ジャイアントジェリーフィッシュ
◇巨大クラゲ
沿岸の村に計り知れない混乱を引き起こし、絶滅と人類の不幸の余波を後に残す、巨大クラゲが日本海に押しかけた。
写真は、2005年10月日本の北の沖合でノムラのクラゲにダイバーがセンサーを取り付けるところ。
すごいSF映画って感じ。だが、そうではない。
巨大クラゲは本物で、日本の漁師にとってそれは悪夢だ。
ノムラのクラゲと呼ばれるかなりの海洋生物は、直径6フィート、重さ450ポンド以上にもなり得る。クラゲの源は黄海や中国の海域で生じたと科学者らは考える。2005年から3年をかけて海洋の潮流がそれらを日本海に移動させている。
アラバマのドーファン(フランス皇太子の称号)アイランド海洋研究所の海洋生物学者、モンティ・ウイリアムズは、海洋の潮流によって移動するときクラゲは桁外れの大きさにまで成長すると言った。クラゲは群れて一カ所にとどまり、北方へ流されるとき、漁師の網にひっかかると彼は言った。
巨大クラゲは、世界中に存在する約200種の沿岸のクラゲあるいは大クラゲのひとつである。だが、ノムラのクラゲはその桁外れの大きさのために突出する。
「個々にまったくのサイズでは、なかなか壮観なクラゲである」とウイリアムズは言った。
おそらく科学者には壮観でも、過去にこれらの巨大な生き物の破壊的習性を経験してきている日本海沿岸の村には危険だ。彼らは2005年と2007年に巨大クラゲに侵害されていたし、最近、巨大クラゲが日本海で見つけられてきているので、もしかすると今年の夏の有害な群れかもしれない、新たなものを用意してきている。
クラゲは漁師の網を破壊する。網に閉じ込められ、引きちぎって穴をあけて水あげをだいなしにする。
漁師は何百キロも伸びる高価な迷路のような網をよく使う。巨大クラゲの群れがその網を引きちぎったとき、結果は甚大な被害をもたらしている。
「漁師の共同体とこの漁師の村が網を所有する」とウイリアムズは言った。「この網が徹底的にやられた場合、コミュニティ全体にとって実際に甚大な経済的被害がある。」
先の攻撃が日本に漁師のための警戒態勢をしかるべき所にすぐ置かせているのはよいニュースだ。大漁の水あげを逃すリスクはまだあるものの、少なくとも巨大クラゲの侵略から高価な網を救うことはできる。
近年なぜノムラのクラゲの群れが日本海にたどり着いたかは明確ではない。ある人たちは、魚の乱獲とか汚染、海洋温度の上昇が、発達がポリプ段階の生物のノムラのクラゲを食い物にするある種の魚を激減させてきているのかもしれないと思い巡らしてきている。しかしながら、誰にも確かではないと、ウイリアムズは言った。
(CNN.com.jp 19 July 2009)
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