見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの、見つけたとき、 それを作品にしたり、思わずなにかの形にして、人に 伝えたくなります。 見つけたとき感じた、しあわせ感覚が、ひとしずくでも 誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

August 24, 2007

Viridian 青緑色の世界





SF作家アラン・ワイズマンの新刊「The World Without Us」(われわれ人類なき世界)は、人類が突如消滅したと仮定して、その後の地球に起こることを想像している。
自分の人生、あるいはヒトという種の終わりについて意識したときに私たちの誰もが抱いたことのある疑問、つまり、自然は人類の存在の痕跡をどのくらいの期間ですっかり呑み込んでしまうのか、という疑問に答えるものだ。
以下は、「Scientific American」誌(電子版)に掲載された「人間なき世界」と題された記事のワイズマンへのインタヴューからカットアップ。by SA編集者スティーヴ・マースキー
http://www.sciam.com/article.cfm?chanID=sa006&colID=1&articleI

ひとたび電力の供給が止まると、地下鉄の排水ポンプが稼働しなくなる。ひとたびポンプの稼働が止まると、地下鉄は浸水し始める。48時間のうちにニューヨーク市のあちこちで水があふれ出す。一部は地上にいても確認できる。下水溝があふれ出すところがある。下水溝はかなり短期間のうちにゴミで詰まるだろう。最初は街のそこらじゅうで風に舞っている無数のレジ袋によって。そしてその後は公園を手入れする人がいないので、落ち葉のゴミも下水溝を詰まらせることになる。
だがそのころ、地下では何が起こっているか?腐食だ。レキシントン・アベニューの下を走る地下鉄のことを考えてみてくれ。あそこで電車を待って立ってるときに何本も鉄柱が見えるだろ。あれは、実際には道路でもある、屋根を支えているんだが。あれがすべて腐り出して、ついには崩壊する。しばらくすると道路に陥没が生じだす。これは20年かそこいらで起こるはずだ。そしてまもなく、一部の道路は地表を流れる川となり、私たちがマンハッタンの街を建設する前の状態に戻ることになる。
ああ、マンハッタン。この手の人類滅亡後の未来空想は、決まってマンハッタンから書き起こされてるような気がするが、どうしてなんだろう。ニューヨーク市に住んでいなければ、私にももっとよく理解できた気がする。だが、私にはもはやマンハッタンはアメリカンドリームの確たる象徴というよりは、中途半端な流行かぶれやプチ金持ちであふれかえった、巨大なベビーサークルにしか見えない。
告白せねばならないのだが、私はワイズマンに対して、少なからずねたましさを感じている。というのも私自身、ちょうど同じような本を書きたいと考えていたからだ。
きっかけは、ワイアード・ブログの執筆者でもあるブルース・スターリングのサイト「Viridian(ビリジアン=青緑色)」のいくつかの記事によって、「不本意の自然環境保全区域」(involuntary parks)に興味を持ったことだ。
これは、たとえばチェルノブイリの事故現場や朝鮮半島の非武装地帯など、汚染や政治的理由によって人が住めなくなった地域のことを指す。
ワイズマンは今回の本の調査のためにこれらの地域にも足を踏み入れている。未来小説のレンズを通して今日の世界を見たいという人にとって、これ以上の本はないだろう。

フリーの百科事典ウィキペディアから
Involuntary parks:
「不本意の自然環境保護区域」は、スターリングの言葉では「テクノロジーのインストルメンタリズム(思想や観念が環境支配の道具としての有用性によって価値が決まるとする説)としての価値を失い」、植物が生い茂った野性に返った状態に戻るに至っている、環境的または政治的な理由で人が住めなくなったエリアを説明するのに、SF作家で環境保護主義者のブルース・スターリングによって創り出された用語だ。地球温暖化のせいで海面が上昇するという話の文脈の中で「不本意の自然環境保護区域」を論議するスターリングは、次のように書く:
それらの区域は、わがナチュラルヘリテージ(自然遺産)財団の正規の料金で、よく仕込まれた森林レンジャー隊員によって神経質に警備される政府所有のエリア、小さな20世紀の国立公園に似ている。たとえば、青々としていて、たぶん野生動物がうようよしている。でも種の混乱は、もはや自然ではない。それらは大部分が成長の早い雑草、ツタと竹のコスモポリタンジャングルだ。ことによると、多くが塩水がしみ出た所に対処できる遺伝子組み換え種であるかもしれない。スクラップのせいで平らにならない水につかった都市は、不自然な一面に生えた雑草の繁殖のなかにすっかり姿を消す。
例として、
*ギリシャとトルコのキプロスを分けるグリーンライン
*朝鮮半島の非武装地帯
*放射能で汚染されたチェルノブイリの大きな災難域を囲む孤立地帯
*米国政府指定のホワイトサンド・ミサイル軌道・軍保留地、トリニティ試射施設の地
などが挙げられる。

写真は、ギリシャ・キプロス南部キプロスの首都ニコシアにあるグリーンラインによって分断されるレドラストリート、北から見た朝鮮半島の合同保安地区、チェルノブイリの孤立地帯への入り口、そして連邦政府が管理するホワイトサンド国立記念物のそばにいる兵士たち

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