アメリカもまたおかしな国
◇89歳の名物記者が引退、イスラエルめぐる発言で非難集中
ワシントン:メディア大手の米ハースト・コーポレーションは7日、長年ホワイトハウスを取材してきた名物記者ヘレン・トーマス氏(89)の即日引退を発表した。
トーマス氏はJ・F・ケネディ大統領が選出された1960年からホワイトハウスを取材してきた最長老記者で、最近ではハーストと契約して系列の新聞向けにコラムを執筆していた。しかし先週、取材に答えて「(イスラエルは)パレスチナから出て行け」と述べた発言が動画共有サイトのユーチューブに掲載され、批判を浴びていた。
トーマス氏は4日には自身のウェブサイトでこの発言について謝罪した。しかしその後も批判は収まらず、ハーストに対してトーマス氏を辞めさせるべきだとの圧力が高まっていた。
引退発表に先立ち、ギブズ大統領報道官も7日午前、「あの発言は不快であり、非難されてしかるべきだ」と批判。ホワイトハウス記者会も非難声明を発表していた。
問題にされた発言は、トーマス氏が情報サイトのラビライブ・ドット・コムのインタビューで述べたもので、イスラエルのユダヤ人はどこへ行けばいいのかと質問されたトーマス氏は「ポーランドでもドイツでもアメリカでも、どこへでも帰ればいい」と発言。これが反ユダヤ的とみなされた。
(CNN 2010年6月8日)
◇金曜、ヘレン・トーマスは彼女のウェブサイトの投稿で、彼女のコメントについて謝罪した。「コメントは、あらゆる側が相互の尊敬と寛容の必要性を認識するときにだけ中東に平和が来るという、私の心からの信念(heart-felt belief)を反映していません。その日が近いうちに来るのを祈ります」と彼女は書いた。
だが謝罪は十分ではなかった。
(CNN.com 7 June 2010)
◇これらの人びとは占領されているの、そしてドイツやポーランドではなくて、彼らの土地(国土)だというのを忘れないようにして
ヘレン・トーマス
(BBC News 7 June 2010)
写真はヘレンの著書
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