見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2010/07/09

Wikileaksの信用をクソまみれに



◇アメリカ陸軍分析者がWikileaksの事件でとがめられる

通報者(不都合なことを公表する人)のウェブサイトWikileaksに機密のビデオと文書をリークすることに関連して、陸軍諜報機関の分析者が非難されてきています。 米軍の戦闘ヘリコプターが2人の子どもを含めて手当たり次第に12人のイラク人を殺害して他に幾人かを負傷させた2007年7月の攻撃のビデオを公表したとして、陸軍特技兵ブラッドリー・マニングが告発されます。マニングは合わせて、国務省の50のケーブルを通じて人に伝えたと非難されもします。彼は投獄52 年の刑に立ち向かいます。アメリカ政府の無数の機密文書と一緒にビデオをWikileaksに送ることで彼には責任があったと知人が話したあとに、マニングは5月イラクで任務についてる間に拘留されました。マニングには一般の弁護士はついていませんし、軍の被告側代理人によって代行されています。先月、デモクラシーナウ!とのインタビューで、「ペンタゴンペーパーズ」通報者のダニエル・エルズバーグは、マニングがWikileaksの情報源になるはずであるため彼の擁護を強く主張します。
ダニエル・エルズバーグ:「すでに若いころに私がやろうと選択してリークしたよりもっとタイムリーにだが、私は40年間、私がリークしたスケールの情報を誰かが出してくれることを願ってきた。そして、彼が犯罪とみなす大量のケーブルを出したのが真実なら、マニングは40年でそれをやる最初の人となるだろう。しかも、それが事実なら、私は非常に満足していると彼に伝える。また、彼が最後の人でないことを願う。」

◇マクリスタル論争の後に米軍はメディアに近づくことを制限する

先月、マクリスタル司令官をお払い箱に追いやった雑誌記事の余波でペンタゴンは新たにメディア規制を負わせてきています。新しい規則のもとにトップレベルの米軍当局と軍人はどんなインタビューも公然の誓約や承諾を与えるより先にまずは正式の許可をもらわなければなりません。彼と彼の部下が政府の高官についてこき下ろす意見を述べる記事を 「ローリングストーン」誌が掲載したあとに、アフガニスタンのトップの司令官としてマクリスタルは外されました。記事はまた、アフガン戦争をめぐって文民と軍人との間の長年の不一致をすっぱ抜きました。新しい規則の発表で、ロバート・ゲーツ国防長官は、リーク者を起訴すると断言し、極秘情報の公表についても警告を発しました。

◇NATO軍は誤爆でアフガン兵士5人を殺す、道ばた爆弾で米兵3人が死ぬ

アフガニスタンからのニュースで、NATO軍がぶざまな空襲で誤ってアフガン兵5人を殺してきています。アフガン兵は砲火を浴びたときGhazni州で軍事行動をとっていました。別々の事件で、3人の米兵が報道によればアフガニスタン南部の沿道の爆弾で今日早くに殺されました。

◇司法省が反移民法をめぐってアリゾナ州を提訴

証明書を持っていない移民ではないかと思う誰にでも、引き止めて尋問することを警察官に命じるアリゾナの反移民法をめぐって、オバマ政府は連邦訴訟を提出してきています。司法省の訴訟は、違憲で連邦法に相いれないとアリゾナを告訴します。そして正当な身分を証明できない住民のいやがらせに至らせるのみならず、どうしても出入国管理の執行を害することになると非難します。法令は月末に実施される予定にあります。

◇ネタニヤフ会談でオバマはイスラエルの「節度」 を賞賛する

7月6日、5月のガザ行き援助艇隊へのイスラエルの生命を奪う襲撃以来初めてオバマ大統領はホワイトハウスでイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相をもてなしました。オバマとネタニヤフはイスラエルとアメリカ合衆国の「破られることのない」きずなを強調して、ヨルダン川西岸地区でのイスラエル入植をめぐって最近の米国・イスラエルの緊張を軽く見ました。進行中のイスラエルの入植拡大、道路封鎖、通行止め、艇隊攻撃にもかかわらず、オバマはイスラエルが「自制を示してきている」とみなすと言いました。
オバマ大統領:「直接会談に就く私たちの見通しのためになっていると考えるこの数カ月を通じて、さまざまな政府の実体と管轄権の重ねによって努力するイスラエル政府は自制を示してきていると私はみなします。そして私の期待は、一時的停止が終わるよりかなり先にいったん直接会談に取りかかっていること、皆さんが成功裏に大投入と感じる雰囲気を作り出せることです。どちらか一方によるアクションはどれも会談に参加しない理由として受け入れないので最後にはいっそうの信頼によってもっと大きい余地がもたらされることになります。」
両国政府間のきずなは強固のままであると言って、ネタニヤフは、米国・イスラエルのぐつぐつの緊張状態のうわさを軽視し続けました。
イスラエルのネタニヤフ首相:「この点で私は、米国・イスラエルの特別な関係の終焉に関する報道はちょっと早まったのではなくて実に全く不適当であるとマーク・トウェインを言い換えなければならないだろう。我々が公表しない我がチームの話には、年中口に出されるこの関係の深さと立派さがある。公開されるのはただ、最良の家族、最も親密な家族の時々の相違点を主張できることだけ、それが発表される。」
昨年、イスラエルの22日間ガザ強襲から4つの別件でイスラエル軍検察官が懲戒と訴追に乗り出すとき、ネタニヤフのオバマ会合が起こります。

◇英国が米国の外国人捕虜拷問での役割に関する調査を公開、被害者に償うと誓約

米国に拘留される外国の囚人の拷問を英国軍勢が手伝ったかどうかの独立調査を英国政府が発表してきています。英国のデービッド・キャメロン首相は英国議会の面前で公表しました。
デービッド・キャメロン:「例えば、911以降、フードと足かせの使用のような虐待に彼らが立ち合ってきているかもしれないのを含めて英国の人員の行いについて約12の事例が法廷に持込まれてきています。これは拘留者の虐待に英国が共謀してきているかもしれないとの申し立てに至らせます。遠く過去にさかのぼるこれらの疑問は、自由と公平性と人権の価値を認める国として私たちの信望に対する大きな汚点に相変わらず答えのないままです。」
調査とは別にキャメロンは、英国の法廷に訴えを提出している若干の拷問の被害者に英国は賠償を支払ってもよいはずだとも言います。声明でアメリカ市民的自由連合は英国の出方を称賛して、オバマ政権にこの例にならうよう強く主張しました。「オバマ政権は拷問する人の説明責任と生還者の当然の報いをじゃまする取組みをやめるのみならず、英国の先例に従って本国での調査を広げるべきである」と言います。

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 7 July 2010)

◇米ロが「スパイ交換」で合意、逮捕の10人を国外退去処分へ

ニューヨーク:米司法省は8日、ロシアのスパイ容疑で逮捕した10人を国外退去処分にすると発表した。引き換えに、ロシアでスパイ罪に問われ服役していた4人を釈放することで、米ロ間の合意が成立した。

この発表に先立ち同日に米連邦裁判所で開かれた公判では、ロシアのスパイとして逮捕された10人全員が司法取引に基づき罪状を認め、実名と国籍を明かした。10人中9人がロシア国籍だった。スパイ活動によって得た資産は没収される。

司法省によれば、米政府は10人が有罪を認めることと、米ロの合意履行を条件に、取引に応じることを決めた。交換条件としてロシア側が釈放する4人のうちの3人は、欧米側の情報機関と接触したとして国家反逆罪で有罪判決を受け、同国で服役していた。中には健康状態が悪化している受刑者もいるという。

合意事項には、米ロ関係の強化と米国の国家安全保障強化のための措置も盛り込まれた。この部分の合意は、米政府が被告人や弁護人に相談することなく決めたとされる。

一方、ロシア側が釈放する4人のうちの1人とみられるイーゴリ・スチャーギン氏は8日にロシアを出国し、オーストリアの首都ウィーンに到着した。同氏は米国のスパイとして2004年にロシアで有罪判決を受けた。ただし米国務省報道担当のマーク・トナー氏は、スチャーギン氏がスパイ活動を行っていたことを否定している。

(CNN 2010年7月9日)

写真はロシアのスパイとやらのひとり、アンナ(CNN)