イランでスパイ活動
7月18日夕刻、マンハッタン中心部で地中に埋設されている蒸気管が破裂する事故が起きた。ニューヨーク市当局によると、1人が死亡、20人以上が負傷した。
現場はグランドセントラル駅のすぐ近くで、道路にあいた穴から大量の蒸気や灰色の煙が上空まで噴きあがる光景は多くの市民に2001年9月11日の同時多発テロをほうふつとさせ、周辺は一時騒然となった。
老人ケア施設での夜勤に向かうため、グランドセントラル駅で地下鉄を乗り換えるところだったアンジェリア・ウースさんは「誰かが、ビルが爆発した!と叫んで、みな一斉に地上に駆け上がった。テロだと思い、地上に出てからもとにかく走り続けた。生きた心地がしなかった」と目に涙を浮かべながら恐怖の瞬間を語った。
事故を受けてNY市警は現場一帯を封鎖。地下鉄も運行を一時見合わせたため、帰宅途中の多くの市民の足に影響が出た。
ブルームバーグ市長は18日夜の記者会見で、テロとは無関係と強調したが、米政府が17日、国際テロ組織アルカイダによる対米攻撃の脅威が高まっていると警告する「国家情報評価(NIE)」を公表した直後だけに、市民には2001年のテロの記憶がよぎった。
イラン国営テレビは18日、イラン当局がスパイ活動の疑いで5月から拘束しているイラン系米国人2人のインタビューを収録した特別番組を放映した。このうち女性研究者ハレー・エスファンディアリは自らの活動について「イランの体制内に何らかの変化をもたらすのが目的だった」と語った。
インタビューによると、グルジアやウクライナの政変で野党勢力を支援したとされる投資家ジョージ・ソロス氏の財団が、エスファンディアリ氏が所属するシンクタンクなどに資金を援助。イラン国内の重要人物を「講師」として米国に招き、政府や議会の有力者に引き合わせ、人脈を構築するのがエスファンディアリ氏の役割だったという。
(山陽新聞ニュース2007年7月19日)
写真は蒸気管の破裂で煙があがるマンハッタン、グランドセントラルステーション付近の光景。「CNNでは絶対に見ることができない」ニュースを集めた、なかなかすごいインフォメーションサイトに「キッシンジャーとロシアのプーチンが秘密の約束を取り交わした」との記事がありました。あれやこれや忙しいですね。
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