見つけた 犬としあわせ

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2015/04/26

ウクライナの冷血な殺人

◇暗殺されたウクライナ人作家オレシ・ブジナ(Oles Buzina)によって語られるウクライナの歴史
これが、欧米が見たいウクライナの民主主義か?
RUSSIA INSIDER 16 April 2015

もしもロシアで反対勢力の3人の人物、有名な作家と二人の政治家が二日の範囲に殺害されたならば、どうなっていたか想像できますか?ネムツォフをめぐって欧米のヒステリーの後、私たちはどのようになりそうか漠然とした印象を抱く。
4月13日Sergey Sukhobok、4月15日オレフ・カラシニコフ(Oleg Kalashnikov)、4月16日オレシ・ブジナと、オレシの暗殺はこの4日間で続けて3人目の政治的殺害だった。
この政治的な暗殺について、なぜ欧米メディアは沈黙してるのか?このすべてが、この2カ月のウクライナの9件の怪しげな自殺の後に起こった。
人に読めるのは、犠牲者に「親ロシア派」や「反マイダン(Maidan:政権転覆の独立広場)」と名称をつける欧米のジャーナリストを基にしたロシアやウクライナからの幾つかのツイートだけだ。この点では、彼らは暗黙の内に正当化してこの冷血な殺人の重要性を見くびりたいと思っている。「この暗殺はクールだ、次に進もう」と言っているのが聞こえるともいえるところである。
オレシは自分のことを真のウクライナ人愛国者とみなしたので、間違いなく親ロシア派ではなかった。しかしながら、学識による歴史家として、ウクライナ人とロシア人との間の深くて破ることのできない歴史的、宗教的、文化的つながりについて多くを知って以来、反ロシアでもなかった。
キエフでの最近の2件の親ロシアの公人の暗殺は「挑発」でウクライナを「不安定にする」企てであるとの、ポロシェンコ(ウクライナ大統領)の声明は皮肉それ以上のものだった。キエフ警察の現トップはネオナチのアゾフ大隊元副司令官。透明でわかりやすい調査を本当に期待できるのか?
国家保安機関のウクライナ人顧問アントン・ゲラシェンコはすでにオレフ・カラシニコフとブジナ両人の殺害に関して、二人をプーチンの神聖な犠牲者と呼んでプーチンを非難した。
http://russia-insider.com/en/listen-very-interesting-short-history-ukraine-assasinated-oles-buzina/5751
△写真は、内戦、マイダン(Maidan:政権転覆の独立広場)、ポロシェンコ、ヤツェニュク(Yastsenyuk:ウクライナ首相)に反対した有名なウクライナ人作家でジャーナリストのオレフ・カラシニコフ。
◇ウクライナの怪しげな自殺
ロシア・インサイダー 05 April 2015
主流メディアは、反マイダンの政治家の一連の怪しげな死を含め、どんな否定の行為も無視されるマイダン後のウクライナ政府のためにひどく不在状態だ。
2月27日ロシアの野党指導者で元副首相のボリス・ネムツォフのモスクワでの殺害に次いで、欧米には待望の好機があった。強烈なあてこすりからクレムリン指導の政治的殺人のあからさまな非難までに及び、欧米のメディアと政治家はロシアのウラジミル・プーチン大統領をフットボールの練習用標的人形として扱う機会を見逃さなかった。

欧州議会はネムツォフの死への国際的調査をせきたてる決議を採択して、欧州安全保障協力機構、欧州理事会、そして国連が、徹底的調査で役割を果たせることを示唆した。

アメリカの上院議員ジョン・マケインとリンジー・グラハムはネムツォフ殺害を非難する上院決議を提出した。決議はまた、殺害に独立した調査を遂行することや、言論の自由、人権、法の原則をロシアで前進させるための努力を強めることを、バラク・オバマ大統領と国際社会に求めもした。
加えて、ロシア連邦での人権侵害に制裁規定を引き続き設けたまま、ロシアの人権活動家に対してアメリカの支援を増すようにオバマをせっついた。
もちろん、それは欧米中に伝わった。
そうこうするうちに、ウクライナ南東部の親ロシア領域の外側で同じ時期に以下が報告された:
*1月29日:ハリコフ(ウクライナ北東部の市)管区の地元自治体の前議長(委員長)、Alexey Kolesnikが、首をつった。
*2月24日:野党(Partia Regionov)議員、Stanislav Melnikが、銃で自殺した。
*2月25日:メリトーポリの市長、Sergey Valterが、彼の裁判の数時間前に首をつった。
*2月26日:メリトーポリ警察の副長官、Alexander Bordiugaが、彼のガレージで死体で発見された。
*2月26日:ウクライナ議会の元議員でZaporizhiの元市長、Alexander Peklushenkoが、射殺死体で発見された。
*2月28日:元国会議員の野党(Partia Regionov)党員、Mikhail Chechetovが、キエフの自分の17階のマンションの窓から”落下”した。
*3月14日:オデッサで32歳の検事、Sergey Melnichukが、9階から”落下”して死んだ。
Partia Regionovは党員の死にあからさまにウクライナ政府を非難して、この重大事の発生に反応を示すよう欧米に訴えた。「直ちにウクライナの状況に反応を示し、ウクライナ政府の犯罪行為に対し法的査定を言い渡すように、私たちは欧州連合、PACE(欧州評議会議員議会)、欧州および国際的な人権団体に訴えます、ウクライナ政府は対抗馬を冷笑的に傷つけている。」
これらの死のすべて、またはなんであれ、ウクライナ政府に責任があったと、私たちは上に述べたことから推断することはできない。だが、アメリカのメディアや政治家にもかかわらず、ボリス・ネムツォフの死の責任がロシア政府にあったこともまた私たちには推断できない。
巨大なネクサス・ニュース・データベースの検索は、上記の最後のSergey Melnichukを除いて、ウクライナ人故人のどのような言及も見つけられなかった、しかし、これは明らかに同一人物ではない。そういうわけで、上記のリストにある死亡者のいずれも、欧米側のウクライナ政府のせいにされなかったと思われる。
死者のいずれかの国際的調査の要求はどこか?アメリカ、またはヨーロッパのどこに?マケイン上院議員はどこですか?
http://russia-insider.com/en/ukraines-mysterious-suicides/5320