突然のひらめき 核爆弾
◇メキシコ湾の原油流出事故で対応に追われる英石油大手BPが、深海探検家でもある映画監督ジェームズ・キャメロン氏からの支援の申し出を断っていたことが分かった。キャメロン氏が2日、出席したカンファレンス 「All Things Digital」で語った。
3D映画「アバター」が大ヒットしたキャメロン監督だが、深海を舞台にした映画「アビス」や、大型客船の沈没を描いた「タイタニック」も手掛けており、ロボット潜水艇を使った深海撮影のエキスパートとしても知られる。
キャメロン監督は、カンファレンスで「過去数週間、恐怖と心痛を抱いてメキシコ湾で起きていることを見てきたが、彼らは自分たちが何をしているか分かっていないのではないかと思う」とコメント。BPを名指しでは非難しなかったものの、現場の対応に苦言を呈した。
米国史上最悪となった今回の原油流出事故で、キャメロン監督はホワイトハウスとBPに支援を申し出たが、BP側からは「丁重に」断られたという。また、ホワイトハウス関係者とはまだ直接話し合っていないが、1日に開かれた米環境保護庁(EPA)との会合に参加した専門家らと、今後は関係当局に働き掛けていく予定だとしている。
(ロイター 2010年6月2日)
◇ニューヨーク共同:米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は2日、メキシコ湾で続く原油流出事故でこれまでの流出阻止策がことごとく失敗しているため、核爆発で食い止めようというアイデアまで取りざたされていると伝えた。原油掘削基地を操業していた英BPなどに提案が殺到しているという。
米政府は「検討したこともない」と否定、実現性は低そうだ。
1960年代から80年代にかけて、旧ソ連が天然ガスの採掘用井戸で火災を消し止め封鎖するのに核爆発で成功した例が複数報告されているのが提案の根拠。井戸の中で核爆発を起こせば、周囲の岩石が高熱で溶けた後に冷えて固まって栓の役目を果たすことが期待できるという。
核研究分野での権威として知られる米ロスアラモス国立研究所から専門家が今回の原油流出事故解決に向けた対策を話し合う会議に参加したが、同研究所は核爆発は「一切検討対象になっていない」とした。
(毎日新聞 2010年6月3日)
◇メキシコ湾原油流出で核の選択肢?それはダメだと米国政府は言う
メキシコ湾へのおびただしい原油流出を止める手立てで実践の伴わないエンジニアが突然のひらめきで検討している時、井戸を核攻撃(核爆弾で完全に破壊)するのはどうか?と、おしゃべりが数週間前に始まった。
(NY Times 02 June 2010)
◇ガザに対して新しいイスラエルの針路が必要とされると米国政府高官は言う
ワシントン:オバマ政権はイスラエルのガザ封鎖を擁護できないと考えて、力を失ったパレスチナ人エリアにもっと供給を認める一方、イスラエルの安全保障を保証する他のアプローチを迫るつもりであると、6月2日水曜、アメリカ高官が言った。
(NY Times 02 June 2010)
写真は船に乱入するIDFイスラエル防衛軍(デモクラシーナウ!)と、パレスチナの国旗を掲げる6月2日イスタンブールの抗議デモ(NY Times)
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