見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの、見つけたとき、 それを作品にしたり、思わずなにかの形にして、人に 伝えたくなります。 見つけたとき感じた、しあわせ感覚が、ひとしずくでも 誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

August 18, 2015

コービンを見くびるな

ブライアン・イーノ
2015年8月3日、ロンドン中心部のカムデンセンターで行われた(ジェレミーの草の根支持者主催)「ロンドン集会:ジェレミー・コービンを労働党党首に」でブライアン・イーノが応援演説をした
「ジェレミー・コービンが首相でなぜいけない?」(ブライアン・イーノ)

◇イギリス、反緊縮デモに10万人

6月20日、英国の反緊縮民衆会議(THE PEOPLE'S ASSEMBLY AGAINST AUSTERITY)の主催するデモが英国各地で行われた。
ガーディアン紙によれば、7万人から15万人が参加したと考えられている。
反緊縮民衆会議は2013年に結成された社会運動で、Unite、UNISONといった英国の主要な労働組合組織とその他様々な個人と社会運動組織から構成されている。
団体には、反戦や環境団体、モスリム系の団体など、様々な社会運動が含まれるほか、共産党と緑の党も参加している。
個人には、映画監督のケン・ローチ、反戦活動家でイスラエルに対する厳しい批判でも知られる労働党のジェレミー・コービン議員らが含まれる。
20日のデモにはプライマル・スクリームのボビー・ギリスピー、歌手のシャルロット・チャーチ、コメディアンのラッセル・ブランドなど若者の支持を集める著名人も参加した。
(alterglobe.net2015年6月26日)
http://blog.alterglobe.net/2015/06/10620.html

◇英労働党首候補コービン、原爆70年忌に核兵器廃絶を訴える
YAHOOニュース 2015年8月9日

8月6日、ロンドンのタヴィストックスクエアでもヒロシマ原爆死没者追悼と核兵器廃絶を訴えるCNDの式典が行われ、話題の労働党首候補、ジェレミー・コービンが、例年とまったく変わらぬスタンスでのスピーチを行った。

「核兵器は防衛ではない。核兵器はセキュリティでもない。それなのに依然としてそこにあります。僕たちは1945年に核兵器で命を落とした人々、核兵器の実験で苦しめられた人々のことを思い出し、それは不必要であり、二度と繰り返してはならないと言わなければなりません。英国社会は我々なりの貢献をしなければならない。それは核軍縮に向かって踏み出すぐらいのことではなく、(スコットランド東岸にある英国唯一の核兵器)トライデントを更新しないことです。潜水艦や核爆弾を作っている人々は最高峰の素晴らしい技術を持っています。彼らのスキルは失われてはいけません。それは別のことのために使われるべきです。防衛多様化機関を立ち上げるのです。グリーンエネルギーやハイテク技術、そして医療の開発に、我々は投資するのです。大量破壊兵器から卒業し、これらの人々のスキルを我々が抱える本物の問題を解決するために使ってもらいましょう。それらの問題とは、貧困であり、格差であり、環境破壊です。我々はこの惑星と向き合いましょう。だからこそ、どれだけ長い時間がかかろうと、我々は毎年この場に集まらなければならない。我々の夢を、我々のコレクティヴな夢を現実にするためです。それは、核兵器のない世界です。」
(Facebook :shared Jeremy Corbyn for Labour Leader's video)

自由民主党の元アドバイザーでミュージシャンのブライアン・イーノはこう書いている。

「どんな犠牲を払っても有権者にアピールすることに専念したため、労働党の”リアリスト”たちは薄っぺらで曖昧な集団になり、売りは単に”保守党ではないこと”だけになってしまった。総選挙前、僕が労働党議員たちを見て感じたのは、彼らはデイリーメール紙やサン紙に繰り返しバッシングされることを恐れ、口を固く閉ざして何も言わなくなっていたということだ。メディアのパワーや偏向を思えば、彼らを責めることはできない。だが、僕たちは発行部数の多い新聞やメディア王が認めてくれるかどうかを基準にして政策を決定するようなところまで来てしまったのだろうか?残念だが、過去数年間はまさにそうなっているように見えた。プログレッシブな政治家たちが、うっすらとでも社会主義的に聞こえそうなことを言わなくなっていた。」
(ガーディアン紙”Jeremy Corbyn for prime minister? Why not?" by Brian Eno)
しかし、これは「中道左派」や「リアリスト」だけではない。「ど左派」の人々もまた、「現政権は間違っている」以外のことで何かを言っていただろうか。
ライターのオーウェン・ジョーンズはこう書いている。

「(僕自身を含む) 左派は、緊縮とか民営化とかいったことを”止めさせる”スローガンを投げるばかりでほとんど何も提案していないと批判されてきた。コービンの党首選キャンペーンがユニークなのは、彼は一貫性のある政策と新鮮な経済戦略を打ち出しているということだ。ラディカルな住宅プログラム、公平な税制、エネルギー企業の公有化、経済を変革させるための国営投資銀行、量的緩和とインフラ投資、10ポンドの最低保証賃金、”国営教育サービス”の設立、大学授業料の無料化、女性の権利の向上などは、ほんの一部だ。彼のキャンペーンがあらゆる予想を覆して大成功しているのは、一貫性があり、刺激的で、希望が感じられるヴィジョンを提示しているからだ。彼のライバルたちは中身のあることを何もオファーしていない。」
(ガーディアン紙”Jeremy Corbyn’s supporters aren’t mad : they’re fleeing a bankrupt New Labour ” by Owen Jones)

BBC2が放送した党首候補討論を見たとき、わたしもその印象を受けた。コービンは演説がうまい政治家ではない。他人を遮ってでも喋り続ける好戦的な英国の政治家たちの討論の世界にあって、珍しいほど謙虚だ。「ちょっと待って」と言われると本当に紳士的に黙ってしまうため、他の候補者に比べて喋る回数が非常に少ない。が、他の候補者が言葉巧みに長時間喋っているわりにはたいしたことを言ってないのに比べ、コービンは少ない言葉で「えっ?」と思うような大胆なプランを話す。ポデモスのパブロ・イグレシアスのようなカリスマはないが、この人はきっと長年のあいだ様々な構想を練っていたに違いない。

「僕の25歳の娘がバーミンガムでコービンの演説を聞いてきた。彼女は、コービンと、そしてホールの雰囲気に興奮して帰って来た。彼女の世代は英国の政治家がPR担当者によって注意深く書かれた演説を暗唱するのではなく、自分が長年信じてきた理念や経験に基づくパッションと、確信と勇気に満ちた言葉を喋るのを見たことがなかった。彼女の世代やその下の世代は5月の総選挙で投票所に行かなかった。彼らもまた僕が感じていたことを感じたのだ。どこに入れればいいんだ?どんなオプションを選んでもネガティブだ(「Yが当選するのを防ぐためにXに入れよう」とか)。こんなのは間違っている。」
(ガーディアン紙"Jeremy Corbyn for prime minister? Why not?" by Brian Eno)

ブライアン・イーノはチャンネル4ニュースで、「もし明日、総選挙があったら、どの政党に入れますか」と聞かれて、個人的につながりの深い自由民主党ではなく、労働党に入れると断言した。理由は「ジェレミー・コービンがリーダーになる可能性があるから」だそうだ。

また、映画監督のケン・ローチも「毎年24万戸の公営住宅を建てる」というコービンの住宅政策を絶賛しており、彼の政党レフト・ユニティもコービンを支持している。また、みどりの党もコービン支持を発表しており、チャンネル4は「コービンはすべての左派政党に支持されている」と報道し、これらの左派政党の党員たちがコービン効果で労働党に入っているという。

ケン・ローチが昨年レフト・ユニティを発足させた時、「労働党はもはや左派政党ではないし、英国の左派はミクロのように分裂して影響力を持てなくなっている。全国各地で草の根の活動をしているレフトたちを一つにユナイトしなければいけない」と語っていたが、どうやらそういうことがコービン を旗印にして本当に起きているようだ。しかしそのスピードには驚く。ほんの5週間前、べッティングショップでのコービン当選のオッズは100-1だったのだ。それがいまや7-4だ。「ムードはすでにそこにあったのだろう。僕たちは、たまたまその中に出て来たのだ」とコービンは語っている。

コービンは党首選の資金をクラウドファンディングで募った。50日で5万ポンド集めるのが目標だったそうだが10万ポンドの募金が集まった。1500ポンド以上の寄付を特定の個人や企業から受け取った場合には報告の義務があるので、他の候補者たちは資金の大半をエネルギー企業や政治家から受け取っていることがわかっている。が、コービンからはまだそうした報告は出ていないという。少額の草の根の寄付が数多くの人々から寄せられているということだ。

労働党議員たちは「コービンでは選挙に勝てない」を相変わらず繰り返している。が、保守党の重鎮ケネス・クラークは、「ジェレミー・コービンを見くびるな」と自らの党に警告している。彼は、もし党首に選ばれたら現政権を脅かす可能性がある候補者はコービンだと言い、それはコービンがウエストミンスターのエスタブリッシュメントに対するアンサーになっているからだという。

「景気が再び後退し、政府が大きく支持率を落とすようなことがあれば、彼は首相になり得る」
(ハフィントンポストUK紙”Jeremy Corbyn Could Win The Next Election, Says Tory Veteran Ken Clarke”)
写真:ポデモスのイグレシアスがバイクなら、コービンは自転車だ。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20150809-00048313/

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