見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2007/06/11

プロダクトRED





ロックバンドU2のボノが昨年10月13日に人気テレビ番組「オプラ・ウィンフリー・ショー」に出演しプロダクトREDキャンペーンを紹介したのをきっかけに、同サイトへのトラフィックが前日比で2600倍に激増。さらに、そのうちの66.3%が協賛ブランドのサイトに流れたという(内訳は、Gapが1位で26.89%、Converse Onlineが2位で7.15%、Appleは6位で4.99%となっている)。
サイトを訪れたユーザーは通常だと検索エンジンや競合サイトなどに流れることが多いことをふまえると、REDキャンペーンがユーザーの興味を関連製品や協賛ブランドに向けさせたことは明らかだとこのブログは解説している。
まさに「パタゴニア」創業者イヴォン・シュイナードがめざしてきたこと、「利益より地球を守ることを優先させるやり方はビジネス的にも機能する」というのを示す表れなんだろうと心がちょっとわくわくした。

プロダクトRED(レッド)とは、民間企業から世界エイズ・結核・マラリア対策基金への持続的な資金の流れをつくる寄付の仕組み。ロックバンドU2のボノと国際NGOであるDATAのボビー・シュライバーが発起人となり、2006年1月26日、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラムにおいて発表された。
パートナー企業が「RED」と称する共通ブランド商品を開発・製造し、その販売収益の一部を世界基金に継続的に寄付する仕組み。これによって得られた資金は世界基金のアフリカでのエイズ対策支援(なかでも女性と子供に焦点を当てたプログラム)に役立てられる。プロダクトREDは、米ロサンゼルスにあるプロダクトRED事務局により企画・運営されている。
パートナー企業には、立ち上げ当初からアメリカンエキスプレス、コンバース、GAP、ジョルジオアルマーニといったグローバルに商品展開をしている企業が名をつらね、各社は英国を皮切りに、2006年3月から製品の販売を開始した。その後、米国大手携帯電話会社のモトローラ(2006年5月)、アップルコンピューター(2006年10月)が新たに参加している。
現在、世界基金が必要としている資金に対する民間企業の貢献は1%程度、プロダクトREDはその打開策となることが期待されている。
◇アメリカンエキスプレス
商品:従来のアメックスカードをレッドにした年会費無料のクレジットカード
寄付額:カード利用額の1%
◇コンバース
商品:アフリカ製マッドクロスを使用したスニーカーや、オリジナルカスタマイズが可能なスニーカーなど
寄付額:収益の5%〜15%
◇GAP(日本で購入可能)
商品:Tシャツをはじめとした衣料品
アフリカ産のコットンを使用し、全工程アフリカ生産
寄付額:収益の50%
◇ジョルジオ アルマーニ(日本で購入可能)
商品:衣類、サングラス(エンポリオ アルマーニ)、腕時計(エンポリオ アルマーニ)など多数
寄付額:収益の40%
◇モトローラ(日本で購入可能)
商品:携帯電話 MOTORAZR(RED)
寄付額:端末一台につき約1000円(日本)
上記携帯電話利用者の月額請求額の1%
◇アップルコンピューター(日本で購入可能)
商品: iPod nano (PRODUCT) RED Special Edition
寄付額:1台あたり10ドル
◇インディペンデント紙
英国有力紙のインディペンデントはプロダクトREDの取り組みに賛同し、2006年5月16日にボノを一日編集長に迎えた。またその収益の半分を世界基金に寄付した。
当日の1面はプロダクトREDにちなんで赤く塗りつぶされ、「今日、ニュースはない。ただ、予防、治療可能な疾病によって6500人ものアフリカの人々が亡くなった。HIV/AIDS」と記し、読者に対しエイズ問題の深刻さをアピールした。アフリカ特集の記事は20ページほどにおよび、社説ではボノが署名入りでプロダクトREDへの協力を訴えた。
◇ランセット誌
医学界のトップ誌の一つである英国医学雑誌ランセットは、プロダクトREDの取り組みに賛同し、エイズ特集号を発行した。また、3万ドルの寄付も行う予定だ。
本誌は、2006年8月に開催された第16回国際エイズ会議にあわせて発行され、エイズを取り巻く現状と課題についての多くの論文が掲載されている。一部の論文は同会議でも発表された。また、冒頭の論説ではHIV感染者支援における企業の役割の重要性が強調されている。プロダクトREDに参加しているモトローラ、アメリカンエキスプレス、GAPといった医薬品業種以外の企業の広告を同誌が掲載したのも異例のことである。インディペンデント紙同様プロダクトREDにちなみレッドに塗りつぶされた表紙には、「The fundamental challenge we face is to sustain a full-scale AIDS response over at least another generation. (我々が直面している課題は、少なくとも今後一世代、エイズ対策への全面的な取り組みをいかに継続するかである。)」と記されている。
プロダクトRED については以下のサイトでご覧になれます。
http://www.jcie.or.jp/fgfj/productred/

昨年10月12日ボノとオプラ・ウィンフリーがシカゴでキャンペーンのプロモーション用ビデオを収録しました。写真は、GapでRED商品を購入した後の2人です。続いて映画監督スピルバーグが着ているのがGapのRED商品のひとつ。そしてアルマーニの腕時計とコンバースのREDキャンペーン用スニーカーとなります。