにもかかわらず、どのような原理原則の事項でも、オバマはアメリカの方針を変えていない。アメリカはキューバに対し、依然としてテロリスト国家として恥知らずにふるまっている。オバマが求めているのは、単に”歴史に残る大統領職”という虚栄心の強い遺産を彼に贈与するうわべだけの変化であるらしい。

「もう、ラテンアメリカにちょっかいを出さない」ことをめぐって、彼は大げさに言うかもしれない。だが、オバマのホワイトハウスがこの数週間にベネズエラに対して一方的に制裁をぴしゃりと打ったというのが現実だ。そして、”カラー革命”を装ってベネズエラ政府の存続を危うくする密かな不安定化キャンペーンを後援したのはワシントンであるのに、この国は「国家安全保障上の脅威」だと宣言した。メルコスール(関税同盟)貿易圏や米州ボリバル同盟(Bolivarian Alliance of Latin American Peoples :ALBA)に他のラテンアメリカ諸国を属する状態にするからと、1000万人のベネズエラ市民が署名した請願はワシントンの正当な理由のない政府転覆の攻撃を非難した。


昨年、”民主主義の陰謀を企ててボリビア内に分裂の種をまく”として、ボリビア政府の再選されたエボ・モラレス大統領は迫られてアメリカ大使フィリップ・ゴールドバーグを追い払った。激しい抗議と公共所有物の破棄行為でゴールドバーグは訴えられた。お決まりの手順は、キューバ、シリア、ベネズエラ、そしてウクライナの2014年の間のキエフの広場Maidan抗議と、他の場合に経験したと同様、政権交代を煽動するCIAの作戦・戦術をファイルした極秘資料ブック、その通りだ。


冷笑に値し、うそつきのオバマは、腰は低いが人を下に見たような写真撮影の割当て時間が最高位のテロリストから承諾されたからといって、「冷戦は終わった」とキューバを安心させる。

それに対し、オバマ政権のもとにアメリカはロシアに対するNATO軍事挑発の最大の段階的拡大をしきりに催促している。

その無謀な段階的拡大は冷戦のスピードを上げた再現それ以上のことだ。それは全世界を大変動の戦争に不意に至らせるおそれがある。


オバマが何を言うにせよ、的を外さない政治は敵対を終わることになっている。


この人は正直、清廉、または平和の人間ではない。彼はアメリカの戦争挑発の軍務に就いて病的なうそつきだ。

http://sputniknews.com/columnists/20150413/1020823296.html