見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2014/10/27

エボラと戦うキューバ医療チーム


◇キューバの強い衝動:病気を制御するにあたりこの小さな島が世界に教えることができること
西アフリカはキューバが有するよく訓練され調整された健康管理システムを必要とする。
ガーディアン紙 23 October 2014
グアテマラ、パキスタン、インドネシア、ハイチ。異なる4つの国は過去10年に人員不足と資金不足の公衆衛生制度を閉口させる天災に襲われた共通の経験を共有する。震災後のがれき、洪水、別個の文化や情況のカオスのなかへ、キューバは地元の医療従事者を支援するために専門の災害と流行病コントロールチームを派遣した。それは、これまでメディア販路がほとんど取り上げなかった発展途上国による先例のない医療団結のニュースだった。
一般に知られているようにヘンリー・リーヴ隊(Henry Reeve Brigade)は災害医学と感染症封じ込めで訓練された1500人以上のキューバ人医療専門家によって2005年に創設された。40年の医療援助経験をもとに事を進めるボランティア・チームは不可欠な薬剤と器具を用意されてハリケーンカトリーナによって荒廃したアメリカの州に配備の支度を準備した(この申し出はブッシュ政権によって無用とされた)。現在、キューバのヘンリー・リーヴ隊は、西アフリカの現場でエボラと戦っている最大の医療チームだ。
シエラレオネ、ギニア、リベリアで世話の備えをするために、この小さな島国は461名の医師と看護師を提供する約束をしている、今までのところ、ひとつの国で最も大規模な医療従事者の申し出だ。”力添えで20倍の財源動員と少なくとも20倍の高まり”を要求するバン・キムン国連事務総長が世界中からのさえない援助の肩入れを公然と非難する一方、キューバにはシエラレオネの現場に165名のこの特別に訓練された医療従事者がいた。西アフリカで奉仕するため進み出た共同で利用し合う1万5000の候補者グループから選ばれたこのボランティアの各々には広範囲な災害に対応した経験がある。
それでも、この任務のための準備には合衆国とパンアメリカン保健機構からのバイオセキュリティの専門家と共にハバナのPedro Kouri 熱帯医学研究所でさらなる厳しいトレーニングを必要とした。ひどく必要とされる医療専門家のこの迅速な動員は、貧しい発展途上国がどうやって適任の経験ゆたかな医師や看護師をゆとりとして残せるのか?という問いを棚上げする。
地域に密着した予防的アプローチと連結する確固とした医療教育戦略をとることで、ほんの住民1120万の国、キューバが、世界の大部分の先進国と同等の健康情況を成し遂げた。これは一夜にしてたまたまなったのではなかった。むしろ、キューバの称賛に値する健康成績評価は、特に力量不足の境遇に向けて設計された戦略を数十年かけて磨き上げることから生じる。
地域にプライマリーケア(一時診療)の医師を配置することと疾病予防に重きを置くことで一次、二次、三次レベルで万人共通の無料の保健制度が診療をうけやすくして、人々をできるだけ長くできるだけ健康にさせ続ける、そしてより高価な処置や進行中の介入のために力量を大切に扱う。
しかし地域に密着した医療従事者による予防と健康の促進は話の一部にすぎない。国内、国外(現在、5万人以上のキューバ人医療専門家が66カ国で奉仕している)双方のキューバの方針と業務は、力量不足の境遇で効果的であることがわかる幾つかの根本方針をもとに進められる。
第一に、地元や地域や国家レベルで健康方針を調整することが不可欠要素;一貫したプロトコル(治療などの計画案)が封じ込めに絶対必要なうえは、伝染病が懸念されるところで特にこれが重要だ。
次に、医療の率先は分野をまたがらなければならず、統合したメッセージや行動に基づかないといけない。異なる機関の間や異なる機関による断片化してまとまりのない反応は危険であり、致命的とも証明されうる。これはダラスでのトーマス・エリック・ダンカンの死亡やエボラに感染する看護婦に民間航空便での移動を許したアメリカ疾病管理センターによっていたましくも明らかにされる。
最後に、感染病の急激な発生はすみやかに注意を向けさせないといけない、公共の保険制度がすでに過大の負担になっているかすでに崩壊している貧しい環境では、言うはやすし行うは難しだ。
エボラの急激な発生はキューバの迅速な救済に取りかかるまさかの時に飛びついた:よく訓練されて必要なものを授けられた一次医療の専門家によって提供される調整された反応だけがこれを、そしてまた将来の流行を封じ込める。実際、世界保健機構のマーガレット・チャンとジョン・ケリー国務長官がキューバの反応をほめたたえた、そしてこの世界的な健康危機への唯一の(問題の)解決としてコラボレーションの重要性を強調した。
しかしながら、この解決を案出するには、力量やノウハウを整理するために国境や機関を超える政治的意志を利用することが欠かせない。ハバナは地域のパートナー国や世界的な保健当局と10月20日にエボラ特別サミットを主催することで難題に従事した。目立つ不参加はアメリカの医療代表者だった;広範囲にわたる一体化して効力のある世界的反応を構築しようとするなら、政治的な違いに関係なく、力量と経験のすべてが対等に統合されて生かされなければならない。何らかの点で足りないとエボラが勝利する。
△記事を書いたConner GorryはMedicc Reviewの上級編集者。Follow @ConnerGo on Twitter.
http://www.theguardian.com/global-development-professionals-network/2014/oct/23/cuba-healthcare-lessons-ebola-sierra-leone-guinea-liberia?CMP=twt_gu
写真はハイチにてキューバの野戦病院で働くキューバ人医師