ブレアの本は犯罪セクションに
◇軍閥が日本政府ゆする タリバン犯行を否定
ニューデリー:アフガニスタンで反政府武装勢力に誘拐され、4日に約5カ月ぶりに解放されたフリージャーナリスト常岡浩介さん(41)は5日、自分を拘束した武装勢力はタリバンではなく、カルザイ大統領に近い人物とつながりのある「現地の腐敗した軍閥集団」だったと指摘。同集団がタリバンに成り済まして「日本人を拉致して日本政府をゆすった」との見方を示した。
アフガン出国後に経由地で自身の「ツイッター」に新たな書き込みを行い、明らかにした。常岡さんはこの中で、自分が軍閥による日本政府のゆすりの事実を把握したため、「処刑されると覚悟していました」と記述。政権中枢の人間が犯罪にかかわった事実をアフガン政府が公表することはないだろうと指摘した。
一方、常岡さんは経由地のアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ空港に到着し、6日夜に羽田空港に到着することを報告。「ご心配くださった皆さま、本当にありがとうございました」と謝意を表明した。
(時事通信 2010年9月6日)
イスラマバード:4日に解放された長崎県出身のフリージャーナリスト、常岡浩介(つねおか・こうすけ)さんの書き込みによると、常岡さんを拘束していたのは反政府武装勢力タリバーンではなく北部クンドゥズ州の軍閥で、タリバーンとは別の反政府勢力ヒズベ・イスラミ(イスラム党)と関係のある組織。「腐敗した軍閥集団」で「タリバーンになりすまして日本政府をゆすっていた」としている。
「(腐敗した軍閥の上級司令官に対し)末端の兵士や地域の一般の人たちはまともな人たち」で、部下たちの司令官に対する批判が強まり、司令官が処刑の理由をうまく説明できなくなったことなどから処刑されずに済んだと推測している。
クンドゥズ州知事によると、犯行グループはアフガン政府や日本政府に身代金を要求した。しかし、在アフガンの日本大使館は、日本政府は身代金を支払っていないとしている。
ちょうどカブールを訪問中で、常岡さんと面会した鈴木宗男衆院外務委員長のブログによると、拘束期間中、常岡さんには食事が提供され、暴力をふるわれることなどはなかったという。
(朝日新聞の記事から抜粋)
◇バスク分離主義者グループETA(祖国バスクと自由)が「停戦を宣言」
武装したバスク分離主義者グループETAは独立を求める一連の作戦行動で「武装した活動を遂行しない」つもりだと言っている。
停戦が恒久的か一時的かどうかはっきりしない
△写真はETAの3人のメンバー(BBC 5 September 2010)
◇アフガン民間人10人の殺害で米国は非難される
アフガニスタン北部Takhar州の空襲での民間人10人の殺害で米国主導のNATO軍が非難されています。ロバート・ゲイツ国防長官の訪問で姿を現すアフガン大統領ハミド・カルザイは、被害者はアフガニスタンの来たるべき議会選挙の立候補者の選挙運動などに参加する運動員だったと言いました。
カルザイ大統領:「私たちがこれまで把握した報道によれば、この作戦で10人が殺され3人が負傷した。作戦の実態とウズベキスタンの有名人または活動家のイスラム運動の存在は限定されないといけない。けれども国会議員、立候補者が傷つけられ、10人が殺されたということを私たちは知っている。私たちはそれを取り調べている。またそれが判明した時は、私たちの同盟国、米国とNATOと情報を共有するつもりだ。」
◇アフガンのメインバンクが完全な失敗に直面する
そうした中で、アフガン政府は最大の銀行の暴落の可能性に直面します。銀行が債務超過に向かう憶測のまっ最中に、今週カブール銀行から数十の預金口座所有者が金を引き出してきています。カブール銀行は有力な縁故に恵まれた特別の権益を受けている者や株主に対して違法に貸付をするとの申し立てを受けてきています。ワシントンポスト紙とのインタビューで、筆頭株主でカルザイ大統領の兄弟のMahmoud・カルザイは、銀行の財源を強化することで米国の介入を要求しました。
◇入植者:ヨルダン川西岸地区の至る所で「我々は建設している」
占領下のヨルダン川西岸地区での入植建設凍結に対するイスラエルの拒絶にもかかわらず会談が行われています。木曜、ヨルダン川西岸地区の入植者協議会の議長Naftali Bennettは、イスラエルの部分的な入植凍結の終わりを宣言して建設し続けると誓約しました。
Naftali Bennett :「イスラエルの領域でユダヤ人の建物の不道徳な凍結は終わって、現在、ユダヤとサマリアの至る所、ユダヤとサマリアの山岳地帯、何ダースもの場所に、我々は建設している。」
Bennettのグループ、Yesha協議会は、少なくともヨルダン川西岸地区の至る所80の入植地で建設が行なわれていると言っています。パレスチナ暫定自治政府の報道官Ghassan Khatibは、イスラエルは決して入植地拡大を完全にやめないとは言え、パレスチナ人は目下のところ入植建設の熱狂を予想すると言いました。
Ghassan Khatib :「残念ながら、彼らが発表したいわゆる一時的停止を含めて、イスラエルは決して入植拡大をやめてきていません。けれども昨日、とりわけ入植拡大の大規模な再開とパレスチナの自治領の多くの場所で活動がありました。占領下東エルサレムのある所々で住宅建設を再開するという占領下エルサレム市当局による非常に危険な決定がありました。またヨルダン川西岸地区の3つの入植地でも新たな建設のため地面敷設と基礎敷設がありました。」
(以上、デモクラシーナウ!3 September 2010 ヘッドラインより)
◇物価高騰で国連がサミットを開催するに合わせてモザンビークの食料抗議で7人が殺される
いくつかの国々で社会不安をたきつける全世界の食料価格の急騰で国連は緊急会合を呼びかけてきています。パンの価格引き上げにより火をつけられる3日間の抗議で先週モザンビークでは少なくとも7人が殺害されました。抗議はエジプト、セルビア、パキスタンでも行われてきています。世界中で暴動に至った2008年の食料危機の再演を彼らは心配していると国連職員は言っています。
◇コーランを燃やす教会の計画にアフガン人たちが抗議
9月11日にコーランを燃やす、イスラム教徒を病的に恐れるフロリダ教会の計画によって国際的な激怒が高まっています。Dove World Outreach Center(ハト派世界のすそ野を広げる活動センター)は、911攻撃から9周年を目立たせるため、イスラム教徒の聖書を燃やすと断言してきています。ゲインズビル教会は昨年、「イスラム教は悪魔に属する」と書かれているTシャツを無料で与えたあとに大ニュースになりました。月曜日、教会の計画を非難するため多数のアフガン人がカブールで示威運動しました。数千のインドネシア人がジャカルタとほかの5都市で抗議を行ったあとに抗議は二日に達しました。アフガニスタンの米国とNATO軍最高司令官、ペトレイアス将軍は、燃やすことはアメリカ軍を危くする可能性もあると警告してきています。
◇NATOはアフガニスタンにさらに2000人の増派を要求する
米国主導NATO軍のアフガニスタン占領はすでに現場にいる14万人と合流する追加2000人の派兵を要求しています。AP通信社によれば、ペトレイアス将軍が近ごろその依頼をNATO司令部にゆだねました。新たな兵の幾人がアメリカ人であるかは不明確です。AP通信社はその上、米兵が来年撤退を開始することになっている結果としてアフガン軍の訓練と後援で米国が目下のところ年間およそ60億ドル費やすことを要求すると報じています。
◇野党と人権団体に対してバーレーンが手入れを強化
バーレーンでは野党と人権活動家への政府の手入れが一連の新たな逮捕の範囲をエスカレートしてきています。週末中ずっと、暴力によるバーレーン政府打倒をたくらむとの罪状で23人が拘留されました。容疑者には人権活動家に加えてシーア派野党の重要なメンバーを含めます。一カ月以内に、手入れで250人もが逮捕されてきています。当番組「Democracy Now!」に意見を伝えるバーレーン人権センターのNabeel Rajabは、バーレーンのメディアで公然とテロリストと呼ばれたあとに、逮捕が差し迫っていると言っています。
Nabeel Rajab :「人権の証拠書類の提示を手がけることが非常に危うくなっています。日常ベースで、テロリストまたはテロリズムの後押しその他何やかやとして新聞で私の写真を見ます。ラジオのまさに一時間、一時間半、二時間ものの番組で私を攻撃します、私たちを非難します、国際機関に連絡するとして、政府を打倒するため国際機関に間違った情報を提供するとして、私を非難します。もし当局者が私を逮捕するとして、私は必ずしもその他よりましではありません。つまり、これはまた仕事、人権業務、証拠書類の提示、政府がいきり立つ国際機関に対する報告にとって高くつくとわかっています。そしてこれは私たちの業務に犠牲を払わせます、そして私たちは進んで報いを受けます。」
Nabeel Rajabは続けて、バーレーン政府を後押しする米国の役割り論じます。
Nabeel Rajab :「バーレーン政府は西側諸国、ヨーロッパとアメリカの友人です。彼らは世界のこの地域で非常に影響を及ぼします。残念ながら、過去何年間、これらすべての人権侵害で欧州連合とアメリカ合衆国政府は積極的な役割を演じませんでした。そこでは常に経済と石油供給が優先すべき事でした、そして、人間の権利、彼らが決して口に出しそうもないのが、ここの住民の権利です。」
◇イスラエル外相:平和協定はあり得ない、入植は再開する
今月、入植建設を再び始めると公然と誓約する間に、イスラエル外相はイスラエル・パレスチナ平和協定の可能性を退けてきています。日曜日、リーバーマン外相は、平和協定は遂げられないと言って、ヨルダン川西岸地区の入植建築でイスラエルの部分的凍結延長を却下しました。
イスラエルのリーバーマン外相:「もはやどのような一方的譲歩もないだろう。3カ月、一年、半年も瞬間もない、我々は凍結のどんな延長にも同意しない。包括的な平和協定に調印するというのをよく理解してもらう必要がある、それは紛争の終結を意味し、相互の主張とユダヤ民族一民族国家としてイスラエルの承認を調停することを言い、これは来る年や次世代では達しがたい目標だ。」
リーバーマンのコメントは、ワシントンでのイスラエルのネタニヤフ首相とパレスチナ暫定自治政府アッバス議長がワシントンで米国が仲介する会談に承諾を与えたのち近日中にやって来ます。
◇カストロが2006年以来初のスピーチをする
キューバのフィデル・カストロ前議長が2006年に退任して以来、初めて全国的な演説を行いました。ハバナ大学で数千人の学生に話しかけるカストロは、今からほぼ60年前のキューバ革命の着手についていろいろ顧みました。
フィデル・カストロ:「まさか起こるとは思わなかったこれらのはかどりは、私たちの時節と任務について、私が自分の立場をわきまえた月日のいつまでも記憶に残る想い出を留めておく。」
◇ブレアが反戦の抗議によってロンドンの著書サイン会をキャンセル
トニー・ブレア元イギリス首相が反戦の抗議する人から多数の人出を気づかって今週ロンドンでの著書サイン会を取り消してきています。平和団体は、ロンドンの一流書店で彼が新しい回顧録に署名する時、ブレアに抗議すると断言していました。正当だったとしてブレアは2003年米英のイラク侵略を弁護し続けてきています。ダブリンでの著書イベントのため彼が到着したとき、ブレアに卵と靴を投げて3人が逮捕されたあと、ほんの数日で取りやめになりました。アイルランド反戦運動のRichard Boyd-Barrettは、ブレアは彼の政策の結末の責任をとることを固守されなければならないと言いました。
Richard Boyd-Barrett :「世界に対して言ったウソと彼が始めた戦争のために死んできている幾万も数え切れないイラク人とアフガン人、そしてもちろん、国連中東特使としての立場のブレアがイスラエルを抑えるでも制裁するでもなく、その実イスラエルのふるまいを支持してイスラエルに口実を与える、イスラエル人によって苦しみ続けるパレスチナ住民、ブレアの政策と彼の戦争による被害者を口に出すために私たちはここにいます。」
平和活動家たちは、ブレアの著書を売る大型店の「犯罪」セクションに彼の回顧録を移動させるゲリラ作戦行動でブレアの本の売れ行きを妨げることをねらってきています。前大統領ジョージ・W・ブッシュの回顧録は11月に出版されます。
◇イスラム教徒の従業員がJBS Swiftを虐待、差別で訴える
巨大肉加工会社JBS Swift がイスラム教徒の従業員に対して蔓延する虐待と差別の申し立てに直面しています。先週提出した訴えで平等雇用推進委員会は、160人以上のイスラム教徒の従業員が、彼らに血と骨を投げつけることや人種差別主義者、侮辱する落書き、ラマダンを通じて礼拝に加わる権利の拒否処分を含めて、虐待と侵害を受けていたと言っています。告訴は、多くのイスラム教徒の従業員が礼拝するため休憩中に工場を離れたあとにクビにされたと言っています。
◇リトルロック9のジェファーソン・ トーマス 67歳で死す
そして、公民権先駆者のジェファーソン・ トーマスが67歳で亡くなりました。トーマスはリトルロック9のひとりです。アーカンソー州知事Orval Faubusがブラウン対教育委員会判決での最高裁の裁定を無視して、各州国防軍に彼らが授業に出席するのを妨げるよう命じたあとに、アフリカ系アメリカ人の学生グループがアーカンソー州リトルロックの完全に白人だけのセントラルハイスクールの人種差別を廃止しようと試みました。ドワイト・アイゼンハワー大統領は9人の生徒を教室の中へ付き添って護衛するため、101空挺部隊より陸軍兵士を派遣することで応酬しました。
(以上、デモクラシーナウ!7 September 2010 ヘッドラインより)
◇米公民権運動の英雄死去 ジェファソン・トーマス氏
ワシントン:米国の人種統合教育の先駆けとなった南部アーカンソー州リトルロックのセントラル高校に1957年に初めて登校した黒人生徒9人の一人で、米公民権運動の英雄として知られるジェファソン・トーマス氏が5日、中西部オハイオ州コロンバスで膵臓がんのため死去した。67歳だった。
「リトルロックの9人」と呼ばれる9人が設立した非営利団体が6日、発表した。
57年9月、連邦政府の統合教育方針の下で、白人校だった同校にほかの8人と共に初の黒人として入学。保守派知事は州兵を動員して妨害したが、アイゼンハワー大統領(当時)が軍を投入して9人の登校を守った。
ベトナム戦争従軍などを経て国防総省に会計係として勤務、2004年に退職した。1999年には議会が贈る最高栄誉の「議会金メダル」を受章。オバマ大統領は「彼の世代や後に続いた人たちに機会の扉を開いた」とトーマス氏の勇気をたたえる声明を発表した。
(共同通信 2010年9月7日)
△写真は、リトルロック9、ジェファーソン・トーマス
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