チーチ&チョン ライトアップアメリカ
◇チーチ&チョンが再結成!25年ぶりにUSツアーに出る
といっても、チーチはTVシリーズの「マイアミバイス」や「スパイキッズ」なんかの映画に出てるから、おかしな顔の脇役として知られているかもしれないけど、チョンのほうは、実は禁固刑を食らっていて(マリファナ自由化運動の旗手みたいになっていたから、当局の見せしめで、逮捕されたわけなんだが、結局はマリファナ自由愛好家としてもっとハクがついただけだった)、その後どうなっていたかはよくわからなかった。
ところが先日ハリウッドにこの2人がビンテージカーで登場。1970年代から80年代半ばにハリウッドのショーや映画で大活躍したお笑いコンビ、チーチ&チョンが再結成を発表したのだ。USツアーは9月5日オタワで始まり、2009年1月31日ニューヨークのラジオシティミュージックホールで終わる。
記者会見で70歳になったトミー・チョンが開口一番相棒のチーチを紹介すると、「こうなるのを何年も何年も待っていた」と言った。「オレたちにはこんな遺産とこんな歴史がある。 逃れようにも逃れられない。」
「しばらくお互いの顔を見つめ合って、そういうことなら、すぐ、やったほうがいい。明日はどうなるかわからないからってね。」
62歳になったチーチ・マリンは、「オレたちの芸は世代を超えている。」と言った。「オレたちには最初から若いファンがいた。彼らもある年齢になると映画やレコードで知ったチーチ&チョンの時代を体験する。まあ、自由航行権みたいなものだよ。」
チーチ:「食事がある。ショーを見て、空腹感のままでいる必要はない。」
チョン:「ムーチョ トルティーヤス」
チーチ:「タコスはタダだよ」
コンビは健在のようだ。彼らは9枚のコメディアルバムを出している。
(記者会見のやりとりはロイターの映像から抜粋)
◇25年ぶりのツアーでチーチ&チョンが「アメリカを明るくする」と請け合う。(明るくしてくれると信じる!)
写真とコメントはローリングストーン誌(22 August 2008)
映画のチーチ&チョンシリーズでは最初から最後までマリファナでボーっとなった「UP IN SMOKE(スモーキング作戦)」や「NICE DRESMS(気分は最高)」、「STILL SMOKIN'(まだ吸ってるの?)」などがよく知られる。
2人は「見解の相違」などを理由に別れたのだけれど、チーチ・マリンのほうはうまく演技派の脇役として転身できていた。トミー・チョンのほうは、コメディアン業よりも、実は映画のタイトルからとった「ナイスドリームズエンタープライズ」という会社の経営に力を注いでいたらしい。といっても、マリファナ吸引用のパイプとか、どでかいボンとかを作って販売するヘッドショップで、当局を出し抜いてじょうずにマリファナを吸うキャンペーンなども主催していた。
そんなわけでTVに出演するなど目立っていたから、先にも書いたが2003年に彼は非合法なマリファナ喫煙器具販売の罪で逮捕された。禁固9カ月と罰金2万ドルの実刑判決。でもアメリカは州によって法律が異なり、カリフォルニアやアラスカなどではマリファナの個人使用は合法化されている。普通は違法な販売もケチな量なら見逃すことが多い国の話なので、多くの人がトミー・チョンの逮捕は「見せしめ」だと考えた。
ともかく、コンビ再開でトミー・チョンがすこぶる健在なのがわかったのはうれしいことだった。これからツアーに出る70歳と62歳の2人を見てください。
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