見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2022/11/11

イーロン・マスクが破壊したもの


 

7日のロイター配信ニュースによると、Twitterを買収した実業家イーロン・マスクがまもなく投票が始まるアメリカの中間選挙で共和党の議員候補に投票するよう呼びかけたそうだ

イーロン・マスクのTwitterのフォロワー数は1億1000万人以上

主要ソーシャルメディアプラットフォームのトップが明確に特定の政党への支持や投票を呼びかけるのはこれが初めてのことだとか

市民団体フリープレスのCEOが、マスクのコメントは彼が「広告主の信頼を得られるバランスの取れたCEOだということを証明していない」と述べている...



◇イーロン・マスクは、人権、利用しやすさ、AIの倫理性、キュレーションのようなTwitterの基幹チームをほんとに解雇した

TechCrunch November 5, 2022 by Taylor Hatmaker


イーロン・マスクはTwitterで極度の削減をするのに時間をムダにしていない。その過程で会社で欠かせない仕事をする多くのチームを分離する。金曜(11月4日)レイオフのニュースがプラットフォームを一掃し、チームを半分に削減することが突然心に浮かぶとき、Twitterの億万長者のオーナーがあからさまな手腕を仕上げていることが明らかになった。


Twitterの広告収入に有害な影響を与えると思われている活動家についてマスクがぼやいたのと同じ日に彼は幾つかの部門を即座に放棄した。大胆な決断を必要とする行いが、必要最小限の基幹定員で船を操縦するマスクの能力について広告主をますます用心深くさせるのは間違いない。


この削減は深刻であると同じく幅が広いように思える、そしてコンテンツのモデレーションを処理するTwitterの信頼および安全性のチームからそのマーケティング部門まで、あらゆることに影響を及ぼす。以下は、レイオフによって即座に排除されるか大きな打撃を受けたチームの一部とTwitterの新しい具体化がその過程で失うものだ。


Human Rights(人権)

Twitterの元人権顧問(コンサルタント)Shannon Raj Singhは、金曜に会社の人権チームが削除されたというニュースを伝えた。チームは、ウクライナ戦争のような戦闘によって影響を受けた人々、活動家、ジャーナリストを含め、世界中の人権侵害に直面しているユーザーを保護することに取り組んでいた。


Accessibility Experience(利用しやすさの経験知識)

Twitterのアクセシビリティの元責任者は会社がアクセシビリティ・エクスペリエンス・チームを削減したことを確認した。チームは障害のある人たちがうまく利用できるように製品を向上させた。解散される前にチームにはまだまだやることがたくさんあったようだ。


Communications(情報伝達)

Twitterのコミュニケーション・チームのどの役目が即座に排除されたかはまだ明らかではないが、排除は十分深刻だ。TechCrunchが何年にもわたって相談してきた多くの人との触れあいを含め、会社の多くの傑出したコミュニケーション従業員が影響を受けた。マスクは会社を引き継いだ直後に内部情報伝達をいやがる合図を送り、変更についてTwitterの従業員にほとんど情報を伝えなかった、だから内部情報伝達の責任者を含め、内部コミュニケーション・チームも同様に影響を受けるのは驚くことではない。


Machine learning ethics, transparency and accountability(倫理、透明性、説明責任を学ぶ仕組み)

社内ではMETAとして知られているチームをマスクは解散させた、チームはAIの倫理性やアルゴリズムの透明性に関する調査研究で高く評価されていた。チームのディレクター、Rumman Chowdhuryはチームのエンジニアや他のメンバーと共に排除された。


Curation(キュレーション)

レイオフのなかには理に適っているものもあるが、人権や利用しやすさ、警戒感を抱かせることにマスクがほとんど考慮していない成り行きを考えると、Twitterの新しいオーナーがすぐにも会社からもっと多くの価値を導き出す用意をしていると思われるチームを削減してしまったのは明らかだ。キュレーション・チームはモーメントタブ(Twitterの便利機能)の管理者をつとめ、トレンドのトピックセクションをプログラムし、それらのトピックスに関するコンテクスト(文脈)を提供してライブ・イベントも処理した。その多くはTwitterが最も得意とすることだ。チームはまたプラットフォーム上の誤った情報と戦うために働いた。CEOに就任して7日を経ずしてすでにマスクがいっそう悪くしているという深刻で結果として当然のこと。


Public policy(公共政策)

会社の公共政策チームの半数が解雇されたとアメリカのニュースメディアPoliticoが報じている。それには、アメリカの中間選挙について積極的に取り組んでいたカナダとアメリカの公共政策および選挙に関する元ディレクターMichele Austinが含まれる。これらの削減には政治家のアカウントの真実性を証明することに取り組むTwitterチームのメンバーも含まれると伝えられている。


https://techcrunch.com/2022/11/04/elon-musk-twitter-layoffs/


スウェーデンの調査期間によると、“民主主義国”と認定できる国の数は3年前に“権威主義国”の数に抜かれ、世界的に民主主義の退潮が言われている。

そして、権威主義の権力の得意技のひとつが『歴史の修正』。(東京新聞)


◇イスラエル政権 極右の暴走は止めねば

東京新聞社説 2022年11月8日


イスラエルの総選挙で極右勢力が躍進し、返り咲きが確実なネタニヤフ元首相の政権に加わる見通しになった。1948年の建国以来、最右派の政権が樹立されることにより、地域の緊張の高まりが懸念される。


イスラエル国会(定数120)は完全比例代表の一院制。連立組み合わせが常に焦点となるが、今回はネタニヤフ氏率いる第一党の右派「リクード」に宗教政党、極右が協力して過半数を確保し、政権を発足させる見通しだ。


通算15年間、首相を務めたネタニヤフ氏は2019年、収賄罪などで起訴(現在も被告)されたことに右派内部でも反発が起きた。


昨年6月、アラブ政党まで加わった連立政権の発足に伴い、首相の座を追われたが、「呉越同舟」の政権はロシアのウクライナ侵攻による経済混乱もあって約一年で崩壊し、総選挙となった。


選挙結果で衝撃的だったのは極右の「宗教シオニズム」が議席を倍増させ、第三党に躍進したことだ。極右は国会が裁判所の決定を無効化できる法案提出を公約。ネタニヤフ氏は自己保身からこれを歓迎し、連立の意向だという。


イスラエルはこの20年間、和平停滞と暴力喚起の悪循環の中、右傾化した。左派の弱体化は著しく、パレスチナ和平を推進した労働党は4議席にまで凋落(ちょうらく)した。


極右を代表するベングビール氏はかつてイスラエル、米国双方が人種差別主義の危険団体と見なした「カハ」出身で差別扇動で有罪判決を受けたこともある。パレスチナ自治区のヨルダン川西岸での入植地建設推進やイスラエルへの併合すら訴えるが、入植地建設は国際法違反で併合など論外だ。


国際社会の総意はパレスチナ国家の樹立を前提とした「二国家共存」だが、ネタニヤフ氏は和平に否定的で、新政権が緊張を危険水域に引き上げかねない。イランとの緊張を高める可能性もある。


国際社会は一致して新政権の暴走を食い止める必要がある。特にイスラエルと親密な米国のバイデン政権の責務は重い。地域の緊張緩和に向け、新政権には毅然(きぜん)とした態度を貫くべきである。


https://www.tokyo-np.co.jp/article/212599