見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2007/06/24

市民査察の日、ミサイル攻撃はなかった


連日行われてきた「パインギャップの4人」の裁判は3週目に入り、6月13日に検察・被告双方の最終弁論が終わりました。あとは14日に予定されている陪審員の評決と判事による判決の言い渡しを待つのみです。(私たちはドナからの報告を待つのみです。)
裁判で問われている市民活動家の市民査察によって基地が一時機能不全に陥ったその日、イラクではミサイル爆撃がなかったんです!

イラクでもアフガンでも米軍の作戦にパインギャップは欠かせない
パインギャップは北部準州アリススプリングス郊外20キロに位置する米軍のスパイ基地。オーストラリアと米国により管理されている。世界最大の通信傍受ネットワーク「エシュロン」の基地のひとつであるとも言われている。その活動のほとんどはなぞに包まれている一方、重要な軍事行動をつかさどる衛星基地としての役割を果たしていると理解されている。(Wikipedia参照)
この基地は軍事情報を収集し衛星追跡システムを使用してイラクとアフガニスタンで米軍がピンポイント空爆を行う目標を指示している。イラクおよびその近隣諸国からのスカッドミサイルの発射も探知することができる。また、米国の宇宙独占支配を可能にする「スターウォーズ」システムに欠かせない「ミサイル防衛システム」の司令部でもある。少なくとも年間1100万豪ドル(およそ11億円)の負担をオーストラリアに強いている。
専門家は次のように述べる。「確かにしかるべき標的を識別することに関してパインギャップは重要である。イラク戦争へのパインギャップの貢献は、どんなオーストラリア兵の派兵よりはるかに意味がある」(オーストラリア国立大学キャンベラ校の戦略問題アナリスト、マイケル・マッキンリー)

それなのに、オーストラリア人はいまだにその役割を知らされていない。
オーストラリア政府は、過去40年間パインギャップの真の任務をオーストラリア国民に説明することを拒否してきた。オーストラリアの市民に隠されたこの真実を暴こうと、2005年12月に4人の市民活動家がこの施設の市民査察を実行しようとして逮捕された。アデル・ゴールディー、ジム・ダウリング、ブライアン・ロー、ドナ・マルハーンの4人の裁判がいまアリス・スプリングス最高裁で双方の最終弁論を終え、陪審員の判断を待つまでになっている。

◇4人の主張
戦争に反対するキリスト教平和主義者および活動家として私たちは、ガンジー、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア、ドロシー・デイに端を発する伝統的方法に従い非暴力行動をとらざるを得なかった。私たちの目的は「国家テロによる市民殺害とパインギャップとの関連性を暴く」ことであり、その真実を暴くことである。
権力に真実を突きつけ、連邦政府のぎまんを明らかにするため、私たちはテロ活動の容疑でパインギャップの「市民査察」を実行した。防衛相に私たちの意図を通告し、実行の日時まで伝えておいた。
◇市民査察
2005年12月9日未明、「市民査察」が実行され、パインギャップは5時間機能不全に陥った。防衛相に計画を通告しメディアに広く公表したせいでオーストラリア安全保障情報機関とオーストラリア連邦警察による重警備の特別警察官と常時偵察隊が配備されていたにもかかわらず、ジムとアデルは警備をすり抜けて基地に入りこみ、発見されるまで屋根に登って垂れ幕を掲げ、写真を撮ることができた。1時間後すでに明るくなった日差しのなかブライアンとドナは周辺規制地域を歩いて抜け、最後の警備フェンスに到達すると警備員に止められるまでそのフェンスを切ってあけ続けた。
◇容疑
4人の活動家に重い罪をかぶせられるようにと最長7年の懲役を課すことができる冷戦時代の法律の防衛(特別事業)法1952年を適用しようした政府にフィリップ・ラドック法務長官は法的にも政治的にも前例のない許可を与えた。容疑は、禁止区域に違法に侵入した(最高7年)ことと、禁止区域で写真撮影をした(最高2年)ことに加え、連邦犯罪法の不法侵入と損壊である。これまでにこの防衛(特別事業)法が適用されたことはなかった。
◇裁判
ジム、ブライアン、アデル、ドナの4人は、2007年5月29日アリス・スプリングスの北部準州最高裁裁判に出廷。全員、統一裁判にのぞみ「無罪」を主張する。
裁判期間中アリス・スプリングスで開かれる全国平和大集会はオーストラリア中の活動家をひきつける行動と連帯の1週間となり、7月2日のパインギャップ前での終日行動で集大成となる。
http://groups.yahoo.com/group/ThePilgrim/message/201