もちろん黒人だから疑う
◇米マサチューセッツ州で、自宅ドアが壊れて開かなかったためドアを壊して自宅に入ったハーバード大の黒人教授、ヘンリー・ルイス・ゲイツ(58)を誤って逮捕したことについて、ケンブリッジ市警は21日、同教授に謝罪した。 ケンブリッジ市警は、ゲイツ教授を送検しない方針を発表。ケンブリッジ市警とゲイツ教授は共同記者会見を開き、「2009年7月16日に起きた事件を遺憾で不幸なことだと考えている」と述べた。 「この事件は、ゲイツ教授の人格と名声やケンブリッジ市警を傷つけるものとしてみられるべきではない。当事者はこの事件について、一連の不運な状況の結果であるとの見解で一致している」(ケンブリッジ市警とゲイツ教授の共同声明) この事件について、ゲイツ教授は人種差別だとして警察当局を激しく非難していた。 ゲイツ教授は、アフリカンアメリカンスタディーズ(アフリカ系米国人研究)を代表する専門家。1997年に米タイム誌で、米国で最も影響力のある25人に選出されたこともある。警察は、「大声を出すなど騒々しかったため」治安紊乱(びんらん)行為で逮捕したと説明していた。 7月16日の警察の報告書によると、自宅ドアを壊そうとしているゲイツ教授と同教授の黒人運転手をみかけた通行人の女性が、警察に通報した。警察が到着した時、ゲイツ教授は自宅に入り、ドアの故障について自宅の管理事務所に電話をかけていた。 ゲイツ教授は、警官に自宅であることを説明し、ハーバード大の身分証明書や運転免許証を提示したが、警官は家の外に出るよう指示。外に出たところで手錠をかけられ逮捕された。その後釈放まで4時間にわたって拘束されていた。 逮捕された際、ゲイツ教授は現場で「これがアメリカで黒人の身に起きていることだ」と語ったとされる。
(AFP通信 2009年7月22日 )
◇インターネット上に掲載された教授のインタビューによると、今月16日に出張先から自宅に戻ったところ、ドアが開かず、運転手と2人でこじ開けようとしたが失敗。結局、裏口から入った。
その直後に警官が自宅を訪れ、住居侵入の疑いで教授を尋問。教授は身分証明書を示したが聞き入れられず、警官に暴言を吐き治安を乱したとの疑いで逮捕された。
米紙が伝えた警察の報告書によると、教授は警官に「黒人だから疑うのか」などと食ってかかったという。教授は人種差別批判の言動は認めながらも「暴言」の事実は否定。「警官は私が黒人だから住居侵入犯と思い込んだに違いない」と指摘している。
(共同通信 2009年7月22日)
写真はインド、インドと中国の広域で暗闇に突入する今世紀最長の皆既日食をアジアの人々が体験した。(BBC NEWS 22 July 2009)
インドでは太陽が黒くなるのは不吉、なので人々は川に入って身を清めるそうだ
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