キースとデップ BloodBrothers
◇ジョニー・デップとキース・リチャーズ
「パイレーツオブカリビアン」の血を分けた兄弟
ローリングストーン誌 16 May 2007 by David Wild
「入れよ、向こうにいやなやつが」、そう言ってジョニー・デップが威勢よくエアコンがきいたこぎれいなトレーラーのドアを開け、容赦のないカリフォルニアの熱波からありがたい解放を申し出る。進行中の映画「パイレーツオブカリビアン・ワールドエンド」(シリーズ第3弾完結編)のプロダクション、バーバンクのディズニーの敷地にある、現在レゲエとアフリカミュージックがガンガンに鳴り響いているデップのトレイラーは、ボックスオフィスの宝庫(現在までのところ17億ドル)における完結編と言われる映画の3年連続の海賊王ジャック・スパロウ役でアカデミー賞にノミネートされる彼の転機の難儀から逃れるデップのオアシスだ。ここ数日間、デップは申し分のないもうひとりのクールの源と一時的住まいを優雅に共有している。そいつは映画でジャックの実の父という小さな役どころだが軸となるキャプテン・ティーグ・スパロウを演じるキース・リチャーズだろう。デップがドレッドロックにマスカラをつけたジャックのモデルとしてキースを使ったと認めて以来、すんでのところで固定的イメージができてしまうところだ。「アイライナーと、浜に気取って小股に歩くのと、無頓着に早口で不明瞭にしゃべるので、デップはどうも酔っぱらいのホモの道を開いているようだ」とロジャー・エバートは書いた。
興奮はあっても不明瞭なしゃべりは今日はない。監督ゴア・ ヴァービンスキーがキースのシーンを映画化すると同時にキースのむこうずねをしっかり押さえていなければならなかったセットでキースがそれは酔っぱらってよろよろしていたのを、後にパイレーツ出演者仲間ビル・ナイ(深海の悪霊と呼ばれ恐れられているフライングダッチマン号の船長)によって流布された話なんかどうでもいい。この瞬間、デップもキースもすっかりこの日の撮影用の海賊のきらびやかな服装を着ていつでも準備オーケーだ。実際にずっと起きていて翌朝も働いているバンダナと細かい三つ編みブレイドと、傷、パッチ、だぶだぶシャツのキースはひどくずたずたでぼろぼろに見えた。彼がローリングストーンズのリードギタリストとしてステージにいるのと大して違わなく見えるというのはジョークだ。
デップのトレイラーは映画スターの余裕があってカウチと壁のタペストリーと共によくモップがかけられいる、さらにその場所にはヴードゥーラウンジのおっかないヴァイブもある。結局、保証されたワイルドカードのキースは、最近イギリスの雑誌に前のオヤジ、バートと親しかったのでオヤジの灰をちょっとひと吹き鼻で吸ったと話した。もちろん彼はからかったと言ったが、キースを相手にあんたらはわかったためしがない。前に別のリポーターがキースの有名なドクロのリングをイギー・ポップのコピーと間違えたためキースの激怒を買った。バカな間違いがロックのイコンにバナナによるソドミー(同性間の性行為)でジャーナリストを脅させた。
キース・リチャーズ63歳とジョニー・デップ43歳は偶然10年間親しくしてきている。デップはまぎれもなく映画の父のことを心配する。今日その父は彼のことを「オレの息子ジョニー」と呼ぶようになっている。デップはタバコを取ってこようかと申し出たりもして、自分をハリウッドで一番の高給取りの使い走りにする。「ああ、タバコが得られたらいいな」とキースは言う。「兄弟、ありがとよ。」
長いことミュージシャンでギターおたくのデップが、ディズニーの敷地にキースが単独で泊まる間中ずっと、一生の思い出になるようなおもしろい経験をしているのは明らかだ。どこだろうとキースがもたらすロックのエッジすべてのせいでデップに対する影響は彼がデップを「アスホール」と呼ぶときでさえ明らかだ。
最初の質問はキースあなたにです。海賊を演じる準備となるメソッドがロックスターとしてのあなたのキャリアにあったのですか?
長文になるので肝心のインタヴュー記事の内容はメールマガジン「NewsFanzine」よりお読みください。
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