難民危機の根本的原因
◇ドイツの議員:難民危機の根本的原因はアメリカが主導する中東の戦争
シリア、アフガニスタン、パキスタン、イラク、サハラ以南のアフリカ、その他地域での暴力と社会不穏を逃れるために今年少なくとも85万人が地中海を渡り、次にヨーロッパへ逃げ込むと現在国連は推定しています。今年すでに36万6000人がヨーロッパに到着しました。本日早くに欧州委員会委員長は、戦争で病弊した国々から合計16万人の亡命者を受け入れるよう欧州連合加盟国に求めました。私たち(デモクラシーナウ!)は、ドイツ連邦議会議員で左派党(Left Party)の人権問題代表のアネッタ・グロスと話します。彼女は先週ハンガリーから戻ったところで、彼女はブダペストの鉄道駅で足止めされる数千人の移住者に遭遇しました。「この大規模な人口移動の根本的原因は何ですか?」とグロスは尋ねます。「それは戦争、テロ、そしてその事に対して説明する責任のあるアメリカの前政権です。」
エイミー・グッドマン:番組”デモクラシーナウ!”にようこそ。アネッタ・グロス、あなたが見たことや、何をする必要があると思うかについてお話しいただけますか?
アネッタ・グロス:そうですね、私は実にいやな光景に遭遇しました、家族、多くの多くの家族が、赤ちゃんが地面に横たわっており、水はほとんど何もなく、トイレはほとんどなく、衛生設備も、医療の便宜もありません。それはほんとうにすさまじいです。そして私がそこで会った人々の幾人かはドイツにたどり着いたことがうれしいです。私はその幾人かと接触しています。ドイツ人いずれも皆が、彼らを温かく迎え入れたいものです、彼らはそうされて当然ですから、そうでしょう。彼らの後ろにはそのような実にひどい身の上話があります。従って、私は世界の誰でも皆にどうか難民を迎え入れて下さいと訴えるばかりです。
重要なのは、入念にニュースを聞くということです。つまり、この大規模な人口移動の根本的原因は何でしょう?それは戦争、テロ、そしてその事に対して説明する責任のあるアメリカの前政権です、それにNATO国の政府です。非常に残念ながらその通りでそれは全く真実です。イラクを侵略したのはブッシュでした。それにまたリビアですね、リビア、そのあとシリアを破壊したのはブッシュでした。さて、ドイツの武器の助けを借りてサウジアラビアがイエメンを侵略しています。イエメンは、私たちが難民を受け止める次の国なんですよ。中東の全領域が戦争とテロによって形成されるゾーン、従って、人々が彼らの国を見捨てて去っているのです。
(一部省略)
アネッタ・グロス:ギリシャから難民が殺到することはまったくもちろんのことと思います。だって、私たちは彼らをボートに追いやっているでしょう。彼らはいちかばちか生命をかけます、というのもヨーロッパの加盟国またはヨーロッパ諸国に合法的に出入りする手段がないからです。それで不幸にして彼らは非常にリスクのある違法な旅に出なければなりません。ということで彼らはギリシャ諸島に上陸しています。そうして、たとえばテッサロニーキ(ギリシャ北部の港町)に移送され、ブダベストに行く前に私がいたマケドニアとの国境に近いイドベニの国境までバスまたは歩いて進みます。そして彼らはハンガリーがセルビアとハンガリーの間に建設するフェンスが完成する前に、国境を越えてマケドニア、セルビアへ行きたいと望みます。来週、これがどうも事実になるらしいです。
それで、私は自問します、「その後どういうことになるか?」と。なぜなら誰もセルビアにもハンガリーにもとどまりたくないからです。そしてハンガリーはとてもとても反友好的な環境です、それゆえに、難民のために割当て制度を設定することに私はまったく反対です。彼らが行きたい国を選ぶべきだからです。私はハンガリーには行きません。そこの難民キャンプはひどいです。人間的ではありません。小さな赤ちゃんのいる家族に会いました。彼らは自由を奪われてそのようなキャンプに二日間いました、しかも水も食べ物も何もなくですよ。つまり、これはヨーロッパではないということです。私たちの政治家が常に言うように、私たちは人権、ヨーロッパの価値観を保護していません。でも、それは実にひどいものです。それゆえに、ポーランドにも誰も行きたがりません。それで人々はスウェーデン、ドイツに行きたがります、ある人はベルギーに、なぜなら多くのシリア人が私たちの国に家族の一員がいるからです。ドイツに住んでいる多くのシリア人がいます。ええと、私はここに姉がいるある人に会いました、ここに2歳の息子がいるある人に会いました、なぜって彼女は姉に息子を渡したからです。彼には滞在許可証がありません、そして母親は現在ベルリン、等々です。つまり、そうです、これが私たちがしなければならないことです。困っている人々、必要とする人々のために便宜をはかり迎え入れることを、私たちは国際法によって、ジュネーブ協定付随書によって、義務づけられています。
エイミー・グッドマン:アネッタ・グロス、あなたはドイツ連邦議会の議員です、現在見えてくる大規模な難民大災害と、武器売却、ドイツの武器売却やアメリカの武器売却との関連づけを生じさせています。説明していただけますか?
アネッタ・グロス:そうですね、またこれらの国々を弱め、破壊しているのは私たちの武器です。私の選挙区はドイツ南部にあるコンスタンス湖、そこにはドイツの全武器産業があります。非常に裕福な地域です。そしてドイツは第3位の武器輸出国ですよね、大規模な抗議にもかかわらず、極端にサウジアラビアやカタールと非常にいい関係にあります、りっぱな平和運動のように私の党は常に抗議します。私たちの政府はまだサウジアラビアに武器を引き渡しています。サウジアラビアはまたジハード主義者、ISを支援しています。これは一体なんです?私たちがそうするのは相当にばかだということですよ。つまり、それゆえ、すぐに止めるべきなのは武器ビジネス、武器輸出です。中東地域にはパンより多くの武器があるということです。そしておよそ3年前、この地域の大使との議論を思い出します。彼は他の議員および私たちを見て、「西側諸国は私たちにもたらした武器を集める時期だ」と言いました。まさしく真実に他なりません、そしてきわめてシンプルです。
エイミー・グッドマン:あなたはちょうどハンガリーから帰着しましたね。そこのハンガリーの極右政党Jobbikと関連するインターネットTVチャンネルがカメラ部員を解雇したとの報道があります。カメラ技師が移住者を蹴ってころばせる映像がソーシャルネット中に広がった後です。彼女はセルビアとの国境から100ヤードのところに位置する間に合わせの移転キャンプで警察から逃げている移住者をつまずかせるのをヴィデオに撮られました。けれども本質は彼女のことではありません。難民が入ってくるのを妨げるハンガリーの首相の見解を擁護して、ハンガリー南部のローマカトリック教会の高位聖職者が中東の戦争から逃れるイスラム教徒が繰り返し唱える(チャント)「Allahu Akbar」を引用して「彼らは難民ではない。これは侵略だ」と言います。アネッタ・グロス、あなたの反応は?
アネッタ・グロス:ええ、そのことはフェイスブックやソーシャルメディアで知りました。私はたまげて憤慨しました。私がそこにいたら、彼女の顔を叩きつけたと思います。そして彼女がすぐに解雇されたというのが本当なら、うれしいです。でも、司祭に関しては、衝撃を受けたと言わなくてはなりません。私の父は牧師です。実は私はこの素性の出の教会型人間なんですよ。そしてローマ法王の言うことにしっかりと従います。教会は少なくとも2人の難民に宿として彼らの家を提供しなさいと、彼はすべてのカソリックの司祭に言ったばかりです、というのも司祭の大部分には大きな家があるからです。私はこれはむしろ注目すべきだと気づきました。でもハンガリーの司祭が今まさに言ったこと、これは私にはまったく非キリスト教徒です。そして彼はすぐに免職されなければなりません。名前が何であろうと、彼は司祭職(地位)を解かれるべきです。
エイミー・グッドマン:ハンガリーの首相、Viktor Orbánは、「イスラム教徒の国からの移動は、ヨーロッパをキリスト教徒に保つ骨折りをだいなしにする」と言いました。
アネッタ・グロス:それはキリスト教徒が言うことではありません。つまり彼は非常に非キリスト教徒であるということです。私が信じるキリスト教徒とはまさに正反対です。聖書をご覧なさい。不正、人種差別、貧困に遭遇した場合には必ず、どこでも、私は助けなければなりません。これが人間の感じ方、態度だと思います。そして私のように考えるたくさんの人に、ハンガリー、マケドニア、ギリシャ、セルビアで会いました。難民を支えるのは実は地元の住民です、政府がおまけにEUが怠っているからです。それは途方もない恥です。そして私自身のも含め、教会は、たとえば国境を開放するようメルケルが要請した本当に熱心な声明を理解しそこなったと言わなければなりません。先週、沈黙がありました。たとえば、スイスの自由党の同僚を含め、幾人かの政治家に電話をしたのです。彼女は私のようにヨーロッパ会議のメンバーです。ブタペストでこれを見たとき、私たちは何かしないといけないと私は言いました。当時、メルケルが国境を開放させたにせよ少しも私は知りませんでした。でもそれは爆発でした。そして私がそこにいたとき、私はただ一人の政治家でした。たくさんジャーナリストがいて、彼らは私のように、すさまじいと感じました。彼らは衝撃を受けました。ほんとうに、ハンガリーは人権に基づく政府ではありません。「彼らは敵である、彼らは海に投じられるべき」等々と続く、Fidesz党の共同創設者のひとりに味方して述べた引用があります。ヨーロッパで激しい抗議はありません。私は一度ヨーロッパ会議の総会でそれに触れました。彼らは目を見開いて私を凝視します。だんまり。ぞっとするようなだんまり。
http://www.democracynow.org/2015/9/9/german_lawmaker_at_the_root_of?utm_source=Democracy+Now!&utm_campaign=c27741ca05-Daily_Digest&utm_medium=email&utm_term=0_fa2346a853-c27741ca05-190327541
0 Comments:
コメントを投稿
<< Home