見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2008/05/29

ワシントンの欺瞞の文化


言葉に意味がなくなったのはいつからか?とジャーナリストのロバート・フィスクは嘆いた。
計画的な悪用や曲解を重ねているうちに、言ってる本人にもわけわからなくなるというのがある。でも、ブッシュはどうなんだろう。自分の言ってることに感動してるふしがある。それに、ここまできてもなおブッシュ(&カンパニー)の言葉をその通り受け止め、うなずく、アメリカ人がいる。
以下、CNNニュースからーー。

◇「アメリカがテロ戦争に負けるとすれば、われわれがみずからをくじく場合のみ」だとブッシュ大統領は水曜、アメリカ空軍アカデミーの2008年度卒業生に語った。
曇り空のファルコンスタジアムで話す大統領は、イラクとアフガニスタンでの戦争をアメリカの前の戦争、特に第二次世界大戦になぞらえた。
「われわれの国はもう一度、怒り、憎しみ、絶望を広めようと努めるイデオロギー、イスラム過激主義のイデオロギーに対処している」と彼は言った。
「今日の苦闘で、われわれはもう一度、自由をさげすみアメリカをさげすみ、何百万人をその乱暴なルールに服従させようと意図する、邪悪な男どもにさらされている。」
「かつてわれわれはこの義務を引き受けた」と彼は言って、40万人以上のアメリカ人の命の損失を経験した戦闘、第二次世界大戦後のドイツと日本の再建に言及する。

◇3年間にわたってブッシュ米大統領の代弁役を務めていたホワイトハウスのマクレラン元大統領報道官が、イラク戦争などをめぐってブッシュ氏を痛烈に批判する回想録を刊行した。腹心だった人物の裏切りに、ブッシュ大統領は政権末期の悲哀をかみしめているようだ。
マクレラン氏が執筆した回想録は「何が起きていたのか−ブッシュ・ホワイトハウスの内幕とワシントンの欺瞞(ぎまん)の文化」と題され、「ブッシュ大統領はイラク開戦の必要性を国民に売り込むために、真実を語らず、政治宣伝に狂奔した」などと書いている。
マクレラン氏は、長年ブッシュ大統領に付き従い、テキサス州知事時代にも報道官を務めた。2003年から2006年まで、大統領報道官の激務をこなした。
(時事通信 2008年5月28日)

◇イラク戦争についてマクレラン氏は、国民の支持を獲得・維持するためには誠実で率直な姿勢が是非とも必要だったが、ブッシュ大統領と補佐官はそれを宣伝キャンペーンと混同したと指摘。「この点において、大統領の上級補佐官、特に国家安全保障に直接かかわった補佐官は恐ろしく役立たずだった」と振り返った。
米国南部を襲った大型ハリケーン「カトリーナ」への対応をめぐっても「わが国史上最悪級の惨事は、ブッシュ氏の大統領職における最大級の惨事となった」とブッシュ政権の失策を批判している。
CIA工作員の身元が暴露された事件をめぐっては、ブッシュ大統領のため自分は真実を語らなかったと打ち明けた。
この事件ではホワイトハウスのルイス・リビー補佐官らが情報をリークした罪に問われたが、マクレラン氏は「私は欺かれてうその情報をそれとは知らずに伝えてしまった」と告白。それが原因で後に報道官としての職務をまっとうできなくなったとしている。2年後にマスコミが詳細を伝えるまで、自分が事実に反する発表をしたことは知らなかったという。
(CNN 2008年5月28日)