見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2015/06/14

100兆ドル札

◇壮絶なインフレでジンバブエ・ドルがついに廃止

天文学的なインフレに陥っていたジンバブエの公式通貨「ジンバブエ・ドル」がついに廃止されることになった。ジンバブエ準備銀行(中央銀行)は6月11日、自国通貨を公式に廃止し、銀行口座に残っているジンバブエ・ドルを来週からアメリカ・ドルに交換すると発表した。ロイターなどが報じた。
ジンバブエでは独裁政権のムガベ大統領が2000年に白人の農地を黒人に分配する土地接収法を施行。輸出が急減した影響で景気後退は10年近く続いた。

財政赤字を埋め合わせるために中央銀行が政府に求められるままに紙幣を印刷した結果、ジンバブエでは2008年に5千億%のインフレになった。超高額紙幣が次々に刷られ最終的には100兆ドル(写真)まで登場する始末。 2009年からは自国通貨を使うことを諦め、国内では代わりにアメリカドルや南アフリカの通貨ランドなどが使用されてきた。

http://www.huffingtonpost.jp/2015/06/12/zimbabwe-dollar_n_7574706.html?ncid=tweetlnkjphpmg00000001
300000000000000ドルが1円だってね!
80年代に一カ月ほど南米ボリビアにいたとき、ものすごいインフレになった。1週間分のホテル代を支払うのに銀行でアメリカドルからボリビアペソに換金するんだが、銀行の窓口で渡される大きな小包状態になった紙幣を持って帰るのが大変だった。ジンバブエはその比じゃないけど。道端で売られるチョコレートを買うのだって昨日と今日とではゼロがひとつ違ったから!笑うしかなかった。

◇サウジとイスラエルの軍事協力

イスラエルがサウジアラビアと秘密裏に軍事面で協力していた…
シリア紛争が起きた4年前からサウジアラビアは国内で傭兵や聖戦士を軍事訓練してきたが、イスラエルはそれに必要な軍装備を提供していた(スペインのプブリコ紙)。
サウジアラビアがイスラエルの協力に応えて、ネタニヤフ首相のイランを敵視するキャンペーンに資金提供していることをイスラエルのマアリヴ紙が報じた。

スンニ派とシーア派の対立

サウジアラビアとイスラエルの共通した目的は中東でのイランの影響力拡大を阻止することにある。そして、その戦いの場がイラク、シリア、レバノン、イエメン、バーレーンであること。特にイラクとバーレーンはシーア派が多数を占めている。イラクではイスラム国との戦闘にシーア派のイラン軍が積極的に参加している。その影響でイラクでシーア派がさらに勢力をつけることをサウジアラビアを含め湾岸諸国は懸念している(スペインのプブリコ 紙)。
3月12日に開催された湾岸諸国会議でもイラクにイラン軍が支援参加することを拒否する決議を下している。またサウジアラビア国内でも13%がシーア派であると言われており、その勢力の拡大をサウード家は警戒している(サウジアラビアのアル・アラビア紙)。

武器商人フランスの暗躍

この2カ国のイランに対する敵対心に供応しているのがヨーロッパではフランス。フランス政府は2月にシリアから大使を本国に呼び戻した。この決断の背景にはフランス政府がサウジアラビアとイスラエルの側につくことを強く印象づけたいという理由があった。つまり、サウジアラビアと同国の影響下にある湾岸諸国にフランスの兵器を販売するためだ。
つい最近、エジプトへの戦闘機ラファール24機の販売を決めて52億ユーロの販売実績に繋がった。この資金を提供するのはサウジアラビア。 レバノンもスンニ派とシーア派の争いが激化しており、サウジアラビアはスンニ派のレバノン政府の兵器の近代化に資金を投じている。これにもフランスが兵器を提供しようとするものだ。一方のシーア派はヒズボラでイランから支援を受けている。
サウジアラビアはオバマ政権のイラク、シリア、レバノンにおけるスンニ派への支援不足に強い不満をもっている。この米国の空席を軍事的に埋めようとしているのがまさにフランス(以上、スペインのプブリコ紙他)。

http://newsphere.jp/world-report/20150318-1/