スクールバスの子どもがハマス?
◇イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの空爆は2日、開始から7日目を迎え、AFP通信によるとこれまでの死者は420人に上った。1日にはガザを支配するイスラム過激派ハマスの上級幹部宅を空爆、本人と妻子ら約20人を殺害した。イスラエルのリブニ外相は同日、フランス政府提案の48時間停戦を改めて拒んだ。地上戦突入の可能性が徐々に高まっている。
空爆で殺害されたのはハマス政治部門のニザル・ラヤン氏(49)。同氏は対イスラエル強硬派で、退避を拒否していた。空爆ではこのほか、1日から2日早朝までにパレスチナ自治評議会(国会)やモスク(イスラム教礼拝所)など約50カ所が破壊された。
ガザとの境界には地上部隊が展開して侵攻に備えている。イスラエル紙ハアレツは、地上戦について「大規模だが短期間になる」との政府の見方を報じた。ガザからの情報によると、ハマス側は地雷や仕掛け爆弾などで応戦する準備を進めているという。
停戦に向けた国際社会の働きかけは成果を上げていない。イスラエルのリブニ外相は1日、パリでサルコジ仏大統領らと会談したが、「ハマスと一般住民を区別している。ガザに人道危機はない」として、仏提案の48時間停戦を拒否。攻撃を続ける考えを示した。
ハアレツ紙の世論調査によると、イスラエル国民の空爆支持は52%に上っている。
(朝日新聞 2009年1月2日)
◇イスラエルのメディアによると、軍は政府に対し、短期間ながらガザへの本格的な地上侵攻の必要性を提言した。ガザ境界に集結した部隊はほぼ戦闘態勢を整えている模様だ。軍は2日、ガザ在住の外国人にイスラエル側への通行を認め、約200人が退去した。
イスラエルは停戦条件として、ガザからのロケット弾攻撃の停止や、空爆によって弱体化したハマスの再武装化を阻止する「枠組み」(政府幹部)の構築を模索している。一方、ハマスはまずイスラエル軍が攻撃を停止し、ガザの封鎖を解除するよう主張している。
フランスのほか、トルコなども停戦の調停に動いているが、ハマスはラヤン氏殺害で態度を硬化させている。
(毎日新聞 2009年1月2日)
ガザのアル=アズハル大学の英文科教授、アブデルワーヘド教授から送られてきた写真から
この上、イスラエルは地上戦まで行うつもりか。これほどの封鎖を行っておきながら、リブニ外相はガザに人道危機は起きていないときっぱり言い切る。ノーム・チョムスキーは言います。「アメリカが止めろと言えばイスラエルは逆らえないのですよ。」
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