労働者の怒り 炎上
◇スペイン各地で29日、ラホイ首相が打ち出した労働改革に反対するゼネストが行われ、自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)やルノー、鉄鋼大手アルセロールミタルなどの工場で操業がストップした。
バスや鉄道は本数が大幅に減少しているほか、欧州域内の航空便は大半が欠航した。ただ長距離便は引き続き運航している。
首都マドリードでは通勤を妨害したなどとして58人が逮捕されたバルセロナではデモ参加者の一部がゴミ箱を燃やすなどの破壊行為を行ったが、負傷者の報告はない。
ユーラシアグループの政治アナリスト、アントニオ・バローゾ氏は「政府の政策に対する抗議行動はこれから何年間も続く公算が大きく、今回はその第一回目にすぎない」との見方を示した。
政府は30日に2012年(緊縮)予算案を公表する。今年の財政赤字を国内総生産(GDP)比5.3%へ圧縮することを目指しており、少なくとも350億ユーロ(466億3000万ドル)の削減が見込まれている。また、解雇に伴う企業の負担を緩和することで労働市場の活性化を目指している。
(引用元:ロイター通信 2012年3月29日)
http://jp.reuters.com/article/jpeconomy/idJPTYE82S06120120329
△エル・パイス紙によると、公共交通の運行は通常の30%に縮小。一部の地方テレビ局は放送を停止した。バルセロナではデモ隊がごみ箱に放火。警察との衝突などにより、全国で約60人が拘束された。主要労組は、労働者の77%がストの呼びかけに応じたと発表した。スペインの失業率は現在、欧州連合(EU)最悪の23%に上る。(共同)
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