政権交代はおもしろい
日本で政権交代が実現した翌日のデンマークの新聞の報道を読み比べおもしろく分析する高田ケラー有子さんのメールマガジンから抜粋です。
やや左寄りの新聞Politikenには「鉄の三角構造」とでもいうような表現があり、自民党がこれまでやってきた「役所」と「大手企業」と「政治家」の関係を辛辣に批判し、また冷戦以降の世界情勢に実は日本はまったくついていけていなかったというような、いわゆる島国的で国際情勢に疎い部分を指摘する部分もあり、自民党の大敗を内心喜んでいるという感じがしないでもない。
Politikenの記事の中でも、「自民党(LDP)はLでもDでもPでもなかった」というのは一番端的な批判でしたが、自民党はLiberalでもなく、Democraticでもなく、またPartyでもなかった(一つの政党というより派閥の寄せ集めの意味)というのは、なかなか鋭い指摘かも知れません。
全てを網羅できる訳でもなく、偏った情報になるかもしれませんが、デンマークの新聞紙上での報道のごく一部としてご紹介しました。
そういえば、こちらに来て間もない頃、小渕首相が就任した時「冷えきったピザのような人」と例えられていたことを思い出します。デンマーク人はこういう例えがほんとうに好きなようです。
ちなみに、鳩山氏の奥様の幸夫人のことは、Jyllands-Postenはじめ無料配布の新聞などでもそのユニークなお人柄が報じられています。
「次期、ファーストレディはUFOにさらわれて金星に行った!!」という見出しで始まる幸夫人の記事。トム・クルーズの前世が日本人で、夢はハリウッド映画でトム・クルーズと共演することなどなど、かなり興味深く報じられていて、型破りなファーストレディとして注目されそうです。
さて、16日に鳩山氏が総理大臣に指名されたら、デンマークのメディアは「宇宙人」以外のニックネームをつけるのでしょうか。どう表現されるのか、少々楽しみでもあります。
(平らな国デンマーク/子育ての現場から:第80回「Political Earthquake」より抜粋 by高田ケラー有子:造形作家 デンマーク北シェーランド在住)
http://politiken.dk/newsinenglish/
写真は10月2日付POLITIKEN英語版記事トップより
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