見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの、見つけたとき、 それを作品にしたり、思わずなにかの形にして、人に 伝えたくなります。 見つけたとき感じた、しあわせ感覚が、ひとしずくでも 誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

May 17, 2007

水文化のこと考えてみました


「京の水文化は、都市計画や食文化だけに止まるものではない。貴船神社に代表される水の神への信仰、工芸の世界で多様されている水文様、夏に涼を呼ぶ打ち水、鴨川に並ぶ納涼床の水の風景。その全てが千年の長きに渡り、暮らしの中で育まれてきた京の水文化、水とともにある私たちの生き方である。このような水文化は、世界のどこの地域にもあったはずだ。上下水道が整い、水が見えなくなり、ある種の価値観のグローバル化が進むなかで、地域独自の水に対する思いや知恵が消えつつある。私たちは水との距離をもう少しせばめることが大切なのではないか。水文化を考慮した都市計画や河川整備をすることはもとより、日々の暮らしの中に水文化を感じる時を少しでも増やしていくことの必要性を<第3回世界水フォーラム>の場で強く伝えたい。」と考えて活動するカッパ研究会・NPO世界水フォーラム市民ネットワークというのがあるのをご存知でしたか。
その市民参加型の国際会議「第3回世界水フォーラム」 ではこんなことが話し合われていました。
この会議は2003年3月16日から国立京都国際会議場において8日間にわたって開催されたものです。過去最大の参加者だったそうですよ。(以下抜粋)

1997年のモロッコ・マラケシュ、2000年のオランダ・ハーグに引続き、賀・京都・大阪で開催された国際会議には182ヶ国、地域から2万4000人以上の参加があり、当初予想していた8000人を大きく上回る国際会議となりました。海外からの参加者は6000人を超えています。
今回の国際会議の目的は、オランダのハーグにおいて示された閣僚宣言「基本的な水ニーズへの対応、食糧供給の確保、生態系の保護、水資源の共有、危機管理、水の価値の確立、賢明な水の統治」などについて議論し、2002年夏のヨハネスブルクサミット(持続可能な開発に関する世界首脳会議)で採択されたコミットメント「安全な飲み水を入手できない人の割合と衛生施設にアクセスできない人の割合を2015年までに半減させる」を、実現する方法をついて示すことでした。
この国際会議において特筆すべき点は、これまでの国際会議とは異なり「誰でもが参加できる国際会議」をキーワードに、NGO、国際機関、学会、市民の誰もが分科会を開催できるシステムを設けたことです。
<第3回世界水フォーラムで議論された「水と文化多様性」>
「水と文化多様性」をテーマにした分科会には約1000人が参加しました。この分科会は、ユネスコ、フランス水アカデミー、国立民族学博物館(日本)の3者のコーディネートのもと、「水と文化多様性・オープニング」、「水の文化・知識から行動へ」、「文化財を守る水の文化」、「世界の先住民族:水の精霊世界」、「水と地域:生活の中の水」、「失われた権利:水利用の伝統」の6つの分科会で構成されており、約30ヶ国から56の報告がなされました。
「環境や水の分野であれば、世界に発信できるものが日本にはある」との建築家の安藤忠雄氏の基調講演で始まった分科会では、ニュージーランドの先住民族であるマオリ族の代表が「自己紹介で名前を言わないで、川や湖の名前を伝えることがある。川や湖は部族の命であり、水とは精神的につながっている」と発言し、会場の共感を呼びました。また、ラムサール条約に関するスペインの報告者は「水には、技術、神、食などに関わる文化があり、口から口へと伝えられている。これらの文化を失うことは、地域のアイデンティティーを失うことになる」と発言。同様趣旨でもある「水は社会文化の主体であり、客体であり、表現の源になっている」などの報告が、コンゴの先住民族や京都、ベトナムなどからあり、暮らしに息づく水文化(水の知恵)の重要性が参加者の共通認識となったことは意義あることでした。
分科会の最後は「水資源の管理・開発の基本は文化である。トレードだけですまされる問題ではない。また、持続可能な開発は経済・環境・社会の3つの要素から構成されているが、その地盤は文化であり、その土壌は倫理である」との言葉で締めくくられました。
<これからの水文化とは?>
その答を今回の国際会議の報告に求めると、一つは先人から受け継いだ文化の保存や活用にあります。イタリアのシエナでは中世の地下水道に文化的価値を見いだし博物館化しており多くの観光客を受け入れています。京町家に見られる打ち水や元旦の若水などの水に関わる習慣は、一時の清涼と厳粛さを私たちに感じさせてくれます。このような空間や時間を受け継ぐことが重要であるとの報告に疑問の余地はありません。必然性が文化を生みだし、より完成された文化が時間の中で淘汰されずに継承されていくのです。
でもその一方で、新たな水文化の創造も重要なことです。今回の国際会議では、世界子ども水フォーラム・京都の7歳から15歳までの30人の「子ども特派員」が正式プレスとして認められ、世界から参加した人々にインタビューした内容をまとめた「水っ子新聞(英語と日本語)」を期間中に4回発刊しています。今回の国際会議で活躍した子ども特派員をはじめとした世界の子どもたちが、新たな水文化を創造してくれることを期待せずにはいられません。

上の写真は二条城近辺のおせんべい屋さんの軒下で京都のおいしいお水で冷やされている飲み物類です。
これを見ているだけでクールさを感じて気持ちよかったです。打ち水も心を落ち着かせてくれます。アロマセラピーとかも効果あるでしょうが、こういう普段の余裕ある行為がそれとなく癒してくれることがあるんだろうなーと思いました。

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