イスラエルに変化を!
◇オバマ大統領の前の選挙戦補佐官が今はネタニヤフを追い出すために働く
ニューヨークタイムズ紙 27 Feb. 2015
ワシントン:オバマ大統領の大統領選挙戦をシカゴから駆りたてた草の根とオンラインのまとめ役となる活動の立案者、ジェレミー・バードがテルアビブで同様のはたらきに忠告を与えている。だが、今回は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相を追い出すことに焦点が合わされている。
特定の候補を支援するのでなく、イスラエルの現政府を入れ替えるために運動をしているイスラエルのインディー組織、V15集団のための彼のコンサルタント業務は、来週アメリカ議会合同本会議でイランについて演説するとのネタニヤフ氏の決定を取り巻く外交の混乱にさらにもうひとつ政治的な層を加算していた。
イスラエル総選挙の2週間前、3月3日に演説をするネタニヤフ氏の計画は、党派性を吹き込むことで、アメリカとイスラエルの関係を害しているとホワイトハウスは主張している。
共和党員は、大統領がイスラエルの敵役の敗北をそっと応援している証拠として、バード氏の仕事を引用して、政治的に画作しているのはオバマ氏だと強く主張した。
民主党がいつも、たいていネタニヤフ氏のリクード党を支援する労働党や共和党と緊密に協力させるのを理解して、アメリカの戦略家は数十年間、イスラエルの政治キャンペーンで働くため雇われてきた。ネタニヤフ氏を負かす活動に加わることで、オバマ氏および彼の補佐官のだれでもが、一度もホワイトハウスで働いたことがない前の選挙戦職員のトップによる運動になにか関与していることを示す証拠はひとつもない。
だが、通常、イスラエルのアメリカ人政治コンサルタントにとって標準の慣例とみなされることが、今は挑発としてみなされるほど2国間の緊張が深刻な時には、選挙へのバード氏の関与が注意を引きつけた。
「どれほど関係が悪化しているかを示すことに人々が視線を向けているのは確かに事実事項」だと、共和党ユダヤ人連合の常務理事、マシュー・ブルックスは言った。バード氏は、「実際に彼らの指紋がこれの一面を覆っている時に、政治的に画作していないとのばかげた考えに固執したがる、ホワイトハウスの偽善」を反映すると、彼は付け加えた。
ネタニヤフ氏を追い出す活動をオバマ氏がそれとなく支持しているとの思いつき(入れ知恵)について尋ねられて、ホワイトハウスのジョシュ・アーネスト報道官は次のように言った。「アメリカ・イスラエル関係について超党派で支える長い伝統は、数代にわたって両方の国に役立ってきている。そしてオバマ大統領は党派政治の狭量から私たちの同盟を保護するためにどんな事でもやり続けるつもりである。」
2012年にオバマ氏の全米担当の指揮官で、政治コンサルタント会社 270 Strategiesの共同創立者、バード氏はインタビューされるのを辞退した。だが、彼は、V15とそのパートナーたちが「オンラインと現場の両方で彼らの影響力を最大限に活用できるように、彼と会社に、組織化のために最高の手腕を共有する」よう求めたと、スポークスウーマンを通じて述べた。
「たった今、私たちはイスラエルで何か特別な重要な出来事に立ち会っている。彼らの国に関して発言権があると1万人以上の支援者が一緒になっているとき、有機的なエネルギーの盛り上がりがある」とスポークスウーマンを通じてバード氏は言った。「イスラエルでの変化の必要性について、本人と電話の両方で、20万人以上の目標に向ける有権者に援助を求めているので、V15の活動はすでに成果をあげている。」
ジョン・A・ベイナー下院議長(共和党、オハイオ州選出)を動かそうとするネタニヤフ氏の手段にホワイトハウスに知らせずに演説を手配させたのが特に腹立たしいと言って、政府側の盟友はバード氏の関与が不適当との言いがかりでまぜっかえす。多くの民主党員は、演説を、イランとの核協定に合意を案出するオバマ氏の奮闘の力をそこなう手段とみなす。
「ベイナーと共に議会に対して演説を準備してホワイトハウスに話さなかった時に、彼に不利に働くオバマの前補佐官についてぼやくのは、ネタニヤフとしては注意を引くために目をぐるりと動かして人を見ている」と、国家安全保障会議の前の補佐官、Tommy Vietorはオバマ氏に言った。「アメリカの党派的利害に公然と干渉することで、彼は政治的に画作する(党利本位に行動する)ことについてぼやく自分の能力を取り払った。オバマ大統領の同意によってジェレミーと270(彼のコンサルタント会社)のチームがあそこへ行かされたとのばかげた考えは、取るに足りない。」
バード氏のイスラエルでの仕事は、イスラエル・パレスチナ衝突の解決をせき立てる組織OneVoiceに彼が助言を求めはじめた2013年11月に始まった。ネタニヤフ氏が2015年3月の選挙を指令した後、2014年12月に彼はV15と契約した。先月、有権者を動員するためにOneVoiceのイスラエル部門がV15とパートナーになった。
その活動がネタニヤフ氏とイスラエルの彼の盟友を怒らせた、外国の寄付を受け取ることに関していえばイスラエルの選挙法に違反していると文句を言って、V15に対する裁判所の差し止め命令を要求して失敗した。告訴を証明するのは困難と言及してネタニヤフのリクード党は先週、要請を引っ込めた。
議会共和党はバード氏の関与と国務省から助成金を受けているOneVoiceの仕事を批判している。
国務省の立法上の問題に関する長官補佐 Julia Frifieldは声明のなかで、「OneVoiceのイスラエル部門は和平交渉をサポートするために2013年9月にネタニヤフ氏の政府から助成金23万3500ドルを受けた。助成金は分割払いで選挙が指令される前の2014年8月に最後の助成金が支払われた」と述べた。
「国務省が現行のイスラエル選挙戦に影響を及ぼす運動に資金を供給したとの主張にはまったくなんの根拠もない」とFrifield氏は書いた。
バード氏は、特にイスラエルでの外国の政治的キャンペーンで働いた列に並ぶアメリカ人の最新の人。12月、ネタニヤフ氏は共和党の世論調査員、John McLaughlinを雇った。リクードは共和党のランド・ポール上院議員の選挙戦補佐官ヴィンセント・ハリスを連れてきている。ビル・ナップやジョシュ・イサイを含め、オバマ氏の前の補佐官もまたイスラエル首相のために働いている。
世論調査員のStanley B. Greenbergや戦略家のJames Carvilleを含め、ビル・クリントンの前の選挙戦の戦略家は、エフード・バラクがネタニヤフ氏を負かすのを助けるために1990年にイスラエルに行った。
△写真は、運動を支持する組織、V15の創立者
http://www.nytimes.com/2015/02/28/us/politics/former-obama-campaign-aide-now-works-to-oust-netanyahu.html
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