フットボールが負けた日
マネー、マネー、マネー
写真は、2002−03シーズン、バルセロナからレアル・マドリードに移籍したフィーゴ◇FIFA幹部逮捕劇
ブラジル上院議員ロマーリオ氏「当局が卑怯者の巣に入った」
バルセロナやPSVなどで活躍した元ブラジル代表FWロマーリオ氏が、FIFAの複数幹部が贈収賄やマネーロンダリングなどの罪で逮捕されたことについてフェイスブック上で見解を述べた。スペイン紙「マルカ」が伝えた。
1994年のアメリカ・ワールドカップでMVPに輝き、母国を優勝に導いたロマーリオ氏は現在、ブラジル上院議員を務めている。ロマーリオ氏は以前からCBF(ブラジルサッカー連盟)の不正を指摘し、改革を求めていた。
ロマーリオ氏は、「スイス当局は今日、卑怯者の巣に入り込み、何人かのサッカー界の高官を逮捕した。多くの詐欺師や泥棒がサッカーに害を及ぼしている。 我々の国の大物も1人含まれている。ホセ・マリア・マリンだ。私が長い間非難してきた卑怯者の1人だ」と、2012年3月から2015年4月までCBFの会長を務めていたマリン氏の名を挙げ、批判。
ロマーリオ氏は以前から不正の横行しているブラジルサッカー界の状況を危惧。最近もブラジル代表の親善試合の興行権がタックスヘイブン(租税回避 地)のイギリス領ケイマン諸島を拠点とする会社に巨額で売却されていたことを指摘し、疑惑の解明を求めていた。今回、逮捕された幹部のうち、ジェフリー・ウェブFIFA副会長はケイマン諸島サッカー協会長、北中米・カリブ海サッカー協会長も務めている。
http://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/20150528/316755.html
△元ブラジル代表ロマーリオがブラジルサッカー連盟を「泥棒」と断罪
ブラジル代表FWとして1994年アメリカ大会で活躍し、現在はブラジル下院議員のロマーリオがブラジルサッカー連盟に牙を剝いた。ブラジルのスポーツメディア「ESPN Brasil」が伝えている。
ブラジル代表が母国であるまじき惨敗を喫したことに触れたロマーリオは、まくし立てるように攻撃的な言葉を並べた。
「腐敗したCBF(ブラジルサッカー連盟)の首脳、ブラジルスポーツ相アウド・ヘベーロ氏、ならびにジウマ・ルセフ大統領は失敗の責任を共有しなければならない。そして、ドイツ戦に出場した選手の80パーセントは再びセレソンのユニフォームに袖を通すべきではない」
「CBFの人間は悪である。本当に国のサッカーを強くしたいという明瞭な意志を持たない者が、各々の利権のために集まっている。 少なくとも7人が不正な形で銀行と癒着し、ヒカルド・テイシェイラ会長が収賄するなど、もはやCBFの内部は泥棒だらけだ。マルコ・ポーロ・デウ・ネロ氏が次期会長に内定しているようだが、彼にも実権を握らせてはいけない。ここまで続いている悪しき流れを断ち切らなければ、ブラジルサッカー界に明るい未来はない」
CBFをこのように断罪したロマーリオの怒りは収まらない。ブラジルスポーツ相のアウド・ヘベーロ氏にも言及した。
「私は基本的には彼のキャリアを尊重している。だがスポーツ大臣としては無能だ。ドイツ戦の大敗以降、彼はまともな対応をとっていない」
http://www.soccer-king.jp/news/world/20140712/211323.html
◇フィーゴ氏らFIFA会長選出馬断念「これは正常な選挙ではない」
国際サッカー連盟(FIFA)の会長選に立候補していた元ポルトガル代表のフィーゴ氏とオランダ協会のファンプラーグ会長が21日、相次いで出馬を断念すると発表した。 フィーゴ氏は声明で、選挙期間中に討論や演説の機会を十分に与えられなかったとして「これは正常な選挙ではない」と、暗に現職のブラッター会長を批判した。ファンプラーグ会長は関係者と相談して選挙戦を撤退し、同じ会長候補のヨルダンのアリ王子への支援を表明した。 FIFA会長選は29日に行われる。残る立候補者は、5選を目指すブラッター氏とアリ王子の2人となった。(共同)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/05/21/kiji/K20150521010394240.html
◇豪州がアリ王子支持を表明
FIFA(国際サッカー連盟)新会長をめぐる選挙で豪州がブラッター現会長ではなくアリ・ビン・アル・フセイン王子を支持することをこのほど表明した。
現地入りする前に豪州サッカー協会(FFA)が発表した声明の中でフランク・ローウィ会長は「FFAはFIFAが透明性を持ち、問題に対処するためにできるだけ早い変革が必要だと考えている。我々はアリ王子の提案によりFIFAが新たなスタートを切ることができると信じている」とコメント。
豪州は2022年W杯招致のため多額の資金を投入してきた。ローウィ会長は「豪州の納税者が支払った4600万豪ドル(約43億7000万円)の払い戻しを要求する」とFIFAを批判する発言もしている。
AFC(アジアサッカー連盟)はブラッター氏への支持を表明し、日本もそれに追従した。しかし、同じAFC所属の豪州はアリ王子に投票する。アジアは一枚岩になれなかった。
ブラッター氏は南米や北中米カリブ海、アフリカ、アジアの票をとりつけ、過半数を超える支持が得られていると予想されていた。しかし、アジアの票が割れたことでその牙城が崩れる可能性が出てきた。
http://www.footballchannel.jp/2015/05/29/post90249/
△ブラッター氏支持を打ち出しているのは、アフリカ連盟(CAF、54協会)とアジア連盟(AFC、46協会)。CAFは28日、「会長選の延期に反対する」との声明を発表。4月のAFC総会でFIFAの理事に就任することが決まった田嶋幸三・日本サッカー協会副会長も同日、「AFCとしてはブラッター氏を支持することを確認している」と語った。ただ、AFC加盟の豪州は「ガバナンス(統治)と透明性の問題に対処するために、できるだけ早いFIFA内部の 変革が必要だ」として、アリ王子支持を表明しており、大陸連盟としての意思決定が各協会の投票にどこまで影響するかは不透明だ。
◇選挙辞退のフィーゴ氏、ブラッター会長再選で「フットボールの敗北」
FIFA(国際サッカー連盟)会長選が29日にチューリッヒで行われ、現職のゼップ・ブラッター会長が再選を果たした。これを受けて、一時は同選挙に立候補していた元ポルトガル代表MFルイス・フィーゴ氏がコメントしている。大手メディア「スカイスポーツ」が同日に伝えた。
フィーゴ氏は、ブラッター会長の再選を受けて、「今日、チューリッヒではまた暗黒の日を迎えた。FIFAは敗北した。だが何よりも、フットボールの敗 北、そしてそれを本当に考えている全ての人たちが敗北したんだ」とコメントすると、「フットボールに罪はないが、それを組織する団体のリーダーにはある。 彼らは規制を正すべきだが、誠実さや正直さは全くない。ブラッター氏と彼に関わる人たちは、FIFAを退廃的な組織にした」と非難。
さらに、「もしブラッター氏が少しでもフットボールのことを気にかけるなら、再選は諦めていただろう。もし彼に少しでも良識があるなら、彼は数日内に辞任するだろう」と、ブラッター会長が辞任すべきだと主張している。
そして、自身の立候補取りやめについては、「私は何も後悔していない。私は戦い、貫き通した。私は、道を改めるべきFIFAの再建に向けて努力をした。今は緊急事態だ。フットボールは被害を受けているんだ」とコメントした。
http://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/20150530/317400.html
△ドノフリオ・アルゼンチンサッカー協会副会長の話:「アルゼンチンは明確に変化を必要としており、変化のために票を投じた。南米連盟も同じだと思うし、事前にはそのように合意した。実際に投票ブースの中で何が起きたかは分からない」(共同)
ブラジルのエスタド・ジ・サンパウロ紙電子版は「幹部の逮捕がアリ王子に勢いを与えた」として、ウルグアイやペルーもアリ王子に投票したと伝えた。(リオデジャネイロ 共同)
英国のキャメロン首相は29日、汚職事件に揺れる国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長の進退について「辞任すべきだ」との考えを示した。訪問先のベルリンでドイツのメルケル首相と会談後、記者会見で述べた。メルケル氏は「サッカーの汚れた面は取り除かれるべきだ」と話し、FIFAの体制改革を支持した。ブラッター氏の進退への言及は避けた。(共同)
ダイク・イングランド協会会長の話:「これが終わりではない。ブラッター会長がFIFAを改革できるかは疑問だ。彼の続投に非常に驚いている」
デラニー・アイルランドサッカー協会会長の話:「これはブラッターの終わりの始まりだ。4年の任期を全うするとは思わない。すごい勢いがあった。アジアやアフリカも引き込まなければいけない」
グラティ・米国サッカー協会会長の話:「選挙の結果には失望したが、意義ある改革を推し進めていくだろう。われわれの目的は透明性と説明責任のある統治で、ゲームの最善の利益が焦点だ」(共同)
カンプノウに”裏切り者”フィーゴへの敵意が渦を巻く
FIFAの最大の収入源はワールドカップのTV放映権
FIFAは2013年の決算が7,200万ドル(約74億円)の黒字と報告。さらに、2014年ワールドカップに向けたテレビ放映権販売なども好調とあって13億8,600万ドル(約1,400億円)の増収になっている。
△最大の収入源・高騰するテレビ放映権料
FIFAがW杯で得られる収入源には、サッカークラブと同様にチケット料・スポンサー契約料・テレビ放映権料の3部門となるが、その割合の多くを占めているのがテレビ放映権料。
「ワールドカップにおけるFIFAの収益の約半分を占めるのがテレビ放映権料だ。放映権は10年大会からFIFAマーケティングTV社が販売。その額は02年大会から急騰し、今回は約2000億円に膨らむと予想される。また日本国内での放映権料も高騰。98年大会では6億円だったが、日韓大会で総額 200億円に跳ね上がった。今大会は金額が高騰した末にスカパー!が中継を断念。NHKと民放は引き続き放送を行なう。」
(「週刊サッカーダイジェスト」2014年5月13日号より抜粋)
W杯のテレビ放映権料は、2002年の日韓大会から総額1,100億円と一気に上がって、2014年ブラジル大会では2,000億円まで高騰したそうだよ。それに次ぐスポンサー契約料も相当なもの。これじゃあ腐るわけだ。
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