政治家だけが黙っている
◇世界のあちこちでイスラエルのガザ小型船団襲撃に抗議のデモ
スウェーデンの港湾労働者組合によって一週間にわたる禁止が手ほどきされる。行動は「平和の船団に対する先例のない犯罪的攻撃」へのリアクションと言う
パレスチナ人との連帯を示してガザ行きのトルコ援助船へのイスラエルの襲撃を糾弾するため、イスラム教徒といっしょに参加するユダヤ人を加えて、6月5日土曜日、パリでは数千人がデモをした。
抗議者たちはバスチーユ地区に集合し、ラリーにはパレスチナの旗と約100人のユダヤ系フランス人が後に続く「French Jewish Union For Peace」とあるバナーが含まれる。全部でどれくらいの数かは不明確だった。
「イスラエルにとってガザの封鎖は逆効果だと思う」と、ユダヤ系フランス人Michel BontempsはロイターTVに語った。
「パレスチナ人との連帯を示すことは少しもテロリストを意味しない」と、イスラエル軍に襲われたトルコの支援船にいたフランス国民ユセフ・ベン・ダーバルが付け加えた。
イスラエルに対するなおいっそうの抗議で、フランス映画オペレーターのユートピアは、映画がラブストーリーでヘビーな政治面はないにしても、イスラエルの作品「Five Hours From Paris」の上映を拒否するつもりだと言った。
ダブリンでは、アイルランド人と他の活動家を運ぶレイチェル・コリー号のイスラエルによる差押えに抗議のデモのため数百人が街のセンターを練り歩いた。抗議者たちは船への乱入についてコメントしてきていない外務省をめざした。
「イスラエル政府が私たちの市民の誘拐でしてきていることに、完全に愛想が尽きたと表明するために私は来た」と抗議に参加した大学講師ジョン・バックリーは言った。
「イスラエルには海のまんなかで船を横取りする権利はないし、そもそも封鎖の条件を満たしそれを実行する権限が彼らにはない、完ぺきに違法である」と彼は言った。
ロンドンでは、「フリー・ガザ」のようなスローガンが描かれたTシャツを着た数千人の抗議者が、イスラエル大使館まで騒々しい行進を計画的に実行する前、ダウニング通りの首相官邸の外に集まった。
ガザをめざす小型船団へのイスラエルの致命的襲撃に抗議するため、土曜日、オーストラリアの数千人のデモ隊が世界的な抗議の高まりに加わって、シドニーの市庁舎に群がった。
主としてシドニーの大きなトルコ人とレバノン人コミュニティからのデモ隊がユダヤ国家に毒づいたとき、イスラエル国旗が燃やされた。
イスラエルはガザの封鎖とそのパレスチナ人への影響の故に国際的な非難を受けるのは当然と、フセイン・エルビス28歳はオーストラリアのAAP通信社に語った。
「彼らはイスラム教徒を非難するが、実は私たちの予言者は常にユダヤ人に親切だった」と彼は言った。
シドニーの抗議行動はオーストラリア各地の都市で繰り返された。
パレスチナ支持の抗議者がイスラエルと合衆国の国旗に火を付けるような、反米、反イスラエルのデモは、ニュージーランドの幾つかの都市でも行われていた。
2008年12月、記者会見の最中に当時の大統領ジョージ・W・ブッシュに靴を投げたイラク人ジャーナリストの例に続いて、中東では靴を投げることが米国とイスラエル政策への抵抗のシンボルになってきている。
もっと早くに、スウェーデンの港湾労働者たちは月曜の攻撃に抗議して、北欧諸国に到着するイスラエル船舶と貨物の一週間にわたる封鎖を開始する。
スウェーデン港湾労働者組合のスポークスマン、ピーター・アンナバックは、6月15日から24日の封鎖期間中、労働者たちはイスラエルの貨物と船舶を処理するのを拒否すると述べる。組合には約1500人の組合員がおり、支援船団に参加したガザ行きの船を支援する。
封鎖の理由は、「平和の船団に対する先例のない犯罪的攻撃」だと言う。
組合がさらにイスラエル生まれのカーゴを確認する必要がある上は、2国家間の貿易に封鎖がどれほどの影響をもたらすことになるか、土曜日は不明瞭だった。
「靴底がきたなくて、人または場所に対して踏みとどまるのは無礼だ」と、世界平和と公正(the Global Peace and Justice)という組織の抗議リーダー、ジョン・ミントンが記者に語った。
(イスラエルの新聞ハーアレツ 5 June 2010)
写真は6月2日のインド、6月5日土曜のトロント(ハーアレツ紙)
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